私は中老男である。
ちょっと前に終わったのであるが・・・。
某公共放送で非常に短いドラマ(?)をやっていた。
この放送曲は、たまにこうした「意欲的な番組」を作る。
「土方歳三がスマホを持っていたら」という仮定の下、番組のほとんどが「スマホ画面」で「アプリを操作」することで番組が進んでいく。
しかも土方がとても「チャラい」という設定。
そうした内容でありながら
土方歳三・・・・窪田正孝
近藤勇・・・・山田孝之
おのぶ(土方の姉)・・・馬場園梓(アジアン)
である。
じつのところ、一番人物として映像に映ってのは「おのぶ」なんじゃないかなぁ。
「新選組」に興味を持って、そこそこ調べた者と新選組「初心者」では、同じ番組を観ても全く違う感想を抱くのが「当然」
逆もまた真なり。
この番組を観て新選組に興味を持つならそれもまた「幸い」
1回5分程度で全6話で完結させるのは、かなり「作り込まないと」説得力がない。
そしてなにより、キャストが秀逸。
窪田正孝の土方は、私の思うに今一番「土方歳三」のイメージに近い。
ドラマチックに映像化するなら、先日の「岡田准一」をはじめ稀代の二枚目俳優がキャスティングされるだろうけれど
たぶん、土方歳三の真の姿は、この「窪田正孝」のチャラさが真実に近いように私は思う。
人間大抵は「表の顔」があれば「裏の顔」があるものだ。
ただただ「二枚目・冷酷」な土方は、実はそんなに比重を占めていなくて、もっとこのドラマのような「チャラくて、女好き」な部分が、もっと語られることで新選組の本当の姿が分かってくるのではないかなぁ。
全編を通して描かれているのは
新選組の屋台骨を支えた「近藤勇・土方歳三」の本当の意識が
「ただ『侍』になりたかっただけ」
であることだろう。
どの「新選組モノ」も、このことをベースに観なければ「本質」は見抜けない。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも「死ぬまで興味を持てるモノ」を持てますように。
May
沖田総司が「美男子だった」て証拠は、どこにもないんだよねぇ・・・。