某グループホームでの、歌のボランティアを初めてから、1年が経過しました。季節に合った童謡・唱歌を中心に選曲してるので、また同じ曲になってしまうけど、どうしよう?と思っていましたが、その心配は無用のようでした。
というのも、前回やった時、選曲のテーマを「旅」とし、「いい日旅立ち」「汽車」「汽車ぽっぽ」「汽車ポッポ」「いい湯だな」などをやったのですが、イマイチ、乗りがよくない。
「同じ曲でも...。」と心配すると、所長さんが「もう一人のボランティアさんは、毎回同じCDカラオケを使って、毎回同じ曲目でやってる」と言う...。しかも、入所者の皆さん、それだとよく歌うそうで...。
そこで、研究するべく、そのCDをお借りして、聴いてみました。そこで、わかったことがいくつか。まず、テンポが遅いってこと。子どもは大人より心臓の鼓動が速いので、大人と同じテンポでは、ノリが悪く、イライラしてしまうものですが、高齢者の場合は、反対に鼓動がゆっくりしてくるのかもしれません。なので、かなりゆったりしたテンポの方が、乗れるようです。
次に、音域が低い。今までも、これは意識して、低めに設定して行きましたが、更に低くてもいいみたい。低いラから高いドまでか、ぎりぎり高いレまで、この中に収めないと、「高い!」印象を持たれてしまうみたい。
そして、一緒に歌う際は、あまりノリノリで歌わない方がいいみたい。「聴かせる」場面じゃない限り、あまり頑張らず、軽く流すように歌った方が、一緒に歌い易いようですね。そのいいモデルが、「おかあさんといっしょ」などで、おねえさんたちが歌っている歌い方かな。あの人たちも、本当はオペラが歌える人でも、抑えて抑えて、「普通に」歌ってると、聞いたことがあります。そこがポイントだったのですね。
というわけで、今回は、その反省点を踏まえて、やってみたところ、成功でした。(^^) 皆さん、よく声を出して歌ってくれました。しかも、「荒城の月」など、4番まであるので、「途中でやめましょうか?」と言っても、「いいえ!」と、ノリノリで全部歌われました。(^^;)
まあ、こちらも、皆さんが楽しんでる様子が見られて、一安心でした。
今回の選曲は次の通り。「さくらさくら」「花(♪春のうららの...)」「花のまわりで」「花の街」(どちらも、「夏の思い出」でおなじみの、江間章子さんの作詞)「うぐいす(♪梅の小枝でうぐいすが~)」「春の唄(♪ラララ 赤い花束車に積んで~春が来た来た~丘から町へ~)」「荒城の月」
歌の合間に、その歌に関するエピソードや歴史などを説明しているのですが、けっこう興味深そうに聞いてくれますね。
準備不足で、バタバタした感じでしたが、まずまずの反応がもらえて、よかった...。次は、もう少し準備に時間をかけよう...。(と、一応書いてみる。:笑)