ヴェラ・チャスラフスカが日本に来た

知っている方も多いでしょうけど、チェコスロヴァキア（当時）の体操選手で、東京オリンピックでも活躍したヴェラ・チャスラフスカが日本に来ました。こちらの記事より。

＞2011年9月20日6時6分
チェコの名花、２１年ぶり来日＝東日本大震災の被災地訪問が目的
　体操のオールドファンには懐かしい「オリンピックの名花」がやってくる。１９６４年東京、６８年メキシコ五輪女子体操の個人総合連覇を含む７個の金メダルに輝いたチェコスロバキア（当時）のベラ・チャスラフスカさん（６９）が世界体操東京大会開催を機に近く来日する。

　チャスラフスカさんの来日は９０年以来２１年ぶり。昨年、在チェコ日本商工会主催の講演会があり、大好きな日本を熱く語ったことで、知人が日本招へいを計画。本人も「１４回目の訪日になるが、今回が最後になるでしょう」と楽しみにしている。

　チャスラフスカさんは６８年、チェコスロバキア（現チェコ）の民主化運動（プラハの春）を支持、「二千語宣言」に署名したためメキシコ五輪参加が危ぶまれ、一時は山の中に隠れて練習したというエピソードの持ち主だ。

　同五輪後も反体制を唱えていたため、不遇の時代を過ごしたが、８９年に共産党体制が崩壊し、大統領顧問、チェコ・オリンピック委員会会長などを務め、同国のスポーツ界発展に寄与してきた。一時病魔に侵されたが、最近になって回復。昨秋には、日本とチェコの友好促進に貢献したとして、日本政府から「旭日中綬章」を授与された。

　東日本大震災の被災地訪問が彼女のたっての願い。プラハでも個人的に義援金を集めているという。今回は仙台市で「被災住民を勇気づけたい」と心待ちにしている。　


［時事通信社］

（引用ここまで）

こちらも。



＞田中理恵の演技に期待　チャスラフスカさんが都内で講演
2011.10.8 19:33 ［体操］

１９６４年東京五輪の体操女子個人総合で金メダルに輝いたベラ・チャスラフスカさん（チェコ）が８日、東京都内で講演会を開き、優雅な演技で「五輪の名花」と称されたかつての名選手は「近年、技術が優先される体操界にあって、女性らしい演技をするという田中理恵選手の演技を見るのが楽しみ」と語った。

　来日は約２０年ぶりという。講演では東京五輪の男子個人総合金メダリストの故遠藤幸雄氏と「東京五輪では一緒にソ連勢に勝とう」と誓い合った逸話を紹介し、東京五輪の金メダルも披露した。

　１０日は宮城県で日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）の被災地支援イベントに参加する。　

(引用ここまで）


個人的には、チャスラフスカが田中理恵に注目するのは分かる気がしますね。彼女も、女らしさで売った選手ですから。wikipedeia曰く、

＞チャスラフスカの引退後から、女子体操界はより若年で小柄な選手たちによるアクロバット的な演技が主流となったが、チャスラフスカはこれに苦言を呈することが多かった。

チャスラフスカの現役時代の写真を紹介しましょう。









上の記事にも出てくる体操の遠藤さんとの写真ですね。



正直今の感覚では、チャスラフスカってちょっとぽっちゃりしすぎていない、っていう気がしますが、それはあまりに細身の体操選手に私たちの眼が慣れすぎている…ということかもしれません。



結婚式の時の写真です。



1972年の写真です。



10月8日、徳光和夫と。



北朝鮮の切手です。朝鮮民主主義人民共和国という国も、このようなあなどれない切手を出しています。

彼女は共産主義体制下ではかなり干されたようですし、その後も私生活その他あまり恵まれなかったようですが、それでも彼女の輝きはやはり不滅でしょうね。というわけで、チャスラフスカさん、最後なんて言わないで、また日本に来てよ。