私は前期高齢者寸前男である。
今季一番の寒気がやってきた。
天気予報では昨晩から今日の差にかけて「最大35cm」の積雪だという。
朝方屋根の雪が落ちる音で目が覚めた。
「雪が降る」ということが、文字通り「降る」感覚でしか感じたことの無い人に絶対理解してもらえないのが・・・。
「降る感覚」しかない人は、降った雪は遅くとも翌日には「解けてなくなっている」ものだろう。
しかし「雪国」は、その雪が止まらず「積雪」になるのである。
私の子供のころには「除雪(道を確保するために雪を取り除く)」することも無く、積もった雪を「踏みしめて」道を確保していた。
「道踏み」と呼ばれる作業で歩く道を確保していた。
それはつまり「車はつかえない」状態にしてしまうことを意味し春まで車を使えなかった。
だから病人とか妊婦が出ると大変だった。
「木製のソリ」に乗せて大勢で引っ張って車の動く道まで運んでいくのだ。
もっとも妊婦のところには「産婆さん」がやってきて自宅で分娩した。
(昭和30年代後半までそうだったのです。なにを隠そう私も自宅で生まれました。)
積雪になった場合、すべての生活のリズムが「雪」を中心に動き出す。
一番は「車のタイヤ」そして「車の運転」
毎日降り積もる雪で、買い物した後でも車に積もった雪を落とさないと車が発車できない。
凍った道や圧雪でのタイヤのグリップを気にしながらの運転なので、最高速はほぼ「55km」くらい。
これ以上のスピードでは事故の可能性がグンと跳ね上がる。
家に帰っても周りの雪を片付けてからでないと家に入れない。
平均20~30分。(朝・晩ともすると昼も)
屋根の雪が「自然落下式」になっていない家は「雪下ろし」をしなければならない。
冬の時期に少なくて5~6回・多いと10回を超える。(これはわが地域において、スキー場の多い地域ではさらに増える)
こうしたことが「毎年」なので、この「初雪」が何月何日なのかは結構重要なのだ。
今更雪のことをことさらに嘆くつもりはないのである。
だが、こうしたことによって「雪がなければ」とか「雪さえなければ」という感覚からの劣等感は、その感覚の無い人からは信じられ無いくらいに強い。
ということで。
やっぱりJリーグの秋春制移行についてになってしまう。
雪が降らない地域の人からの「心無いコメント(わからないのは仕方がないが、それ以外のディスリ)」には、少しのことでも感情的になってしまうのだ。
繰り返しになるが、そうした抑圧の中で欲しくてたまらなかったプロ・スポーツチームがJリーグ発足によって手に入った。
それをまた「理不尽・恣意的(としか思えない)」な形でつぶされようとしている。
雪が生活においてどんな影響があるかを見に染みている地元民にとっては「潰そうとしている」ようにしか思えないのだ。
裾野を広げることでJリーグを成立させ、それによって日本サッカーは今の「隆盛」を手に入れた。(今現在・世界ランキング13位って驚愕!)
しかし、日本サッカー界は一部の幹部の「独断専行」で裾野を狭めようとしている。
せめて、今降雪の多いチームの持っている疑問を解消する形でことを進めない限り、我々のような降雪チームファンに残るのは「不信感」と「怨嗟」の意識である。
「やっと手に入れたもの」を理不尽に「取り上げられる」のは、取り上げる側からは信じれないくらい「強い恨み」を抱いちゃうぜ!
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、雪が降る地域の人間の意識を少しでよいのでわかってくれますように。
May
・・・ただ、初雪が降ってイヤだなぁってUpにするつもりだんだけど・・・思わぬ愚痴になってしまった。