私は初老男である。
今年は大河ドラマを観ている。
大河ドラマに「時代劇」を望んでいる初老男として、
「評価は未確定」と前回Upした。
しかし「第11回」をみて、かなり心が動いた。
そして、今日。
雪囲い片づけにつかれての昼休みにテレビを見ていると、その「第11回 将軍の涙」の再放送が始まった。
ついつい観てしまった。
そこで「再認識」したことがある。
以前からの確信に近い認識なのだが・・・。
「時代劇が好きな人は『政治』も好き」な筈だ。
なぜなら「歴史」とは「政治の積み重ね」なのだから。
今年の大河ドラマは、おもしろい!
「時代劇」というとチャンバラや戦闘シーンを思い浮かべ、そこに魅力を感じる御仁も多かろう。
しかし、私にとってみればそれはあまり意味がない。
時代劇を「政治の積み重ね」と考える、逆に言えばチャンバラや戦闘シーンは「添え物」でしかない。
そうした意味にではこの「第11回 将軍の涙」は、今まであまり描かれてこなかったその時代における「政治劇」が描かれている。
キャストも非常に良い。
伊藤英明の「斎藤高政」・尾美としのりの「土岐頼芸」・向井理の「足利義輝」あたりは秀逸と言える。
これからの展開において、さらに個々の存在が生きてくるだろう。
だが、一つだけ気がかりなのが・・・。
キャストが多すぎて回収しきれない恐れがある。
「菊丸」や「駒」あたりは、忘れられそうな気がするし吉田鋼太郎の「松永久秀」なんかは、もう出番がないのだろうか?
そうであるならもったいないなぁ。
で、結局前回と同じ結論で終わるのを許してほしい・・・。
こうしたキャストが、良い演技をする中でもっともアクが薄く存在感が薄いのが「主人公・明智十兵衛光秀」の長谷川博已であることが、ある意味凄い。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、週一の楽しみを見つけますように。
May
狂言回しってのも、結構むずかしいし魅力的でもあるからね。