ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

サークルのトップに、管理責任を問うのはどうかという気がする

2016-03-09 00:00:00 | Weblog

過日山本弘が、こんなツイートをしていることを知りました。「と学会」会長辞任の件についてです。

なぜやめたかというと、唐沢氏の件もそうだし、副島隆彦氏のサイン会の件もそうだけど、僕の与り知らぬところで会員がやらかしたことに、いちいち会長としての責任を追求されるのにうんざりしてたからです。

やはり山本が「と学会」の会長を辞して同時に退会したのは、私が予想したように、唐沢のトラブルと、「と学会」会員が、副島隆彦に「山本弘」と名乗って副島に迷惑をかけて(!)、それをと学会内部で吹聴したり山本本人に自慢したり(!!!)して、そのことを副島が著書で公表したので、山本が謝罪する羽目になったという事件が、彼が「と学会」を去る大きな原因だったようですね。

唐沢の件もそうですが、副島の話にいたっては、何がどうしたらそんな馬鹿なことになるのか、私のような人間には見当もつかないんですが、つまりは、前の記事にも書いたように、

>この人物は、「副島隆彦はトンデモな人間だから、面と向かって馬鹿にしてもかまわない」くらいの考えでいたのでしょう。そう考えたとしても、山本弘までまきこまなくったっていいだろうと私は思いますが、つまりは、副島をからかえば山本も喜ぶと思ったのでしょう。

ってことなんでしょうね。この人物が現在「と学会」の会員かどうか知りませんが、さすがにご当人自分のしでかしたことは(少しは)反省しているんでしょうね。いずれにせよ他人に迷惑をかけてそれを自慢するどうしようもない馬鹿です。

で、山本のこの発言にちょっと注目したいと思います。

>僕の与り知らぬところで会員がやらかしたことに、いちいち会長としての責任を追求されるのにうんざりしてたからです。 

唐沢の件もそうですが、ここではよりわかりやすい副島の事件に話題を特化したいと思います。

つまりこの件をあらためて確認しますと、真相は不明な部分もありますが、

1.副島隆彦の講演会で行われたサイン会で、と学会の会員が「山本弘」と名乗って副島にサインをもらおうとし、

2.その後副島に非常識な行動をとって迷惑をかけ、

3.そのことをと学会内部で吹聴したり、山本弘にその時もらったサイン本を渡して自慢したりして(さすがに自分が山本弘と名乗って非常識な行動をしたということは話さなかったみたいですが)、と学会内部や山本個人を不快にさせ、

4.それを副島が自著で明らかにしたので、山本が激怒、会員に謝罪文を送らせ、自分もメールとブログ上にて副島に謝罪した。

というものです。

あまりの非常識さと馬鹿ぶりに、初めてこの件を知った時、私冗談でなく絶句と開いた口がふさがらないというレベルであきれ返りました。ただこの件で、山本がどうかかわるべきかと考えると、いろいろ難しいですよね。

チョムスキーのチンギス・ハンの話のように、この件に山本には道徳的責任はありません。それこそあずかり知らないことですから、どうにもなりません。

問題は、彼に管理責任があるかどうかでしょう。この件で微妙なのが、と学会の会員が、山本に副島からもらったサイン本を渡してしまったことです。それ以前もこの人物は会内部で自分のやらかしたことを吹聴していたので、それも山本が知らないというのはややまずいのかもですが、本来ならその時点で「これは変だ」と考えて(山本は、副島のサイン本を渡されたとき、これはやばそうと感じたと書いています)、早めに事情を把握して(たぶんこの会員は適当なことを言って逃げたかもですが)、副島に謝罪させればよかったのかもですが、しかしそれをしなかったからと言って山本が責められる話でもないしねえ。

そもそも、これはbogus-simotukareさんも拙記事でコメントしておられるように、職場とかのヒエラルキー構造と責任があるところならともかく、趣味のサークルで、「会長」という肩書きがあるとはいえ、会の行事の最中とか会の場でもない、いわばまったく山本にも会にも関係ない時間と場所で、そこまで馬鹿をしでかした人間の行為に管理責任があるかなあと思います。ないんじゃないんですかね。

ただ、この件で山本が「自分は関係ない」と謝罪とかを拒否してももちろんかまいませんが、この件では謝罪したほうがたぶん山本の立場は悪くならないとは思います。あまりに非常識すぎるし、またそれが本に出てしまったのでは山本の立場は悪くなるばかりですから。

もちろん山本だって、本にそんな話を載せるんだったら、せめて自分に連絡のひとつもくれたっていいじゃないかくらいのことを考えないではないでしょうが、相手は副島隆彦だし(笑)、副島の主張する話は、細かい部分はともかく大筋では嘘ではないんだから、なかなか突っぱねるのも難しいでしょうね。

本来ならこれ、山本は被害者であり、副島と出版社に抗議をするような性質のものでしょうが、抗議どころか謝罪に追い込まれるというひどい事態です。そう考えると、これは管理責任というよりは、勝手に副島をからかう共犯にされたということかもですね。こんな非常識極まりないことをするひどい馬鹿も多くはないと思いますが、世の中ここまでひどい目にあうこともあるということです。芸能プロダクションの社長にだまされてテレビドラマに出演して宝塚歌劇団をクビになった北原遥子のように、理不尽な目にあったということです(ただし、彼女はそのことを宝塚に報告しなかったなど、対応にはいろいろ問題はあったと思います)。

北原遥子の場合、管理責任を宝塚のスタッフの誰かが問われたのかは知りませんが、宝塚ならまだしも、「と学会」のような任意団体の組織の人間が何をしたって、行事の最中などでなければ会長その他に管理責任なんかないと思いますけどね。そんな常識を超越したのが、山本と副島に迷惑をかけた「と学会」会員だということです。なんともひどい話です。

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2 コメント

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Unknown (bogus-simotukare)
2016-03-09 07:10:36
>僕の与り知らぬところで会員がやらかしたことに、いちいち会長としての責任を追求されるのにうんざりしてたからです。

 副島とのトラブルはともかく、少なくとも唐沢の件はそれで通らないと思いますけどね。
「と学会って盗作とか事実誤認とか批判してる会だったと思うけど、会のメンバー(唐沢)がそれをやってて会が批判もしないってどういうことなのか?」と非難されてすっとぼけるというのは「例のMukkeさんのペマギャルポに対する態度」みたいなもんでしょう。「俺がやったんじゃないから関係ない」では済まない。誰も「ぺマや唐沢の暴挙の責任をとれ」と言ってるんじゃなくて「あんたの普段の言動だとあいつを非難しないと筋通らないだろ。身びいきするなよ」て話のわけですから。
 まあ、実際のところ、唐沢の件に限れば山本はと学会会長としてではなく、単に山本個人としてであっても「唐沢批判はしたかった」んじゃないですかね。ただと学会の「唐沢の仲間連中」がそれに反対して「趣味のサークルの会長レベル」では大して権力もないし、性格的にもと学会内の「唐沢の仲間連中」とけんかしてまで唐沢批判する覚悟がなかったってだけでしょう。
 今後は唐沢批判するのかどうか知りませんが「副島の件とは違うだろ」とは思います。
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>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2016-03-11 06:23:58
確かにおっしゃる通りですね。無名会員がしでかした副島の件と、「と学会」の中心メンバーで、それで商売もしている唐沢では全然立場が違うし、また唐沢の件については山本も管理責任はありますよね。それで

>実際のところ、唐沢の件に限れば山本はと学会会長としてではなく、単に山本個人としてであっても「唐沢批判はしたかった」んじゃないですかね。

山本は、この件について自分の見解を示すと書いていて、今日にいたるまでしていないわけです。上のツイートを見ても、彼が唐沢にいい感情を持っていないのはわかります。引用はしませんでしたが、もう2度と一緒に仕事はしないと書いていました。それなら、「じゃああなた、なぜ唐沢批判を書かないの」っていう問題は常に生じますよね。

>性格的にもと学会内の「唐沢の仲間連中」とけんかしてまで唐沢批判する覚悟がなかったってだけでしょう。

ということでしょうが、それは山本に取って自慢をする話ではない。
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