それは単に天敵や乱獲だけが食糧供給のリスクとなるだけではない。日本のNEREUSプログラムのためにUBCブリテイシュコロンビア大学が行った研究によれば気候変動や海の酸性化もかなり影響食料の未来と対立するする(7月2日SFS)
気候変動、酸性化、乱獲、海洋生態系の破壊により漁業が衰退するとNereus Program の研究者らは認識している。そのほかには温度変動、二酸化炭素排出が上昇する傾向にあり、それぞれの地域で漁業が遭遇する魚種が異なったものになることを示唆している。
「CO2排出の持続により地球の大気圏の化学は変化し、海洋の化学が変化することは実証できる。海洋の酸性化の増大と酸素の減少の証拠は海洋生物と生物多様性に危機的な要因となるがこれらが高まっている。当然のことながら海洋の変化は海洋生物を支える能力に影響し、最終的に漁業に影響する」とUBCの研究者らは最新のNereus Program報告伝述べている。
「我々の食卓にならぶ魚の種類は将来まったく異なったものになるであろう」とUBC準教授でこのプログラムの協同研究者であるWilliam Cheungはいう。「漁業はより温暖水系の魚を漁獲し、サイズは小形になり、我々の地元や海外からの輸入にも影響を及ぼす」
今後、漁業や水産物の利害関係者らは将来の海洋の変化について考える必要がある。
1.CO2排出により世界の海洋の特性が変化。とくに温度、酸性度、酸素濃度などは過去数千年に見られなかった未曾有のものとなる。
2.気候変動が海洋の生物生産性に影響、その範囲はプランクトンから最上位の捕食者にまでおよぶ。
3.気候変動はすでに世界の海洋生態系や漁業に影響を及ぼしている。その更なる影響は現在のCO2排出傾向に影響される。
4.漁業は世界的規模で海洋生態系に大きな圧力をかける、生物多様性や食物連鎖構造を改変させ、その持続性目標への各共同体の可能性をも変える。
5.気候変動の影響は乱獲や生息場所の破壊に相互に作用する過剰な漁船団規模、沿岸開発、市場の拡張にも影響する。
6.養殖事業は急速に発展、海洋での漁獲による供給に取って代わる可能性がある。とはいえ、その長期的かつ社会的持続性を含む影響の完全予測はいまだ出来ない。
7.将来の漁業の持続には国際漁業法の強化や発展が必要である。また海洋統治の国際的枠組みを必要とする。
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