完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

やっぱり「中選挙区制」復活してほしい!   ~参院選総括しましょ~

2013年07月25日 | 時事ネタ
私は初老男である。

さて、参院選が終わってみんなが忘れたころに、その話をするのは私の常套手段である。

今回の参院選の結果は・・・。

「まあ、しょうがないかな・・・」ってとこだすね。


民主党のこれ以上ない「ドヘタな自滅」から、うまい具合に「世代交代」できた自民党が政権取って、最初の選挙を「波乱なく」を順当に勝ったってこと。


今回の選挙程「見所の無い」選挙もめずらしい。


本当のところ「原発廃止」「TPP参加」など争点は、今までの選挙以上に大きいものだった。


しかし、その争点を「担うべき政党」が無かったのだ。

民主党は論外。

政権を失った理由がどこにあったのか、この党は分かっていない節がある。

はっきり言って、この党が再生するには他の政党との連合ないしは政界再編による消滅しかないだろう。


「政党」と言うもののむずかしさは、我々国民から見ると雨後の筍の如く乱立している政党であるが、主張している「政策」に大して違いがあるとは思えないことだ。


まあ、そうした「細かい」部分に目をつむってできた「民主党」がああしたテイタラクだったから、分からなくもないけど・・・。

政治的なことをUpするときは、いつもこの話になってしまうのだが・・・。


55年体制の自民党は、その細かい部分を「派閥」というもので納めてきた。

「派閥」を「政党内政党」に言い直して見るとわかりやすい。


主流派・反主流派に対立しながらも党を割ることなく、政権を渡さずに「与党」であり続けるしたたかさは、小泉純一郎という稀代の「壊し屋」が現れるまでつづいた。(まあ、彼だけの「功績」ではなく、いろんな条件がそろったんだけどね)


自民党が政権を奪還した理由も、その55年体制時代に築いた「党の分裂」を最小限度に抑えるシステムが生きていたからだ。

本当の意味においての「権力」を党の誰にも「独占させない」というシステム。

逆にそのせいで「だれの責任か?」ってこともいい加減になるけど・・・。


派閥の長も「脱党」を武器にしたりはしなかった。それは結局自分の政治家としての価値を下げることにしかならないことを良く知っていて子分たちをまとめていたしね。


なにより、今回の選挙の結果の最大の要因は・・・。




         「現行選挙制度の盲点」


                      だろう。


比例代表制は論外。弱小政党は絶対に勝てない制度だもん。


問題なのは衆院選とは若干違うが、都道府県の定員1の選挙区が31もあるということ。


そうした「小選挙区」に似た状況では、対抗する「力のある政党」が存在しない限り与党が圧倒的に有利なのだ。

また、与党に「大きな失点」があれば「風」を起こすことができたかもしれないが、少なくとも今回はその「風」が起きなかった。


選挙制度に「完全」は無い。

しかし、現在のこの制度が民意を反映しているといえるだろうか?

もともと、この制度は政権を失う前の自民党が、自分に都合のいいように成立させた選挙制度だ。



本当のところ、国民はこれほど自民党を勝たせるつもりがあったとは、私には思えないのだ。

政治において「安定多数」を確保するということは「法律を作る」ことは容易になる。

しかし、それは政党が「好き勝手」にやれるようになることを意味する。

だから、ギリギリ安定多数に届かないくらいに留めておけば、その政党も必死で政治をやるようになる。

だが、この選挙制度はそれを許さないようにできている。

余程、計画的に「投票する側(国民)」が「操作」しないとそんな結果にならない。(ってことはつまりは、あり得ないってこと)


中選挙区制度の頃を良く知っている初老男にとっては、中選挙区の方が「民意を反映していた」気がして仕方がないのだ。

現行制度では「死票」が多すぎる。

落選候補の得票がみんな「死んじゃう」制度は、不自然だもの。


中選挙区制度に戻ってくれないかな~~~。


・・・ところが、現行で勝っている政党がその制度を変えるわけがない。


一つだけ可能性があるのは、例の「1票の格差」問題だ。

まあ、これとて少数野党が皆してバラバラな是正制度を主張してばっかじゃ望み薄だけど。

これから、自民党に「大失態」がない限り、しばらく自民党の天下がつづくってこと。

残念ながらそういうことだ。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、中選挙区制度に戻ることを夢見ますように。


          May


選挙速報も中選挙区制での「最後の一枠」争いなんて、今の選挙速報番組のぬるさからは信じられないくらいドキドキしたからなぁ・・・・なつかしい!

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