私は中老男である。
先のUpでも記したのだが・・・。
情けないことに、本当に映画館で映画を見ていない。
そして、当たり前だが映画は映画館で見ないと本当の良さがわからない・・・。
暗い密閉された空間の中で、集中して銀幕を見ることには、ある種の「ストレス」がかかる。
だが、だからこそ体に感じる音響などが強烈な印象になる。
個人で設備を整えても、結局途中で止めることができるし、何より「料金」を払っていない。
やはり、人間ある程度のストレスを感じながらでないと物事に集中できないようにできているらしい。
だが、そうした中で私が映画をDVDやBLで購入する場合は、大体の法則がある。
「繰り返し観る」こと。
まあ、現実にそうでない場合も少なくないが・・・。
そうしたコレクションの中に「マスク」がある。
この映画も、ずいぶん古い作品になったなぁ・・・・。(調べたら1994年)
ジム・キャリーの若いこと!(なんと私より1歳下!)
その当時に、アニメを部分的に取り込んだシーンが話題になった。
以前にテレビ放送を観て「おもしろい!」と、感心してDVDで購入していた。
しかし・・・。
観て驚いた。
あきらかに面白みが「半減」している。
なぜか?
「吹き替えのセリフ」が違うのだ。
以前は特に「映画は字幕さ!」それが「本当の面白さだ!」と思っていた。
しかし、テレビ放送における「吹き替え版」には「傑作が多い!」と思うようになった。
今回の「マスク」は、最初に見たのが今回の「日本テレビ放送版」だったので、そのイメージがズッとあった。
DVD版も主役吹き替えは「ミスター声優・山寺宏一」だった。
しかし、極論すれば・・・「まったく別物」である。
今回日本テレビ放送版をと見比べてみた。
単純に「意訳」の違いというより「ノリの良さ」を重視した吹き替えのセリフが、日本テレビ版の方が格段にいい!
マスクに変身したイプキスが、アパートの二階から道路に落ちて一言。
DVDでは「見て、こんなペチャンコ~~!」
テレビ放送では「見て、ママ~、おせんべいになっちゃた~~~!」
こんなちょっとしたシーンだけでも、山寺宏一のノリの違いが確認できる。
しかも、デジタルになったテレビ放送はDVDの画質より「かなりいい」のである。
地上波の映画放送は衰退の一歩、仕方のないこととは思うのだが・・・。
吹き替えによって映画が格段に面白くなることも少なくないって思わされた作品だった。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、ほんのちょっとした違いが大きな違いになることに気が付きますように。
May
「沈黙の戦艦」とか「ダーティハリー1~3」なんかも、字幕版・DVD版とかなり違うよ~~~。