完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

「のだめ」と「辻井」   ~クラシック音楽は今・・・~

2009年12月19日 | 音楽
私は中年である。

「忙しい」などと言っては、本当に忙しい人に申し訳ないのだが、年末も手伝ってなんとなく気ぜわしい。

しかし、やることが無いわけではない。今やっと年賀状を書き終えた。(遅い!)

家中の掃除もほとんど終わっていない。

まあ、片付いていようがいまいが「新年」はやってくる。

心静かに新年を迎えたいなぁ・・・。


ということで「クラシック音楽」のこと。

「のだめカンタービレ」が放送されたのは昨年?一昨年?いつだったろう。

どちらにしても、このマンガとドラマがクラシック音楽を広めるきっかけになったことは間違いない。

私はこの「のだめ」が気になってはいた。

「のだめ」ってなんのこと?って思ってた。まさか「野田 恵」をそう略すとは思わなかった。

ドラマは上野樹里のハマッた演技で「クラシック音楽」がかなり身近になった。

オープニングに使われたベートーベンの第7番は、かなり有名になっただろう。
(どこかで示したが、この曲の聞き所は実は第2楽章「葬送行進曲」なんだけどね)

このドラマでブラームスの第1番を知った人も多いと思う。

当たり前のことだけれど、クラシック音楽を作ってきたヨーロッパの文化は日本とそれとは明らかに違う。

しかし、その素晴らしさは私達日本人の心にも充分伝わってくる。

きっかけは何でも良いのである。

事実私もクラシックを聞き始めたのは松本零士のマンガだった。(それでベートーベンの7番を知ったのだ)


そして「辻井」の話。

日本人は自国のアーティストを、過小評価しる傾向がある。

しかし、クラシックを聞けば聞くほど決して日本人とクラシック音楽の相性は悪くない。

本当のことを言えば辻井のピアノもそれほどではないだろうと、タカをくくって他のだが、彼の弾くある曲を聴いて鳥肌が立った。

それは
         「ラ・カンパネルラ」(リスト)

                           である。

あまりクラシックに興味の無い人でも一度くらいは聞いたことがあると思う。

私のクラシックの聞き方は、その曲に抱いている自分のイメージに一番近い演奏をするのは誰か、を探すというやり方だ。

だから、有名どころにこだわらず自分の感性を頼りにCDを探す。

うまい具合にリサイクルショップで演奏者が変わる「ラ・カンパネルラ」ばかりのCDを見つけて、辻井のそれと比べてみたが、辻井の方が数段良い。

繰り返すがつまりは彼の弾く「ラ・カンパネルラ」が一番私のイメージしていた演奏に近いのだ。

技術的にはかなり荒っぽいところも多々あるが、それ以上にこちらに訴えかけてくる何かがある。

これからの彼から目が離せないのである。

「のだめカンタービレ」と「辻井伸行」

この二つは、日本におけるクラシック音楽のターニングポイントになるだろう。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。昨年末(09’)は何とか「第九」を4~5回聞けた。


                                may
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ついに終わった・・・   ~大河ドラマ「天地人」終了~

2009年12月05日 | テレビ
私は中年である。

ついにワールドカップのグループ分けが決まった。

「厳しさの中では2番目だ」と称している評論家がいるが、ワールドカップ出場国の中でも日本は世界ランキングでは、ほとんど最下位に近いはずだ。(しっかり調べないで申し訳ない)

そんな国にどんなグループに入っても「きびしい」も何もないのである。

岡田監督は「ベスト4を目指す」と公言している以上、ほとんど「優勝を目指す」といっているのと変らない。

・・・ちなみに私の予想では日本はワールドカップに出場する力は身についたが、グループリーグを勝ち抜ける力はまだ無いように見える。

スポーツは結果がすべて、是非がんばって欲しいものである。


さて、某国営放送の大河ドラマ「天地人」が終わってしばらく経つ。


地元である我が地域は、すでに「坂の上の雲」が放送されているが全く意に介せず盛り上がっている。

確かに実際、観光客はちょっとビックリするほど来ている。

私よりも更に年上の方々ばかりだったけれど・・・。


ドラマは当然のことながら、一話もらさず全部を見た。

もちろん原作も2回読んだ。

そして、直江兼続関連の本も数冊読んだ。

そうした上で、このドラマの評価は

          「65点」

              というところだろう。

最大の減点すべきところは「女性ファンを意識しすぎた」所だろう。

主演の妻夫木聡は、よくやったと思う。

演技力もあった。

お船の常盤貴子も、違和感はあったがよい出来だったと思う。

それでもこの点しかつけないのは、戦国時代の最終盤を飾った人間模様が「甘口すぎた」カラダ。

確かに上杉の「義」兼続の「愛」は、いずれも話の核となる部分ではあるが、戦国時代においてそれらは「武士の本質」の上に成り立っていたはずだ。

その部分が薄すぎる。

それイコール「女性ファンを意識しすぎた」「甘口」ということになるのだが・・・。

今のテレビ業界は様々なメディアが跋扈する世において、昔より更に「視聴率」を重視するようになっている。

それは仕方の無いことだが、私のような中年はせめて某国営放送だけは「視聴率」より「大河ドラマとしての重み」を重視して欲しかった。


このドラマの最大の見せ場は、やはり「関ヶ原」であろう。

その関ヶ原の中で残念ながら、上杉と直江は見せ場にほとんど、いや全く出番が無いのである。

そして、全編の中で一番良かったシーンをあげるとするならば、私は「石田三成と徳川家康の会見シーン」を選ぶ。

その中で、福島正則に向かい「お前なんぞに、何が分かる!」と恫喝するシーンは、明らかに小栗旬が主役の妻夫木を喰ってしまっている。

残念ながら甘口の主人公より、偏屈でありながら筋を通し他の大名に憎まれた「石田三成」の方に、大河ドラマとしての魅力をより強く感じたのは私だけだろうか?

ラストシーンも残念ながら私の好みで無かった。

仕えた景勝より5歳若いのに先に亡くなった。

その「主従の関係」を描ききって欲しかったのだが、それよりもお船との「夫婦の関係」を描いて唐突に兼続が事切れて終わってしまう。

「こども店長」を世に出し鳴り物入りのドラマ「坂の上の雲」の放送によって通常の大河より2回ほど少なくなってしまった今年の「天地人」は、そんな辛い点をつけながらも、私にとって忘れられないドラマとなった。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。今日は天地人の始まりの時のような「雪」が舞っていた。
                                may

しかし「坂の上の雲」は、なんでこんな放送の仕方にするんだろう?もう少し、キャストを落として大河ドラマにしちゃえばいいのに・・・。











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