私は中老男である。
昨日は外出した。
なのでラグビーの「vsオールブラックス」をLIVEで見れなかった。
録画を倍速で見たのだが・・・。
一番驚いたのはその「観客数」である。
サッカーのパリ・サンジェルマンvs川崎戦の観客数を超える65,188人。
やはりラグビーでの日本ワールドカップ開催によって、注目度が上がっているといえるだろう。
今さらであるが。
今回の「7点差の敗戦」(31対38)の意味を、私なりに考えてみた。
それはラグビーというスポーツの「本質」を知ることでもある。
ラグビーの得点の仕組みが、ほかのスポーツと「かなり違っている」
そのことが「ラグビーの面白さ」につながっている。
トライ「5点」 トライ後のコンバージョンキック「2点」 ペナルティキック「3点」
ドロップゴール「3点」 ※ペナルティトライ(認定トライ)「7点」
という得点方法となっている。
一目でその得点差の「微妙さ」に気が付くだろう。
昨日のゲーム最終盤で「4点差」だったことに「日本勝利の可能性」があったがゆえに、ラグビーを知っている人ほど「興奮した」と思う。
この得点方法の差と、プレーの差の意味が分かっていた人ほど「興奮」できるのである。
そのことが分からない人は「なんだ7点も差があるじゃないか」って思うだろう。
少し調べてもらうとわかるのだが、この得点方法は実は1993年以前と変わっている。
私がラグビーを観だした頃は「トライ4点」だった。
だから大差のつくゲームはあまり関係ないが「僅差の勝負」になってくると戦略的に面白いプレーが出ていた。
今回も最後の数分で「4点差」ということは、日本がトライを取れれば「逆転勝利」できたということ。
以前に日本が南アフリカに勝った時のラストプレーを覚えている貴兄も多かろう。
あの場面で「ペナルティキック」で3点取ると同点になって「引き分け」だった。
しかし、日本がトライを取りに行って完遂。見事に勝利したのを覚えている。
今の話で前後してしまうが・・・。
つまり、ラグビーには「対戦相手」ともに「残り時間」とも戦わなければならない。
相手との得点差を考えながら、残り時間に「何点取らなければいけないか」を戦術として持たなければならない。
しかも、ラグビーにおいてヘッドコーチ(監督)はベンチにいない。
観客席にしか指導部はいないのである。
ゆえにキャプテンを中心とした選手のコミュニケーションなどでゲームを組み立てていく。
そうした中で「メンバーの関係性・絆」等がほかのスポーツより大きな部分を占めると思うのだ。
他のスポーツにおける「監督が」という部分がゲームを進めている中で、かなり薄いのだから。
そうした意味でも、今回のオールブラックスの状態がここ数年の中でもあまりよくない気がしないでもない。
しかし、そのことが今回の「善戦・惜敗」においての大きなファクターではない。
ラグビーというスポーツにおいての「言い訳」にはならないのだ。
確かに会場が日本であることや、観客がほとんどに日本ファンであることがに日本のアドバンテージになっていることは間違いないが・・・。
ラグビーにおける「オールブラックス」を名乗ることの意味のおいては、ほとんど関係がない。
それを踏まえて今回のゲームは。
日本のラグビーはワールドカップにおいて「BEST8」に進出できる力は
「身についてきた」と思う。
しかし、比べるべきではないのかもしれないが「日本サッカーにおける『ドーハの悲劇』」のように「超えられそうで超えられない壁」を超えたかどうか?は
まだ、懐疑的だ。
今回のゲームの中でのキーポイントは「スクラムで負けなかったこと」「相手10番のレッドカード」「姫野のジャッカル」「両キッカーのキックの正確性」そして・・・。
私のは「ノットストレート」に見える「ラインアウトのジャッジ」ではないだろうか・・・。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、ラグビーの本質的なおもしろさを楽しみますように。
May
いつものことで申し訳ないが、ラグビーのゲームは本当に「レフェリーの感覚」が勝敗を左右するねぇ。
あとヤフーのヘッドラインにもあったけど、結構オールブラックスのメンバーにも「ハカが下手なメンバー」がいるんだね。(だから、陣形が近くて少しずつ前進したのか?)
前回のワールドカップの時の「ハカ」は、スゴイ迫力だった。