ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

これは簡単すぎるよね(小林稔侍)

2021-06-02 00:00:00 | 映画

最近CSの「東映チャンネル」で、1970年代を中心とするテレビドラマを観ていまして、そのひとつに『キイハンター』があります。1968年から73年にかけましてTBS.系列で放送されていまして、メインのキャストも丹波哲郎野際陽子川口浩谷隼人大川栄子千葉真一とかなり豪華です。ただ丹波は、一種のお目付役でそんなに出演しているわけでもありません。上の豪華な出演陣も、メインの俳優が活躍して、それ以外はちょびっとの出演あるいは出演しないという形式の場合も多くあります。特に丹波氏は、当時いろんな映画に出演していて多忙だったので、テレビへの出演は「特別出演」とは銘打っていなくても、そのような趣旨の出演になるというところはあったのかと思います。

それで昨日のクイズの答えは、簡単すぎるとは思いますが、小林稔侍です。このドラマの第168話です。こちらによると1971年6月19日の放送です。小林氏は、Wikipediaによるとこの番組に20本ゲスト出演していて、68年から73年まで全期間にわたってゲスト出演しています。けっして大きな役ではありませんが、制作する東映としても当時使い勝手のよい俳優(1943年生まれ)だったのでしょう。

このドラマの中では、サイコロ賭博で「イカサマしたろう」と難癖をつけたはいいが、千葉真一にあっけなく見破られて、失敗の責任をとって殺されるというなんとも無様な役です。

なお上の記述でだいたいご想像がつきますように、これは東映が得意としていた任侠映画のパロディです。こういったその時代時代の人気のあったネタをどんどん取り入れてドラマにするというのも、東映らしい娯楽に徹したところという感があります。さすがに現在では、むずかしいかな。上のサイトでは、

>Gメン75に香港カラテロケシリーズあればキイハンターにサイコロGメンシリーズあり。当時の人気映画ジャンルをお茶の間ドラマに持ち込むエンターテインメントに徹したエンタテインメントは現代ドラマでは味わえない?!

と指摘されており(太字も原文のまま)、まさにその通りだよなあと思います。

ところで千葉氏と小林氏は、『新幹線大爆破』で運転士とその助手を演じています。

考えてみればアクションスターである千葉氏を、新幹線の運転士という動きの少ない役で起用したのだから、この映画も贅沢な映画です。千葉氏は、当初は別の役だったのですが、プロデューサーが千葉氏に頼み込んだとのこと。なお(以下ネタバレ。未見の方は乞う注意)千葉演じる青木運転士が酸素切断機で客車の床を焼き切ってやけどしながら爆弾を外すシーンは、千葉氏のアイディアだったとのこと。このシーンでは、小林氏が運転をしている設定です。小林氏は高倉健との盟友関係が知られますが、この映画では運転席のシーンのみです。この段落の記述は、Wikipedia新幹線大爆破より。以下参考写真を。クレジットタイトルより。

当時の小林氏は、まだこの程度の格だったわけです。なおこの映画で、ピンでクレジットされているのは、あと高倉氏と宇津井健だけです。宇津井氏は、この映画の事実上の第2主人公です。彼がこの映画で一番印象に残った人もたぶん少なくないでしょう。高倉と宇津井の両健さんが共演したのは、この映画だけのはず。

ほかにもネタがあるので、数回やってみます。そんなに難しくはないので、そのあたり物足りない方は乞うご容赦。なお『新幹線大爆破』の写真は、映画DVDからのスクリーンショットです。


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