完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

「奇跡」か単なる「偶然」か?     ~この時にこれがここに・・・~

2013年03月31日 | 
私は初老男である。


世の中には、こうした「タイミング」の時がある。


人が「恋に落ちる」タイミング。


人が「結婚を決意する」タイミング。


人が「酒を飲む」タイミング。



さて「器」というものはむずかしい。


家の親父のように、酒が呑めるのであれば「空き缶」でも良いような人であれば何も言うまい。

そうした人は、ここから先は読まなくても問題は無い。というより読まないでほしい。


「器」と言うのは、言い方を替えれば「人類の英知」の極みである。


特に「酒」に関する器は、実に機能的に出来ている。



日本酒の「盃」(さかずき)と「ぐい呑み」は、似ているが機能が違う。


どちらも燗をした酒を、冷めないうちに飲み干すようにできている。


だが酒の好きな人には盃では量が少なすぎる。


そのために「ぐい呑み」がある。


ビールのジョッキは「中」が主流である。

容量はほぼ缶ビール1本分(350ml)である。

泡が立ってほぼイッパイになる。(正確にはちょっと残る)


つまり、普通の人なら炭酸が抜けてしまわないうちに飲み干せる量なのだ。

どんどんビールがの呑める若者は大ジョッキで良いのだ。



なぜこんな話をしたかと言うと・・・。

この間、家族旅行をした際に、それはそれはよい「器」を見つけたのだ。


       「焼酎用の陶器」

である。

値段は780円。

激安である。

「器」と言うものの不思議さは、その物の価値は使う人の「感性」によってまったく違ってくることだ。

歳を取ってくると、その「感性」にブレがなくなってくるから、確固とした条件を決めることができる。

もちろん、もっと良いものはあるだろう。しかし、俗にいう「コストパフォーマンス」的に言えば、まさに「掘り出し物」だ。


と言いながらも基本的に私はあまり「焼酎」を飲まない。

普通は「ウィスキー(ハイボール)」⇒「日本酒」⇒「ビール」と来て「ワイン」ないしは「焼酎(お湯割り)」の順で、しかも通常「麦焼酎」が来て「芋焼酎」くらいだ。

それでも、そうした器を見つけると買わないわけにはいかない。つまり、いつ使うかのあてはなかった。


だがである。

その器を買った次の日に「それ」に出会った。

たまに寄る量販店の酒屋にそれはあった。


     「ダバダ火振」


と言う焼酎が。


この焼酎のことを知っている人は、かなりの「酒通」と言えるだろう。

四国四万十で作られている「栗焼酎」である。


私の知識では「栗焼酎」と名乗っているのは、このダバダ火振りだけだと思う。


栗50%・麦25%・米25%というから、まさに「栗焼酎」と呼ぶにふさわしい。

実は飲むのは初めてだ。


焼酎用の器を買った次の日に、この「ダバダ火振」に出会う。

しかも、最後の一本だ。

いつ買うの?

今でしょ!

・・・ついつい、使ってしまった。


前出の通り、私は芋焼酎よりクセのない麦の方が好みだ。

しかし、麦がクセがなさすぎるとも感じていた。


そうした味覚の人間には、この「ダバダ火振」は絶妙な味だ。

何とも「バランス」が絶妙なのである。


こうしたタイミングでこうした酒に出会う。

これは「奇跡」か、単なる「偶然」か・・・。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、そんな「タイミング」に出会えますように。


            May

焼酎をおいしく飲むには、アラカジメ焼酎を水割りにして陶器のボトルで一晩寝かせる。そして、次の日に「燗」をつけて飲むのが一番おいしい。焼酎と水がしっかり馴染んでいるからね。








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てんやわんやの3月下旬    ~気持ちの切り替え~

2013年03月30日 | Weblog
私は初老男である。

さて、10日ほどバタバタが続いてブログを更新できなかった。

オモシロい出来事が、いっぱいあったのに残念だ・・・。


「ブログを更新する」という行為は、私の場合やはり「余裕」がないとできない。

信ぴょう性がないかもしれないが、私がブログにUpしたいネタに困ったことは無い。


じぶんにとってのブログをUpする時間は、ある意味において「自分を見つめ直す」時間だといえる。


この下旬は、まさに「自分を見つめ直す」時間がなかった。

たいした内容のブログではないが、最大限に読んでくれる貴兄に理解してもらえるように努力しているのだ。

それは日常生活が流れる中で、決して「いい加減」にできることではない。


さらに日常生活が激変する事態が起きた中においては、まずブログに対する集中力がなかった。


4月からは人事異動で、あたらしい職場になる。

やっている業務は変わらないが、やはり最初は「ついていく」だけの仕事になってしまうだろう。

その中でブログに「集中」できる時間がどの程度あるかは分からない。

しかし、それによって今までとちがう見方ができるようになるもの間違いない。


どんなUpになるか、私自身も楽しみだ。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。このブログを読んでいる皆さんも新しい環境を楽しめますように。



      May



私はまだ「言葉の力」を信じている。

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踏んだり蹴ったり・・・。(蹴ったり編)   ~アルビレックスホーム開幕戦を見に行く2~

2013年03月16日 | スポーツ
私は初老男である。


さて、前回の「踏んだり編」に続き、今回は「蹴ったり編」をお送りしよう。



Jリーグ・アルビレックス新潟の地元開幕戦を見に行った初老男は、ひどい渋滞に捕まってしまう。

なんとしても、試合開始までのビック・スワンに着かねばならない私は、土地勘のない場所で、締めきりの時間に追われていた。(その詳細については、前回のUp「踏んだり編」をご覧いただきたい。)




・・・汗びっしょりだったのが、徐々に冷えて背中が冷たくなってきた。

しかもゲームは1点ビハインド。


前半20分で、DF藤田 征也が2枚のイエローカードをもらって「退場」処分。

一気にビック・スワンの熱気が冷める・・・・。

お目当てだった「田中達也」が、その余波で前半24分で交代。

それでも、前半を0-0で乗り切り、何とか攻勢に出ようとした75分。

広島の石原に、オーバーヘッドキックで得点を決められてしまう。


藤田退場の時以上に、冷えるビック・スワン・・・。





試合開始には間に合った。


ビック・スワンに着いたのは12:45。


新潟駅に着いたのは、12:15。


「とにかく、線路沿いに歩けば駅に着くだろう」って思ってて、住宅街に入っていく。


不審そうな顔で、私を見回すおばさん。


素知らぬ顔で、見て見ぬふり。


しかし「ゴール」の見えないウォーキングはキツイ。


実のところ、線路の向こう側へ行けばむかし散々バスで通った道なので、どこらへんにいるか見当がつくと思っていた。


それで、線路沿いを「踏切」を探して歩いていたのだが・・・。


まあ、踏切が・・・無い!


なんでこんなに踏切が遠い・・・。

どんよりとした雲が出て、風も強い。

しかし、私は汗びっしょりになって踏切を、駅を目指して早足で歩いている・・・。




藤田が退場してから4分。


36番をつけた菊地がピッチに入ってきた。


交代でピッチを去るのは「田中達也」


仕方のない選択だろう。


結局、この前半20分で一人退場ということは、俗にいう「ゲームプラン」を壊してしまった。




汗びっしょりでフラフラで、そろそろ限界が近づいてきた頃に・・・「プラーカ」の看板が見えてきた。(新潟の人しかわからないやね)

ホッとした途端、疲れが一気に押し寄せてきた。

「良かった、間に合った。」


アルビレックス戦開催の時だけ運行されるシャトルバスに乗り込むと、いつの間にか寝てしまった。




5年程遠ざかっていた「アルビ観戦」で気が付いたことの幾つか。


○Jリーグでも、有数の「熱狂サポーター」が意外に迫力無いこと(これには理由があった)

○意外に観客が多い。(28,500人程入ったらしい)

○しかし、観客が昔に比べて「冷静」(まあ、J1で戦っていることが当たり前って感覚の若い人が増えたからなぁ)


○昨年、最終節で奇跡的に残留を決めたアルビレックスは、まったく違ったチームになっていたこと。

○Jリーグのレフェリーの質は、あまり上がっていないこと。


ゲームは結局1-2で、アルビの開幕2連敗と言うことになった。

悲観することは無い。


少なくともゲームのクオリティは、格段に上がっている。


ではなぜ勝てなかった。


慢性の「シュートを打たない病」「外国人(特にロペス)の持ちすぎ病」「レフェリーの意味わからいジャッジ病」の三大疾病のせいである。


シュートを打たない病は「田中達也」というワクチンで、ジワジワと治っていくと思う。

外国人持ちすぎ病も「信頼できる相棒」(やっぱ、田中達也か)という薬で徐々に緩和か。

たちの悪いのが「レフェリーの~」これは、特効薬がない。


ゲーム全体が、レフェリーのジャッジを含めての物であることは、承知している。

仕方のない部分であることは、これだけ観戦してくればわかる。


しかし、やはりJリーグ全体的に「意味が分からない」ジャッジが多すぎる。


後半47分のサンフレッチェの清水の「シミュレーション」は、逆にアルビのファールでPKだったと思う。

しかし、決勝点の「千葉のゴール」もオフサイドだし、大体その前のパスはキーパーチャージだろう。

細かいことを言い出せば、キリがないがこうした大きな疑問の残るジャッジが1試合に2~3個あるのが、珍しくない。


実はこれが一番興を削がれるのである。



試合終了の笛が鳴り響くころに、日差しが足元に届いた。

私が試合観戦をして、負けたのはこれが2度目だ。(7勝2敗1引き分け、結構勝率はよかったのに、残念)


意気消沈して駅まで行き、紙コップのコーヒーとホットドックを齧って遅い昼食。


まるでなんかに「蹴られたみたい」の気分になった。



今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんには、こんな日がありませんように。


           May


熱狂サポーターのサポートの迫力がなかったのは、コールリーダーが病気でいなかったのが原因らしい。
















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踏んだり蹴ったり・・・。(踏んだり編)   ~アルビレックスホーム開幕戦を見に行く~

2013年03月10日 | スポーツ
私は初老男である。

今年の花粉症は遅い。

昨日の時点で、まだ、時々目がかゆくなるくらいで大したことは無い。

街の人を見ても、あまりマスクをしてる人とかがいないなぁ。


さて、昨日はひどい目にあった。そのことをUpしようと思う。



今年もサッカーJ1が開幕した。

昨日は第2節。

我がアルビレックス新潟も「ホーム開幕」を迎えた。


今年の私のテーマが「ひと月に一度のイベント」である。


1月は女房と「スターズ・オン・アイス」を見た。

2月は毎年恒例の「野沢スキーツアー」


そして、3月はこの「アルビホーム戦観戦」である。


雪の心配もなく天気もまずまず。


意気揚々と高速バスでビックスワンへ。

帰りの渋滞を考えると、一人の場合は車では行かない方が賢明。

言い忘れたが、基本初老男の遊びは「一人」である。(誰か連れがいないとできないのは「遊び」ではないと思う)


とりあえず、乗り継ぎの関係で新潟駅を中心に動くのであるが・・・。

高速道路を下りるまでは順調そのもの。

しかし、そこからひどいことになっていた。


1km進むのに「40分」かかった。


市内の主要の橋が舗装工事になっていて、規制になっているらしい。

田舎に住む初老男には、そんな情報は入っていないである。


ジリジリして待ってみたが、埒が明かない。

我慢できずに途中下車して、市内のバスに乗り換える。


しかし・・・。


結局、降りた高速バスの終点も、この路線バスの終点も同じ新潟駅。

渋滞はほぼ同じレベルで起こっているのだ。


路線バスに乗って10分。

進んだのは500m。


バカヤロー!やってられるか!


初老男は決意する。


「歩くか!」


はっきり言って、駅までどれくらいかかるかわからない。

道もしっかりと知らない。


しかし、ジリジリしながら待つのは嫌じゃ!

まあ、ウォーキングの代わりと思えばよいか。


問題なのは

       「試合開始」


に間に合うか?ってこと・・・。



試合開始はPM1:00。

最初の高速バスの駅着の予定時間は10:20。


渋滞の橋の手前で、バスを降りたのが11時を回っていた。

それから、路線バスで10数分。

その路線バスを待っていたのが5分ちょっと・・・。


時計を見ると、すでに11:45を回っている。


駅からビックスワンまでは、約30分ほど。


ギリギリ12:30のシャトルバスの乗らないと、キック・オフに間に合わんじゃないか!


・・・土地勘のないところでの時間を気にしながら、急がなければならない。


ひどい状況だ。


まるで「踏まれた」みたいだ・・・。


踏んだり編・・・終了。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、こんなひどい目にあいませんように。


          May


さて、このあと初老男はどうなったか?・・・それは「蹴ったり」編へ(ちなみに「蹴ったり編」はアルビレックスのホーム開幕戦を中心にお送りします)




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流れがつながった。    ~「一刀斎夢録」読み終わりました。~

2013年03月03日 | 
私は初老男である。

先週の最強寒波が去った後、昨日は大雨が降った。

雪国に住んでいる人しかわからにであろうが、これは非常に「危険」なのである。

まあ、単純に平地の居住区にはそれほどでもないが、山際の道などは一気に雪質が緩み「雪崩」が起きる。


この歳まで生きてきて、感覚的なことだがこうした極端な気象変化が一番昔と違うような気がする。


さて、実はずっと気になっていた本があった。



      浅田次郎著    「一刀斎夢録」(上・下)


である。



初老男の小遣いは少ない。


結構前に出版されたこの本は、上下巻各1600円である。

締めて3200円・・・。


情けない話だが、ついつい手が出なかった。

それがリサイクルショップで半額になってやっと買う気になった。(・・・いじましいものだ・・・。)


さて、この「一刀斎夢録」は知る人ぞ知る「浅田の新選組物」だ。


そして私が「狙っていた斎藤一」の話だ。(なにを狙っていたかは後記)



最近の歴史小説・歴史ドラマの流れは「サイド・ストーリー」になりつつあると思う。

わが地域の誇り大河ドラマ「天地人」などは、その最たるもので、関ヶ原の「敗者」が主人公になったのははじめてだった。

今回の「八重の桜」なども、明治維新の主役が「薩摩・長州・土佐」または「勝海舟・榎本武揚」であるとするならば、この「会津藩」の話の、さらに新島襄の嫁さんの話はサイドストーリーの最たるものだろう。


新選組の中心は、当然「近藤・土方・沖田」であり、外れても「原田・藤堂・長倉」ぐらいで「斎藤一」は、それほど上とランキングする人は今まで多くなかったはずだ。

数年前の大河ドラマ「新選組!」の中で、オダギリジョーがこの役をやって女性の人気が出たキャラクターといえば覚えている人もいるだろう。


とにかく、新選組のメンバーで維新後も生き残ったのは数名しかいない。というか、生き残った方が奇跡的なんだけどね。

その中でもこの「斎藤一」はとても腕が立ったという。

見方によって「沖田総司」と対極にいる存在で彼の「影」のような存在に見える。


数々の華やかな伝説(その容姿・その最後等々)に彩られた沖田に対し、なんとなく暗いイメージで数度の改名を繰り返し長命だったという斎藤。

私のようなヒネタ性格の初老男には、この斎藤の方に断然興味をそそられるのである。


彼は、その名前を「山口一」「斎藤一」「山口二郎(次郎)」「一戸(一瀬)伝八」「藤田五郎」と何度も変えている。

少々調べてみたところ、この時代は「名前」と言うものにあまり執着がなかったらしく、あの西郷隆盛も「隆盛」が記録した人の聞き違いだったとか、弟の西郷従道も「じゅうどう」でなく「つぐみち」が正しいとか、とかくいい加減だったらしい。


その中で斎藤が過去を否定するように何度も改名を繰り返したことに、大きな意味があるのではないかと思っていた。


私が前出の「狙っていた」のは、この改名(なぜかすべてに数字にが入っている)の意味と、彼のその改名による人生の遍歴を小説にして華々しく「文壇デビュー」を狙っていたのだ!

笑いたい奴は、笑えばいい~~~!


残念ながらこの野望は、現在の「新選組物のエキスパート」浅田次郎によって打ち砕かれてしまった。

実は浅田氏の先著「壬生義士伝」の中で、かなりの部分がこの「斎藤の語り」調で表されていて「マズイ」と思っていたのだ。


私程度の歴史好きで幕末・新選組を調べてみた人(でさらにヒネタ人)は、新選組の既成のイメージに疑問を持つことがあったのではないだろうか?

特に沖田総司が本当に美男子だったのかとか、近藤勇が甲陽鎮撫隊でなぜあれほど進軍が遅かったとか、さらに幕末すべての疑問の細かいことに対して・・・。

長生きをして、さらに幕末から明治中期まで生きた「剣客」である斎藤であれば、そのかなりの部分を知っている可能性は「非常」に高い。

様々な疑問をこじつけでなく可能性の高い予測でつなぎ合わせ、斎藤の「語り」と言う形で小説に仕立てると・・・この本になった、という感じなのだ。


もちろん、小説である。故に誇張や創作の部分も多くあるだろう。

しかし、今までの新選組・幕末・維新物では、どうしてもブツ切りの感があった事柄の流れが、この本によって「つながった」気がするのである。


・・・・・・本当に「くやしい」のであるが、逆にとてもカタルシスも感じている。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、興味のあることの疑問がいつか解ける日が来ますように。


              May


幕末・維新のことを分かろうとしたら、幕府側・倒幕側・その他の3方向から見ないと本当のことがわからない。そうした意味で今回の大河ドラマ「八重の桜」は、かなりオモシロいな。

















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