ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

741       源さん、怒る!!

2007-07-30 23:22:15 | Weblog
※ Nにひとめ惚れされたパグ。   クリック♪


今朝の朝刊。
‘歴史的大敗’ ‘自民惨敗’ と大きな文字が踊るそば、まるでその瞬間をしっかりと見届けてから逝ったかのような小田実さんの死亡記事。
人間の ‘底知れぬ精神力’ を、目の当たりに見せつけられたような気分になった。

午前中カボチャのポタージュを作ったあと、ヒマだったのでNのいる和室に入ると源さんがいた。
ふと、(きょうはなんだか源さんと仲良くなれそう) な予感がして、「源さん、源さん」 と猫なで声を出しながら近づく。
源さんはいつものごとく、身を固くしながら2,3歩あとずさった。
「源さん、源さん」 とやさしく呼びかけながら、なおも近寄るルンルン。
源さんはすっかり慌てふためいた様子でバタバタとうろたえる。
そしてソォ~ッと両腕を差し出しながら、やさしく 「おいで 」 とささやいた次の瞬間・・・
いきなり源さんが私めがけて飛びかかってきた!

バッサバサバサ・・・

きゃあ~~~~~!!!

PCに向かっていたNが驚いて振り返ったが、時すでに遅し。
私の腕には2本の赤いミミズバレが走っていた。

「どーしたん!」
「どうもしてないよー。 ただ源さんを触ろうと思って近づいただけなのに」

ボーゼンと立ちすくんでいる源さんを抱き上げるN。

「すごく怯えてるで」
「そんなに脅かしてないのに・・・すごく優しい声を出しながらソ~ッと近づいたんだよ」
「どんな声だって源さんはコワいんやから無理な事はせんとき」
「だって・・・・ズルイよ、自分ばっかり源さんをなつかせてさ。 私だって源さんと仲良くしたいもん」
「別になつかせてるワケやないで。 生き物は誰がいい人かちゃーんと見分けてるんや」
「ほらね、いつもそうやって私ばっかりノケモノにする。  いいよもう! 源さんなんか大っキライだから」
「そんな大人気ないこと言わんとき、カワイソウやろ」
「フンだ!  そもそも源さんを飼おうって言ったのは私だったのに。 恩知らずなバカ鳩、イ~ダ

その後、私に掴みかかった源さんは少し足を痛めたらしく、サークルに入って安静を保つ。
ちょっと心配になったが、すぐにガツガツとエサを食べだしたのを見てホッとする。

昼食後、旭町のペットショップへトビオ達のオヤツを買いに行く。
ガラス張りの美容室の中でブラッシングされるプードル達を眺めていると、「あっちにパグがおるで。 触れるで」 とNが呼びに来る。
走っていくと、屋根なしのサークルの中に、それはそれは可愛いパグの仔がいた。
上から手を入れるといっしょけんめい立ち上がって手をペロペロなめてくる。
これまで色々なパグを見てきたけれど、こんなに可愛くやさしい顔立ちをしたパグは初めてだった。
ペットショップで撮影は厳禁だが、あまりの可愛さに負け、店員さんの目を盗んで一,二枚写す。
サークルの中にはあと2匹、ちょっとヘンテコな顔をしたパグ (多分パグの雑種) と、フレンチブルドッグもいた。
可愛い顔立ちの子に比べると、そうでない子達の引き取られ先が気になって仕方がない。
「ねえ・・この子たち、心のやさしい人達の住む家で飼ってほしいねえ」 と言うと
「こういう犬は、そういう人達でないと買わんやろう」

フムフム、なるほど。 それで安心した


帰宅後、買ってきた老犬用シャンプーを使って、数年ぶりにトビオの体を洗う。
以前はイヤがって大変だったが、きょうはずっと大人しくしていてくれたので助かる。
また近いうちに洗ってやろう。


Nが4時から歯医者さん (ケガが治られたようで一安心)
その後、先日飲んだ胃カメラの生検結果を聞きに、となり町のT胃腸外科病院へ行く。
5時半からの予約だったが、待合室は相変わらず混んでいる。
スポーツ紙を読むNのそばでボーッと座っていると、ノシガミのついたままのカルピスの箱を、うれしそうな顔で抱えながら自動ドアの外へ出て行く看護婦さんを見た。
病院へのお中元のおすそ分けなのだろうな (多分)
しばらくして名前を呼ばれ、Nと一緒に診察室へ入る。

「えー、この前の生検の結果ですが・・・思っていた通りなんの心配もないポリープでしたから」
「あ、そうですか! 実はやっぱりちょっと心配だったもんで・・これで安心できました。 アリガトウございました」 とお礼を言うと、「いや、他にもっと心配しなきゃいけないものがありますよ」
「え??」
「中性脂肪が高いです。 努力されてますか?」
「ア、え、え~と・・・いま食事療法をがんばっている最中なんです」
「そうですか、かなり数値が高いですからね、頑張って下さい。 あと運動もね」
「ハ、ハヒィ~・・・」

仕方がない、明日からジョーバを1回増やすか・・・・・


夜は初挑戦の 「イワシのつみれだんご」
出来栄えはまあまあ。
同じく初挑戦の 「ごろごろ野菜とひじきの煮物」 はもう1つだった。

源さんの足はすっかり良くなったようで、今も相変わらずNの横にピッタリ寄り添っている。
きょうはゴメンネ、源さん・・・・


おわり
  
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740       そうめんチャンプル

2007-07-29 21:51:22 | Weblog
※ ちょっと早いけど七五三。  クリック♪


朝起きるとちょっとナーバスな気分。
昨夜観た ザ・フライ のせいかも知れない。

朝食後、トイレを済ませたあとの会話。
「ねえ、私、前からずーっと思ってたんだけどさ」
「ん? ナニ?」
「洋式トイレより和式トイレのほうが、健康状態がわかりやすいよね」
「え?」
「だからさあ、洋式の場合は○○って見えにくいやん」
「ああ」
「それに比べて和式トイレだとハッキリ見えるから、‘ああ、きょうは調子いいのが出たなあ’ とか ‘あ、きょうは血が混ざってるぞ’ とか、ひと目で健康チェックできるやん」
「それはそうやなあ」
「私ほんとうにズーッと前から思ってたんだよ。 これってすごく大事な問題だと思うよ」
「・・・・・・・・・・」
「こんど便器会社に言ってみようかなあ」
「ハア?」
「○カイ引越しセンターだって、私のアイデア (引越しの契約が成立した時点で こういうのを実地で踊ってみせる を採用してれば今頃はもっと流行ってたと思うんだけどな」
「・・・・・・・・・・・」
 
企画開発室部長秘書ルンルン


将棋教室の合い間のお昼に 「そうめんチャンプル」 を作る。
ダシが少なかったのと、食べるまでに時間があいてしまったのとで、ひどいシロモノになってしまった。
「なにこれ!」
「そうめんチャンプル・・・」
「これソーメン? これじゃ雲南のソバやで」
「ああ、ナルホドねえ」
「ソーメンはソーメンらしく、普通に食べるほうがいいで」
「そう言うけどね、やれシイタケの煮たのが無いだのなんだのって言われるから、けっこう大変なんだよ。 だからチャンプルにしたんだからねっ」

そばのテーブルで、黙ったまま ‘雲南風そうめんチャンプル’をゾゾゾと啜る西田初段と阪上3級。
「まずかったら残してもいいからね」 と声をかけるが、2人とも最後まできれいに平らげていた。
Nはチャンプルの中のお肉やタマゴだけ食べて、あとは勝手にパンを焼いて食べていた。

それにしてもきょうの暑さは異常だ。
食器を洗う水もお湯のように温まっている。
体調も崩れ、楽しみにしていた林家竹丸さん出演の 『めふ乃寄席』 にも行けず。
午後の教室のあいだじゅう2階で臥せっていた。

5時近くになりようやくマシになってきたので、Nにせかされて投票へ行く。
急な坂道をゆっくりゆっくり歩いて八坂神社となりの投票所へ。
個人名をあまり知らなかったので、投票所横のポスターでよく確認してから建物へ入る。


晩ご飯のあと、短時間だったが激しい雨が降り、そのあと急速に体がラクになる。
野菜がきれたのでダイエーへ行く。
昼間の猛暑がウソのように涼しい風が吹き渡っていた。



今夜は間違いなく夜更かしになりそうだ。
又吉イエスも頑張れ 

おわり


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739        ベガ合唱コンクール

2007-07-28 21:08:36 | Weblog
※ きのう○ーズデンキ入り口のガチャガチャで、みごと射とめた目玉オヤジ。
  Nがイヤそうな顔をしていた。
  クリック♪


恐ろしくムシ暑い。
久しぶりで発表会でものぞきに (涼みに) 行きたかったが、明日あさってと丁度 「第23回宝塚国際室内合唱コンクール の日に当たっていた。

このコンクールはかなり人気があり、入場するにあたっては、まず抽選でチケットを買う権利を得なければならない (現在はどうか知らないが)
12,3年前に1度応募したハガキが当たった事があった。
うれしさのあまり皆に言いふれまわったが、結局チケット購入日をウッカリして行けなかったというニガイ思い出がある。

このコンクールは外国からの参加者も多く、ひなびた清荒神の駅前を、青い目の外人さん達がウロウロしているのもこの時期ならではの光景だ。
さらに運がよければ、ベガホール近辺を歩いている途中で、本番前のウォーミングアップに励むグループの美しいコーラスがどこからともなく聴こえてきてウットリできる事もある。
あす体調が良ければ、久しぶりに少しその辺をウロついてみる事にしよう。


夕食のとき少しモメる。
 
「そんなにチクワばっかり食べないで、このエダマメだって食べてよ」
「そんなんメシの途中に食べられへんで」
「なんでよ」
「エダマメなんてオカズやないやろ」
「えーっ? オカズじゃない??」
「そりゃそーやで、こんなんオカズやなくて ‘つきだし’ やで」

うーん・・・・そう言われればそうだけど。
別にオカズとして食べられない事はないと思うな


夕方少しカミナリが鳴っていよいよムシ暑さが増し、8時を過ぎた頃いきなり大雨が降る。
これからがいよいよ夏本番だ


おわり
 
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738        フォトレジスター

2007-07-27 23:29:39 | Weblog

※ 3人で仲よくお昼寝中・・・クリック♪


昨日の疲れのせいか、朝から眠くて仕方がない。
ソファーに引っくり返って、きのう愛媛母から貰った 「塩 健康法」 の刷り物や、新聞の 「各党のマニフェスト」 などを読む。
いつしか心地よい眠りについていた。

夕飯は、この間すばらしくオイシク出来た ‘とうふ&鶏ミンチのハンバーグ’
きょうはちゃんとダイコンおろしも用意したし、とてつもなく美味しいだろうと期待して食べるが、なんだかもう一つ物足りない。
別にマズイというわけではないのだが、何というか、味にパンチが無い。
(おかしいなあ) と思いつつ、食べ終わってしみじみと考えてみると、タマネギを入れ忘れていた事に気づいた。

「きょうの豆腐バーグだけど、タマネギ入れ忘れてた」 とNに言うと
「フ~ン・・・僕はこのあいだのより、きょうの方が食べやすかったけどなあ」

味オンチのNでは話にならないので、この意見は無視する事にする。


夕飯のあと、先日初体験したフォトレジスターを見に○ーズデンキへ行く。
PC売り場周辺をウロウロするが、それらしきモノは見当たらない。
キョロキョロして店員さんを呼び、「えっと、フォトレジスターは何処ですか?」 と聞く。

「え??」
「フォトレジスター。  置いてないですか?」
「フォトレジスター・・・・どんなモノでしょうか」

(店員さんも知らないんじゃ、よっぽど最先端の器機なんだ)

2人でまどろっこしく説明する。

「ああ、レジスターですか」
「そうそう、レジスターです」
「こうやって (とキーボードをたたくようなジェスチャーをしながら) お金を計算するレジで使うのですね。  それならコチラです」

(アレレ?  お兄さん、なんか勘違いしてるぞ)

「ああ、そのレジスターじゃないんですけど (オロオロ)」
「え? 違うんですか」
「こう・・写真とかを取り入れるレジスターなんですけど・・・フォトレジスターっていう」

段々けわしい顔つきになってくるメガネの店員さん。
「もう少しくわしく説明して頂けませんか」 とキビシク詰め寄られる。

「えっと・・・持ち運びの出来るもの」
「写真とビデオが合体したようなもの」

3歳児のような、情けない説明をくり返す我々2人。
店員さんの表情はますます険しくなってゆく。
それでも、(なんとか分かって欲しい!) と、必死の思いでコトバをつなぐ。
「撮った写真ををテレビの画面に映して」 と言いかけた途端・・・

「ああっ!! 解りました。 フォトストレージですね」

フォトストレージ

ふう・・・なんとか通じた。
パンフレットだけ受け取り、その場を逃げるように去る。

帰りしな、特価品のDVDプレーヤーを買う。
再生専用だが、VHSビデオも観れるのでこれに決めた。

○ーズデンキを出てHIROでお茶を飲んだあと、早速tsutayaへ直行。
最近では、観たい映画のほとんどがDVDに変わってしまっていたので、レンタルビデオ店にはとんとご無沙汰だったのだ。

ビデオコーナーへ行って、以前から観たくてしょうがなかった、ジョディ・フォスターの フライトプラン を真っ先に探すが全部借りられていた。
仕方がないので、きょうは  「私の頭の中の消しゴム」  と  「ザ・フライ」  を借りる。

帰宅後、Nが大騒ぎしながらDVDの接続をする。
今となりでスーパーマンを観ているようだ。
お疲れ様・・・


おわり
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737       夏の帰省

2007-07-27 11:07:38 | Weblog
※ 気持ちよくお昼寝中の愛媛母とN。
  クリック♪


きのう(26日)、愛媛へ帰省。
坪井5級に見送られ朝8時半に家を出発。
高速に乗ると、夏休みのせいかいつもより少し混んでおり、辺りの景色は白っぽく霞んでいた。
姫路の少し手前、白鳥PAに差しかかった頃、右手にロープウエーが見える。
カーナビを確認すると、以前行ったことのある書写山付近だった。

竜野西SAで休憩。
姉一家へのオミヤゲに 「神戸中華饅頭」 と 「丹波黒豆せんべい」 を買う。
早起きしたせいか、眠くて眠くてたまらない。
お腹もガマン出来ないほどペコペコに空いてしまったので、次の吉備SAでオニギリを食べる。
ここでは母用に 「備前せんべい純米」 と、小さな串に刺さった 「桃太郎伝説 きびだんご」 を購入。
その後、小さな島々を眺めながら、『♪瀬戸の花嫁』 を輪唱して瀬戸大橋を渡る。
眼下にポツンと、真っ白な小さな灯台が見えた。

坂出ICまで来ると、大きなカウボーイハットのような讃岐富士が現れる。
これを見ると、(あー、四国へ帰ってきたなあ) という気分になる。

いつものとおり豊浜PAでいったん降りて、「もうすぐ着くで」 のtel。

ほどなく三島川之江ICに到着、高速を降りる。
Nがしきりに 「ああ、パルプの匂いがする」 と言うが、私にはもうひとつ分からない。
「リュウグウ」 「ふとんのこもだ」 という、いつも見える看板も健在でホッとする。
自宅までの途中、いつも見かけて気になっていた 「クックチャム」 という店に入る。
フライパンを持ったカワイイおばさんがイラストのお惣菜屋さんで、店内は主婦や仕事着姿の男性でかなりの賑わい。
私達が帰ったあとの母の夕食用にと、量り売りのキンピラゴボウやナスの揚げ煮、里芋と鶏肉の煮っころがしなど、楽しく迷いながらパックに詰める。
帰り際、店の前で記念写真を撮った。

12時半近くに自宅へ到着。
きょうはNの甥の竜也くんも来ていた。
皆おなかが空いていたので、クルマで近くの和食やさん (和食彩館 季の屋)へ行く。
去年出来たばかりの新しいお店だったが、母は海鮮釜飯、私は鯛釜飯、Nと竜也君は定食を食べる。
注文品を待つあいだ、母とNが珍しく近所の古い話に花を咲かせていた。

店を出たあと、すぐ近くの国指定天然記念物 『下柏の大柏』 を見に行く。
私は今回が初めてだったが、その大きさと貫禄に圧倒されてしまった。
「いやぁ~スゴイッ 大きいなあ」 と感動するそばで、母が、「昔よりも幹がだいぶん太うなっとるわ」 とつぶやく。
横のNも、「うん、確かに前よりずいぶん太くなっとるなあ」
そばの立て札には ‘樹齢1200年’ と書かれているので、その成長ぶりを聞くとやはりタダモノではない。

その後、Nが2年生から6年生まで通ったという松柏小学校、
いつもよく聞かされる、‘10円玉を握りしめたまま、何も買わずにジッと立ちつくしていた’ というお菓子やさんを見る。
クルマがひんぱんに行き来するホリっぽい道路沿いに建つその店は、シャッターが下ろされ、長いあいだホッタラカシにされているようなな雰囲気だった。
店の主人はすでに亡くなり、一家はどこか別の場所へ移り住んでいるのだと母が言う。
「ここの親は教育熱心でな、よう勉強のできる子がいたんや」
お菓子屋さんの角を曲がると古い木造家屋が何軒か並び、「三谷つぎむ 事務所」 と、剥げかかった文字の看板が、黒い板塀に打ち付けられている。
日盛りの乾いた細道を、水着の袋を持った小学生の男の子が1人、こちらをチラチラ振り返りながら通りすぎてゆく。
カメラを向けると、突然、脱兎のごとく走り去ってしまった。

次に行ったのは、Nが子どもの時分に住んでいたという平田住宅。
細い坂道をグッと上がると、青い田んぼの向こうに広々と視界が開け、製紙工場の何本もの大きなエントツがかすんで見える。
そしてその手前には、文字通りタイムスリップしたような、軒の低い昔ながらの小さな市営住宅がひっそりと立ち並んでいた。
相変わらずきつい陽射しだったが、ここでは母も一緒にクルマから降りる。

「ここや、13号」

辺りに気兼ねしてか、小さな声でNがつぶやく。
白ペンキで塗られたドアが小さく開いている。
表札は出ていないが誰か住んでいるようだ。
壁はところどころ欠けており、ドアの脇には大きなプロパンガスのボンベが鎖でくくりつられたままデンと置かれている。
杖をついた母とNに並んでもらって何枚か記念写真をとる。
母に、「ここは部屋数はどのくらいなんですか」 と聞くと、六畳一間だったとの事。
見た事のない、小学生当時のNの姿が目に浮かぶようだった。

裏へまわると、男物のパジャマのズボンと、紺色のズックの靴が物干し竿にぶら下がっており、地面には茶色いサンダルがきちんと揃えて置かれていた。
すぐ下が地面のサッシの窓が、レースのカーテン越しに開いていたが、中はひっそりと静まり返っており、周辺からもテレビの音ひとつ聞えてこない。
Nと母は、黙ったままその辺を行ったり来たりしている。
長い事しまいこんでいた数々の思い出が胸を去来していたのだろう。

その後、白煙をあげる大王製紙の工場脇にある、Nの兄のお墓へ立ち寄る。
「本当は明日行くはずやったけど、暑いからどうしようかなあと思ってたからちょうど良かった」 と母が喜ぶ。
兄の墓前と、すぐとなりに建つ、去年亡くなったばかりの母の妹の旦那の墓前とにお線香をあげた。
その後、赤や青やピンクのテープがビラビラと垂れ下がる祭り飾りの沢山かかった古い商店街を抜けて家へ戻る。

帰宅して初めて汗が吹き出る。
皆で冷たい麦茶を飲んでホッとひと息つき、Nは母が用意していてくれたケーキとスイカを食べたあと、下着姿になってゴロリと寝転ぶ。
私も横になりたかったが、きょう1日は 「嫁」 なので、そのようなワケには行かない。
そのうち、テレビの水戸黄門を付けっぱなしのまま、母も伸ばしたうでに片頬を乗せた姿勢でグウグウ。
ふたり仲良く並んだ寝姿を失礼してパチリ

間もなく、散歩へ出ていた竜也くんが帰ってきて母も目覚める。
そしてなぜか繰り広げられる怪談話。
首をつって成仏できずにいたお坊さんの話、病院から飛び降り自殺する瞬間の患者と目が合ってしまった人の話し、同じ住宅の人が亡くなった時、母のすぐ後ろをズック靴だけがついてきた話、母の妹がしょっちゅう色んな霊にとりつかれるという話などなど。
2人がそれはそれは熱心に、身振り手振りをまじえて私に語って聞かせてくれる。
面白いけれど、さすがにやっぱりちょっと恐かった

Nが目覚めると、もう4時を回っていた。
そろそろ帰りますと告げると、母が名残惜しそうな顔で、温室みかんや梅干、お茶、市田ひろみの小皿セットなどを持たせてくれる。
Nが何度も 「また来るからな、また来るからな」 と言ってクルマに乗り込んだ。

帰りは与島SA、竜野西SAに立ち寄りながら帰宅。
夕陽にきらめく瀬戸内海が美しい。
「ねえ、あの沢山の島って、さすがに無人島なんだろうねえ」 
「いや、そんな事はないやろう・・・・みんなどうにかして暮らしていってるんじゃないかなあ」

9時過ぎに帰宅。
Nがブログを入れ終わるのを待っていると11時が過ぎ、そのまま眠たくて寝てしまった。
早くPCが直らないかなあ・・・


おわり
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736        仙人の本

2007-07-25 23:54:30 | Weblog
※ 西宮の山崎さんから頂いた自作の扇子。
  カサブランカのピンクがとってもステキで、ひと目で気に入りました。
  クリック♪


午前11時、西宮の山崎さんが久し振りに来宅。
Nの昇段祝いにフランスのワインセットを頂く。
「これは奥さんへ」 と渡されたのが、ご自身の版画を元に作られたオリジナル扇子。
私はなぜか、扇子に関してだけは異様にこだわりがあって、この2年ほどずっといいのを探していた。
街へ出るたびに探すのだが、なかなかピッタリのが見つからず困っていた。
それがきょう、この扇子を見た途端、() とヒトメボレしてしまう。

山崎さんは版画をかなりされる方なのだが、6月の展覧会直前に肩をこわされたとの事。
以前にも聞いていたのだが、版画で1番大変なのは ‘刷る’ 作業で、今回の肩の故障も一種の職業病らしい。
ピアノも 「腱鞘炎」 という病気がつきものだが、万年練習不足だった私がかかる恐れは全くなかった。

旅の仙人、水津さん (この文字を打ち込むのは何ヶ月ぶりだろう) に関する本の出版の話。
現実的には色々と大変そうだが、水津さんが残していった足跡を1度きちんとした形にまとめるのは非常に良いことだと思う。

12時過ぎ、3人で太鼓亭へ行く。
山崎さんは親子丼セット、Nはカレーうどん、私は梅とじうどんを注文。
ここでは、山崎さんの奥様 (文) と、お嬢さん (絵) が出版された 「ヴォーリズさんのウサギとカメ」 の話題。
建築家ヴォーリズ氏の温かい人柄と、優しさの溢れるタッチで描かれた挿絵がステキな1冊だ。

帰宅後、山崎さん持参の 「フォトレジスター」 を、我が家のテレビに接続して見せて頂く。
小さなトランジスタラジオくらいの機械だが、デジカメで撮った写真がBGMを背景に、まるで映画のような感じでセンスよく流れ出す。

(こ、これは欲しい!!)

テレビはボロのままでも構わないから、このフォトレジスターは何としても手に入れたい。
そしてトビオや源さんを撮りまくるのだ!! 


夕方、テレビで偶然やっていた 「 悪魔のような女 」 という、古いフランス映画を観る。
最初から最後までドキドキワクワクですごく面白かった。 
それにしても、最後のどんでん返しは強烈だったなー

夜、日焼け防止の手袋を買いにダイエーへ行く。
ものすごい数の種類があって驚いた。

今夜坪井5級泊。


おわり

 
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735        亀岡

2007-07-25 00:03:21 | Weblog
※ 穴太寺のふすま絵。
  暗い室内に、クッキリと浮かぶ青い鳥に目を奪われた。
  白い菊とのコントラストも美しい。
  クリック♪


きょうもNに誘われてドライブへ出る。
きのうと同じようなルートを散策しようと423rをどんどん走るうち、亀岡市の曽我部町というところまで来てしまった。
2人とも全く知らない場所だったが、もうお腹がペコペコだったので、近くの穴太寺というお寺の駐車場でお昼を食べる。
きのうの残りのオデンをたくさんつめてきたが、Nがカラシをつけ過ぎてしまい、最後のほうが辛すぎて食べられなくなってしまった。
蛇腹に切ったキュウリをおろしニンニクとしょうゆとゴマ油で和えたものも、お弁当箱の中で生ぬるくなってしまい非常にまずかった。

とりあえずお腹いっぱいになって、すぐそばの穴太寺 (あなおうじ) へ向かう。
きのう久安寺へ行ったばかりだったので、(きょうはお寺はちょっと・・) という気分だったのだが、穴太寺へ着いた途端そんな気持ちは吹っ飛んでしまった。

古めかしい仁王像のあいだを通り抜けて境内へ1歩入ると、なんとも歴史を感じさせる堂々とした本堂がデンと建っている。
おごそかな本堂の天井や柱には、 「和夫」 「花丸」 などと名前の書かれたお札が何百枚、何千枚と、そこかしこにベタベタと貼られている。
本堂前の庭には、大きなカメの中で咲く桃色のハスの花や、背の低いツルツルした百日紅 (サルスベリ) が植わっており、なんとなくホッとした気分になる。

拝観料を払って、このお寺のメインでもある 「大涅槃像」 を見に行く。
欄間のみごとな彫刻、鮮やかな色彩の襖絵、縁側から見る端正な庭園を楽しんだあと、涅槃像のあるという1番奥まった部屋へ行く。
うす暗い部屋の隅に目をやると、突然そこがピカッと光り、(わっ!!) とビックリした瞬間に涅槃像が浮かび上がった。
鎌倉時代に作られたという寄木造の涅槃像釈迦如来は、想像していたよりもずっと小柄だった。、
信じられぬほど優しい面差しで横たわっており、胸元あたりまで薄い肌布団のようなものがかけられている。
自分の体の悪い部分と同じ場所をさすると良いとの事だったので、私は早速オシャカ様のアタマをなぜた (アタマがよくなりますように・・・)
次に胸の辺りもなぜる (やさしい心が持てますように・・・)
Nも目や足をさすっていた。
(これまで一体どれほどの人達になぜられ続けてこられたのだろう) と、カリントウ色した美しいツヤ肌の、穏やかな寝顔のオシャカ様に布団をかけ直しながら思った。

すっかり良い気持ちで穴太寺を出る。
まだ体力があったので、門前左手の小道をゆくと 『圓山応挙誕生地』 と書かれた大きな石碑があった。
あとで調べてみると、応挙は幼年時代をこの穴太寺で過ごし、お寺には応挙が晩年に描いた襖絵 (非公開) も残されているらしい。
近くには応挙相続人という人が建てた家もあり、(へえ・・) と眺めていると、すぐそばで真っ赤なクルマが停まり、若いお母さんと学制服を着た男の子が降りてきた。
「信じられへん暑さやなあ」 などと言いつつ、こちらをチラッと一瞬だけ見て、玄関の中へ消えて行った。

駐車場の中の 『京栗菓匠 若菜屋』 という店に入り、栗入りのどら焼きを2つ買う。
ついでにNが冷えたわらび餅を買って、冷たいお茶と共に店内でいただいた。
お店の人に湯の花温泉までの道を尋ねると、パンブレットをくれて丁寧に説明してくれる。
日帰り入浴をやっているところも教えてもらい、お礼を言って店を出る。

とうろう街道を走り、少し迷って湯の花温泉 烟河 (けぶりかわ) (亀岡ハイツ) へ到着。
600円払ってピンクのタオルをもらい 「元亀の湯 (げんきのゆ) 」 と書かれたノレンをくぐる。
お客さんは少なく露天は私1人。
青空の下で入る露天はなんともキモチが良く、ついつい長湯してしまう。
案の定バチが当たって久し振りに湯あたり。
キモチ悪くてたまらない。
おまけに、脱衣所でドライヤーを占領する不届きな女性と隣り合わせ、ますます気分が悪くなってしまった。

下のロビーでNが黒豆アイスを食べる。
イカスミみたいな色で、ひとくち貰うとサツマイモのような味でオェッとなった。

すぐ近くの 「光秀ゆかりのききょうの里」 へ少しだけ寄り道。
紫や白のキキョウが真っ盛りだったが、暑いのと以前にも来た事があったのとで、少し見ただけでクルマに乗り込む。

しばらく走ると、ほどなく能勢へ入る。
ついでなので野間の大ケヤキに立ち寄るが、アオバズクのヒナはまだいないようだった。
数人の見物客がいたが、皆、「今年はちょっと遅いねえ」 と心配顔。
きょうは親鳥が1羽、かなり高い枝で背中を向けてとまっているのだけを見て帰った。

帰路、眠さのため2度ほど休憩しながら6時前に帰宅。
これからは日盛りの外歩きがきびしい季節となる


おわり
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734        PCの故障

2007-07-23 22:09:23 | Weblog
※ 光明真言(?)
  楽譜を読める人はゼヒ歌ってみて下さい♪


きのうからPCの調子がおかしく、今朝ケーズデンキへ持ち込む。
直るまではNのPCを共用しなければならないのでしばらくは不自由な毎日になりそうだ。

お昼ごはんのあと坪井5級が連盟へ行き、その後、川西までドライブへ。
きょうの目的地はNが以前から気になっていた 『久安寺』
外へ出ると、陽射しの強さに一瞬ひるみそうになる。
やっぱり夏休みだなあ。

ビッグハープを左手に見ながら423Rを行くと、久安寺はすぐに見つかった。
「かやの木」 といウドン屋さんの前の駐車場に車を停めると、
『高野山真言宗 久安寺 西国薬師十八番 摂津国三十三所第十八番 八十八所代六十七番札所 池田市伏尾町』 と書かれた大看板が立ち、すぐそばに建つ古い立派な朱雀門が目に入った。
境内の地図を見ると、阿弥陀堂、三十三所堂、本堂、三光殿、供養庭、地蔵堂などなどがあり、想像していたよりかなり大きなお寺らしい。
拝観料 (いくらだったのだろう) を払って入るとすぐ、天正の末に秀吉が手植えしたというカヤの老木があった。
青々とした葉を茂らせ元気いっぱいの美しいカヤだ。
脇道には、うす桃色のシュウカイドウが咲いている。 こちらもハッとするほど美しい。

右手にごく普通の家が1軒あり、玄関先にパグがつながれていた。
こんなところでパグに出会えるとすごく嬉しい。
名前がわからないので、2人で 「トビオ」 「トビオ」 と呼びながら近づくと、人懐っこそうな表情でスタスタと近づいてきて足元をクンクン嗅ぎだす。
トビオより体格のよいカラダをなぜてやると、それが当たり前のような顔でジッとなぜられている。
玄関の脇には子供用のビニールプールやおもちゃのスコップなどが散らばっており、開け放された玄関の戸口からは小さな女の子の声が聞えてくる。
パグの小屋は緑色に塗られ、屋根の上には2,3枚、清潔なバスタオルが置いてあった。よく見ると、小屋の横に ‘BAQU’ と書かれている。
あまりセンスのある名前ではないなあ。
赤い首輪にピンクのひもなのでメスだろうと思っていると、いきなり片足を上げてジャーとしたのでビックリする。
ひとしきりたわむれた後バイバイと言って立ち去ろうとすると、ワウン ワウン と悲しそうな顔をして吠えられた。

「大悲殿」 と書かれた、大きな古めかしい建物の前へ出る。
ここには、国や市指定の文化財である 「阿弥陀如来坐像」 や 「薬師如来立像」 「増長天立像」 などがあるらしい。
期待に胸をふくらませて入る。
薄暗いお堂の中は意外にせまく、きちんと並べられた朱塗りの長机の上には、‘仏教礼拝聖天’ と書かれたお経のしおりが1つ1つ置かれていた。
ちょっと失礼してペ中をめくってみると、上の写真の楽譜が載っていた。
今夜Nと歌ってみよう。

大悲殿からつながっている、天井付きの短い渡り廊下もなかなか風情がある。
ツヤツヤと磨きこまれた廊下を進みながら、少し先を行っているNに向かって 「ちょっと、ここキレイだねえ」 「庭もオモムキがあっていいねえ」 などと叫んでいると、すぐ目の前の柱に ‘私語 (おしゃべり) をつつしみ 自身に静寂(しずけさ) をつくります’ と書いた紙が貼ってあったので、それからは小さな声でそっと歩いた。

虚空園という広々とした庭もよく手入れが行き届いており、春や秋はさぞや見事な景色になることだろう。
少し裏に回るとツバキやカリン、アジサイに混じって目玉オヤジの木がある。
今年の花の咲き終わりが、早くも目玉状になって残ろうとそている。
先へズンズン進んでいるNには、見たかどうか聞きそびれてしまった。

可愛い石仏の並ぶ細道の先に、金色に輝く九輪塔が見え出す。
ここが久宝寺の1番はじっこに当たる 「舎利殿涅槃堂」 だ。
前庭には小さな池があり、桃色ハスの花が咲きかけていた。
パゴダ風石像建築の舎利殿に入ると、ズラリと並べられたパイプイスの前に、6,4メートルの涅槃像が長々と横たわっている。
わかってはいても、見たとたん思わず 「ヒャッ!」 と声が出てしまう。

ほどよく疲れて境内を出る。
先ほどのパグの前を通りかかると、先ほどと同じ様に玄関先のドアが開きっ放しになっており、少しナゼたあとで 「バイバイ」 と言って立ち去ろうとすると、ものすごく不機嫌そうな表情でワウン ワウンと吠えられた。

久宝寺前の、クルマの往来の激しい道路を突っ切って少し進む。
崩れかけた山の岩肌に祀られたお地蔵様のヨコに、赤い小さな鉄橋があった。
橋のたもとには 「やちよばし」 「久宝寺川」 と書かれている。
橋の下の水は、このところの雨のせいか、勢いがあっていかにも涼しげだ。
すぐに引き返して駐車場へ戻る。

すぐそばの 『不死王閣』 へ立ち寄る。
温泉があることは以前から知っていたので気楽に立ち寄ったのだが、建物に1歩入ると何となく気後れしてしまう。
Nが気の弱そうな声で 「あの・・すみません。 パンフレットを1つ頂けますか?」 と切りだす。
「ハイ。こちらです、どうぞお持ち下さい」 と美しいパンフレットを手渡され、「またどうぞお越しくださいませ」 とにこやかに見送られるまま外へ出てしまった。

仕方がないので、家へ帰って早めのお風呂へ入ることにした。

今から 『太陽がいっぱい』 を観る。


おわり
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733       藤村俊二

2007-07-22 00:45:47 | Weblog
※ 先日、野間の大ケヤキ付近で見かけた羽黒トンボ。
  よーく眺めてみると、銀バエと合体したような姿にも見える。
  全然知らなかったが、「死者の使い」 とも呼ばれ、死んだ人がちゃんと黄泉の国に着いたかどうかを知らせてくれるトンボとのこと。
「神様トンボ」 と呼ばれることもあるらしい。
クリック♪


きのうの晩から少し頭が重くて肩が凝っている。
いつもクーラーの風に震えながらソファーで寝ているため、風邪を引いたのかも知れない。

きょうは土曜研究会で17名参加。
S二段が、自家農園で採れたというトマトを持参してきてくれる (かなり重たい)
今年は本当にトマトづくしで有りがたい事だ。

きょうはNが近大の日なので、先日愛媛母から送ってもらったウナギをお昼ごはんに食べる。
子供達にはニオイのおすそ分けだけでちょっと可愛そうだったが、コソコソと無言で食べる。
今年の ‘土用の丑の日’ は7月30日。

Nを見送ったあと、そのまま2階で休む。
ヘンな夢ばかり見ては目覚めオシッコに立つ。

1つだけ覚えている夢・・・
少し若い頃の藤村俊二が、無言のまま目を大きく見開いて、私をどこかへ案内している。
(メンドクサイなあ) と思いながらついて行った先は古い日本家屋 (藤村俊二の自宅) で、その一室が喫茶店になっているようだった。
窓は破れ、庭は荒れ、障子のはずれたサエない小さな和室なのだが、そこで藤村俊二が破れガラスの向こう側から再び目を大きく見開いてコチラを向き (かなりブキミ)、「どうです。 なかなかイイでしょう」 というような顔をする。
傾いた部屋の中央に座りながら、(さて、何を注文しようか・・) と考えているところで目覚めてしまった。

ナゼこんな夢を見たのか、しばらく考えるが全く心当たりが無い。
それに大体、なんで藤村俊二なのだろう・・・
具合の悪いときに見る夢はつじつまの合わないものが多い。

夜は鶏肉とキャベツ、干しシイタケ、タマネギ入りのワンタンを作って坪井4級と3人で夕食。
中身の具が少し余ったので丸めてフライパンで焼いてみたが、コチラはあまりおいしくなかった。
3人とも無言で食べる。


坪井4級泊。


おわり
コメント (8)
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732        天神川

2007-07-21 00:20:13 | Weblog
※ 天神川で遊ぶ少女達。
  このあと4人並んで、ずっと川上のほうまで歩いていった。
  クリック♪


ここのHPでもリンクさせて頂いている 『夢人さん』 のブログで面白いものを発見♪
脳内メーカー と言って、名前を入力するだけでその人の頭の中身 (?) が判るというもの。
けっこう当たっているような気もして面白い。
ちなみに私の頭の中は 「金」 「愛」 「食」 がウヨウヨしている。
他にも 「秘」 「欲」 「遊」 「休」 「友」 などがあるようだ。
今はアクセスがなかなかつながりにくいようだが、ご興味のあるかたは根気よくチャレンジしてみて下さい

午前中は宝塚へ。
愛媛母に持っていくアラレを買うとき、Nがトンチンカンな物ばかり選ぼうとするのでイライラする。
ハッキリ言って、Nの食べ物に関するセンスはゼロだ。

昼食に豆腐ハンバーグを作る。
水切りをした木綿豆腐と鶏ミンチに、刻んだ青ジソ、しょうがの絞り汁、ちぎったパンなどを加え、塩・コショーで味つけしたものを平たいハンバーグ状にして焼く。
これに大根おろしを乗せポン酢で食べる予定だったが、大根が腐りかけていたのできょうはポン酢だけで食べる。
あっさりしているが、なかなか素朴な旨味があってオイシイ。

「これオイシイねえ
「ウ~ン・・・そうかなあ」
「え? おいしくない? これ」
「うーん、よくワカラン味やなあ」
「よくワカランじゃなくて、おいしいかマズイかどっちよ」
「まずくはないけど・・おいしいとも思わん」
「えー! 私これ大好きなのにな。 週に2回は作りたいけど・・・やだ?」
「 (すごくツラソウな表情でうつむく) 」
「大根おろしがあったらもっと美味しいよ」
「そうかな・・そんなに変わらんと思うけど (ボソボソ・・) 」

でもコレは本当においしくてヘルシーなので、この際Nの意向は無視して、ひんぱんに食卓へあがる事になりそうだ

午後、ひと眠りしたあと伊丹へ行く。
いつも通る道から見える路地がずっと気になっていて、きょうは近くの駐車場にクルマを入れてゆっくりと散策する。
住所板は伊丹市北野1丁目。
歩き出してすぐ 「ながお公園」 と書かれた児童公園にぶつかる。
公園の入り口には子供たちの自転車がたくさん停まっており、サッカーのユニホームを着た子、キャッチボールをする子、遊具にぶら下がる女の子、うれしそうな表情でブランコをこぐ小さな子、ベンチでくつろぐお母さんなどでいっぱいだった。
どの子もノビノビと楽しそうだ。
今では、こんな光景も珍しいものになってしまったのだなあと思う。

付近には古いアパートや団地、低いブロック塀に囲まれた小さな工場などがあってなかなかいい雰囲気だ。
小さなスナックやカラオケ店が立ち並ぶ路地 『五番街』 がいい味を出している。

グルグル歩くうちに天神川病院の前へ出た。
立ち止まって古い病棟を見上げると、鉄格子のはまった4階の窓から女の人が1人、ポツンと外を眺める姿が見えた。

道の向こう側に、天神川の緑の土手がチラリと見えたので行ってみる事にする。

青々とした土手にはさまれた天神川のわき道を、犬を連れたおじさんや買い物カゴを下げた女性、涼しそうなムームーを着てのんびり散歩するおばあさん達が次々と通り過ぎていく。
小学生の女の子が4,5人、スカートをたくし上げたりズボンのすそを折り返したりしながら浅い川の中で遊んでいる。
絵ハガキのような美しい風景より、こんな庶民くさい天神川のような世界が好きだ。

川べりの白い夾竹桃の花を眺めていると、いきなりポツンポツンと降りだしてきた。
急ぎ足で駐車場まで戻って帰宅。
家に着くと、フォルクローレの 桑原しんいちさん から最新のCDが送られてきていた。
早速、夕飯用の冬瓜を炊きながら聴かせて頂く。
出だしのギターのインストゥルメンタルがなんとも言えず美しい。
ソファーの上のNは、いつしか夢の世界へと旅立ってしまった。


夜、雨の中カラカラテルメへ行く。
お風呂から出てラムネを飲んだあと、受付カウンターで、先日忘れていったパンツ入りバッグの行方を切り出すN。
Nのパンツ入りバッグは、受付奥に無事保管されていた。
「これですね」 と、笑いをかみ殺したような表情の係員から紺色のバッグを受け取るN。
私だったら、自分の脱ぎ捨てパンツの入ったバッグなんかゼッタイに取りに行かないけどなー

きょうから坪井5級連泊。


おわり
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