ポテト姫の気まぐれ雑記 part2

つれづれなるままに、気ままに綴るエッセイ集

‘アテンションプリーズ’

2010-01-24 | 日記・エッセイ・コラム

 「大きくなったら、何になりたいですか?」 こんな質問を、子ども時代にはよくあちこちで聞かれ、それに対する女の子たちの答えの中では、「スチュワーデス」というのが、必ず上位に入っていたものでした。そういう私も、「第一位」ではなかったと思うけど、たしかに「憧れ」だった...。

 なので、かつて放送されていた「スチュワーデスになることを夢見て、田舎から出てきた女の子の成長物語」のドラマ「アテンションプリーズ」を、夢中で観ていたものです。(その後やっていた、似たようなドラマ「スチュワーデス物語」じゃないところに、世代の差があり...。) 数年前に、上戸彩主演で、この「アテンション...」をリバイバルでやってたようですが、かつてのとは、全く雰囲気が違いましたね。

 しかし、そういう私も、実際に初めて飛行機に乗ったのは、21歳の時でした。 所属していた合唱団が、全国大会に出られることになり、その時の会場が「九州」でした。高校時代と違い、社会人もいるし、集団で移動するにも、新幹線or飛行機、それぞれ都合のいい方を選んで行くこととなりました。

 私としては、諸事情により多忙な時期だったので、飛行機を選択し、初めての飛行体験ということになったわけです。

 離陸する直前までの加速~離陸~斜めの体勢~、水平飛行になってからの嘘みたいな安定感、地震のような「乱気流」、高級感のあるティータイム、一時間くらいで九州に着いてしまう不思議さ~着陸時の斜めに見える「地図」みたいな景色~着陸するまでに感じる耳の痛み~...。

 なんだか、夢を見ているような感覚でした。新幹線でも一晩かかる距離を、1時間くらいで移動できてしまうことの不思議さも、なんだか信じられない感じでしたね。でも、思ったより「気分爽快」ではなく、むしろ「気分悪い」感じだったのも意外でした。特に、離陸する瞬間の、フワッと浮く感覚は、エレベーターに乗って上昇する時の感覚に似ていると感じました。

 その後、社会人になってから、何度か乗る経験ができて、やがて、「独身貴族を謳歌しよう」と?(実は「センチメンタル・ジャーニー」だったり...)のヨーロッパ旅行を体験し、(当時は「アンカレジ経由」で20時間かかりました。) 挙句、思いもかけずドイツに滞在するようになり、その間、いろいろな国の、いろいろな会社の飛行機に、数多く乗る経験もさせてもらい、「もう飛行機はいいや...」的な境地に至っている次第であります。

 無事に着陸した瞬間、拍手がおこる飛行機、離陸も着陸も、操縦が常に荒っぽく、ずっと気が休まらなかった飛行機、まるで「田舎の村役場の応接室?」と思われるような内装で、数十名のガキんちょたちが、ドヤドヤと乗り込んできて、離陸直前まで機内を走り回り、彼らを全員座らせてようやく離陸した飛行機...。

 高級感のある日本の飛行機と比べると、国によっては、「田舎のバス」と同じような感覚のところもあって、興味深かったですね。

 そういえば、ドイツに行くとき、私は、1歳9ヶ月の娘と、生後4ヶ月の長男を連れて、一人で乗り込んだので、(空港までは、家族が送迎)「日航のファミリーサービス」のお世話になりました。それだと、重い荷物もCAの方が運んでくれるので、ホントに助かりました。機内でも、何かと気を使ってくれたし...。

 そういう「日本航空」が、こういうことになる日が来ようとは...。

 時代の流れ、政治・政策の影響?、なんでこうなるのか、よくわからないけど、これまで多くの人たちを運んでくれたり、憧れの象徴だった‘JAL’が、無事再生してくれることを望みます。

コメント (9)
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