完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

大原麗子さんが亡くなった  ~身近な「死」~

2009年08月06日 | Weblog
私は中年である。

梅雨が明けたのは、気象庁の発表なんかよりも自分の「肌」で感じる。

今日もさっきから雨が降り出したが、梅雨時のそれとは違う。

そんな風に感じるのは「中年」だからなのだろうか・・・。


さっきテレビのテロップで「大原麗子さんが死亡」と流れた。

62歳だったと言う。

そういえば最近見ないなとは思っていた。


彼女はその昔「気の強い女役」をやらせたら右に出る人は居なかった。

ヒネクレ者の私が彼女のやった役で一番印象深かったのはテレビドラマでの
「蒲田行進曲」の小夏役。

説明は不要と思うが映画版では松坂慶子がやった役だ。

映画の小夏はイロッぽくて、けなげで都合のいい女で松坂はその当時でピッタリの女優だった。ラストシーンでの小夏の一人芝居には「ジーン」と来たものだ。


対して大原麗子の「小夏」は、気が強いばっかりの印象。

まだ若かった私が見るには、こんな女に手を出す銀四郎(沖雅也)は物好きなやつだなぁと思った。

本当をのことを言うと、ドラマの全部を覚えているわけではない。

それどころかところどころをフラッシュバックのように思い出すだけだ。

しかし、映画と全く違った演出と、妙に女性としての魅力の薄い小夏の存在はひときわ印象的だった。


今にして思う。

大原麗子という人は、ホンの少し歩む道が違っていれば「森光子」のようになっていたのではないかと。

       
          「少し愛して、長~く愛して」

この名作コピーは、大原麗子にはちっとも似合わないと私は今でも思っている。

彼女は
          「深く愛して、ちょっといいから」

                        って言いそうだもの・・・。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなも中年になると、知っている女優が亡くなったりするとすごく身につまされるようなるから今から覚悟しておいた方がいいよ。

                                 may

テレビドラマは映画公開の翌日1983年に放送された。銀四郎を演じた沖雅也が後編放送の前日に「飛び降り自殺」して大騒ぎだったっけ。
「オヤジ、涅槃で待つ」





コメント
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