私は初老男である。
世の中には、こうした「タイミング」の時がある。
人が「恋に落ちる」タイミング。
人が「結婚を決意する」タイミング。
人が「酒を飲む」タイミング。
さて「器」というものはむずかしい。
家の親父のように、酒が呑めるのであれば「空き缶」でも良いような人であれば何も言うまい。
そうした人は、ここから先は読まなくても問題は無い。というより読まないでほしい。
「器」と言うのは、言い方を替えれば「人類の英知」の極みである。
特に「酒」に関する器は、実に機能的に出来ている。
日本酒の「盃」(さかずき)と「ぐい呑み」は、似ているが機能が違う。
どちらも燗をした酒を、冷めないうちに飲み干すようにできている。
だが酒の好きな人には盃では量が少なすぎる。
そのために「ぐい呑み」がある。
ビールのジョッキは「中」が主流である。
容量はほぼ缶ビール1本分(350ml)である。
泡が立ってほぼイッパイになる。(正確にはちょっと残る)
つまり、普通の人なら炭酸が抜けてしまわないうちに飲み干せる量なのだ。
どんどんビールがの呑める若者は大ジョッキで良いのだ。
なぜこんな話をしたかと言うと・・・。
この間、家族旅行をした際に、それはそれはよい「器」を見つけたのだ。
「焼酎用の陶器」
である。
値段は780円。
激安である。
「器」と言うものの不思議さは、その物の価値は使う人の「感性」によってまったく違ってくることだ。
歳を取ってくると、その「感性」にブレがなくなってくるから、確固とした条件を決めることができる。
もちろん、もっと良いものはあるだろう。しかし、俗にいう「コストパフォーマンス」的に言えば、まさに「掘り出し物」だ。
と言いながらも基本的に私はあまり「焼酎」を飲まない。
普通は「ウィスキー(ハイボール)」⇒「日本酒」⇒「ビール」と来て「ワイン」ないしは「焼酎(お湯割り)」の順で、しかも通常「麦焼酎」が来て「芋焼酎」くらいだ。
それでも、そうした器を見つけると買わないわけにはいかない。つまり、いつ使うかのあてはなかった。
だがである。
その器を買った次の日に「それ」に出会った。
たまに寄る量販店の酒屋にそれはあった。
「ダバダ火振」
と言う焼酎が。
この焼酎のことを知っている人は、かなりの「酒通」と言えるだろう。
四国四万十で作られている「栗焼酎」である。
私の知識では「栗焼酎」と名乗っているのは、このダバダ火振りだけだと思う。
栗50%・麦25%・米25%というから、まさに「栗焼酎」と呼ぶにふさわしい。
実は飲むのは初めてだ。
焼酎用の器を買った次の日に、この「ダバダ火振」に出会う。
しかも、最後の一本だ。
いつ買うの?
今でしょ!
・・・ついつい、使ってしまった。
前出の通り、私は芋焼酎よりクセのない麦の方が好みだ。
しかし、麦がクセがなさすぎるとも感じていた。
そうした味覚の人間には、この「ダバダ火振」は絶妙な味だ。
何とも「バランス」が絶妙なのである。
こうしたタイミングでこうした酒に出会う。
これは「奇跡」か、単なる「偶然」か・・・。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、そんな「タイミング」に出会えますように。
May
焼酎をおいしく飲むには、アラカジメ焼酎を水割りにして陶器のボトルで一晩寝かせる。そして、次の日に「燗」をつけて飲むのが一番おいしい。焼酎と水がしっかり馴染んでいるからね。
世の中には、こうした「タイミング」の時がある。
人が「恋に落ちる」タイミング。
人が「結婚を決意する」タイミング。
人が「酒を飲む」タイミング。
さて「器」というものはむずかしい。
家の親父のように、酒が呑めるのであれば「空き缶」でも良いような人であれば何も言うまい。
そうした人は、ここから先は読まなくても問題は無い。というより読まないでほしい。
「器」と言うのは、言い方を替えれば「人類の英知」の極みである。
特に「酒」に関する器は、実に機能的に出来ている。
日本酒の「盃」(さかずき)と「ぐい呑み」は、似ているが機能が違う。
どちらも燗をした酒を、冷めないうちに飲み干すようにできている。
だが酒の好きな人には盃では量が少なすぎる。
そのために「ぐい呑み」がある。
ビールのジョッキは「中」が主流である。
容量はほぼ缶ビール1本分(350ml)である。
泡が立ってほぼイッパイになる。(正確にはちょっと残る)
つまり、普通の人なら炭酸が抜けてしまわないうちに飲み干せる量なのだ。
どんどんビールがの呑める若者は大ジョッキで良いのだ。
なぜこんな話をしたかと言うと・・・。
この間、家族旅行をした際に、それはそれはよい「器」を見つけたのだ。
「焼酎用の陶器」
である。
値段は780円。
激安である。
「器」と言うものの不思議さは、その物の価値は使う人の「感性」によってまったく違ってくることだ。
歳を取ってくると、その「感性」にブレがなくなってくるから、確固とした条件を決めることができる。
もちろん、もっと良いものはあるだろう。しかし、俗にいう「コストパフォーマンス」的に言えば、まさに「掘り出し物」だ。
と言いながらも基本的に私はあまり「焼酎」を飲まない。
普通は「ウィスキー(ハイボール)」⇒「日本酒」⇒「ビール」と来て「ワイン」ないしは「焼酎(お湯割り)」の順で、しかも通常「麦焼酎」が来て「芋焼酎」くらいだ。
それでも、そうした器を見つけると買わないわけにはいかない。つまり、いつ使うかのあてはなかった。
だがである。
その器を買った次の日に「それ」に出会った。
たまに寄る量販店の酒屋にそれはあった。
「ダバダ火振」
と言う焼酎が。
この焼酎のことを知っている人は、かなりの「酒通」と言えるだろう。
四国四万十で作られている「栗焼酎」である。
私の知識では「栗焼酎」と名乗っているのは、このダバダ火振りだけだと思う。
栗50%・麦25%・米25%というから、まさに「栗焼酎」と呼ぶにふさわしい。
実は飲むのは初めてだ。
焼酎用の器を買った次の日に、この「ダバダ火振」に出会う。
しかも、最後の一本だ。
いつ買うの?
今でしょ!
・・・ついつい、使ってしまった。
前出の通り、私は芋焼酎よりクセのない麦の方が好みだ。
しかし、麦がクセがなさすぎるとも感じていた。
そうした味覚の人間には、この「ダバダ火振」は絶妙な味だ。
何とも「バランス」が絶妙なのである。
こうしたタイミングでこうした酒に出会う。
これは「奇跡」か、単なる「偶然」か・・・。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、そんな「タイミング」に出会えますように。
May
焼酎をおいしく飲むには、アラカジメ焼酎を水割りにして陶器のボトルで一晩寝かせる。そして、次の日に「燗」をつけて飲むのが一番おいしい。焼酎と水がしっかり馴染んでいるからね。