完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

続けてラグビーネタを。      ~関東大学ラグビー早稲田vs慶応戦~

2019年11月25日 | スポーツ



私は初老男である。




関東大学ラグビー「早稲田vs慶応」戦を観てきた。




ワールドカップの熱狂のあと、日本ラグビーのプロ化が現実のモノとなりつつあるのだが、今回の観戦と共に考えてみたい。




関東大学ラグビーにおいての「早・慶戦」は、野球においてのそれとは若干ニュアンスが異なる気がする。





野球のそれは「伝統の一戦」で、両大学の学生・OBの声援でとても盛り上がる。






ラグビーも同様ではあるのだが、野球よりラグビー方が慶応大学の分が少し悪い。





今季も慶応の不振も手伝って、下馬評では「早稲田の圧勝」であった。






秩父宮ラグビー場には初めて行った。





さすがにラグビー専用のスタジアムは、グランドとの距離が近い。






自由席(1800円)で入ったのだが、どこからどこまでが自由席なのかも知らなかった。






当日はずっと小雨が続いてた。





だが、観戦には「傘を差してはダメ」とのアナウンスが繰り返される。





腹を決めて薄手のレインコート(フード付き)で2時間前から観戦終了まで雨に濡れることにした。





唯一の救いは「スキットルに入れたウィスキー(スコッチ)」






チビリチビリと含みながら時間を待ち、いよいよ両校入場・校歌斉唱。(慶応の場合「塾歌斉唱」と言うらしい)





待ちに待ったキック・オフ!






小雨の続く中でのラグビーは「荒れた展開」になる。







試合開始3分で早稲田がトライ。(下馬評通り早稲田の圧勝か?)






しかし、意外にその後は点が動かない。







すべては私のイメージの問題なのだが、早稲田と慶応の両校ともどちらかと言えば「FW勝負」のチームではなく「BK展開」が攻撃の中心だろう。






ニワカのファンにはジャージも似てるから、よく分からなくなるんじゃないかな?(そんな奴は観戦に来ないか・・・)







慶応の初トライは「トリックプレー」ラインアウトをロングと見せかけて目の前のプレーヤーに投げ入れてリバースパスをもらってのトライ。(わかんない人は気にしないでいいです)






そうした流れも「荒れた展開」予想させた。








早稲田はリズムに乗れず突き放せない。






前半終了間際に慶応がペナルティを得て極簡単のキックを決めて「10ー10」の同点で前半終了。







ワールドカップ効果と言うべきか以前のような稚拙なペナルティが少ない。






安易なペナルティが負けに直結することが学生たちにも身に染みたのだろう。




以前は大学ラグビーといえば「あ~~ぁ。」というような声の漏れるペナルティが結構多かった。




しかもペナルティをもらっても両校ともショットをほとんど狙わなかったからロースコアのゲームとなった。







まあ、雨が降っていたせいもあってノックオンは多かったけど。






後半になって、ゲームはなおさら膠着状態が続く。





足下がしっかりしないので両校の攻撃の中心であるバックスの走力を生かせない。






ほとんどディフェンスラインを破っての前進が互いに無かった。







キックも(タッチ・ハイパント共に)あまり効果的な攻撃に繋がっていなかったなぁ。





最終的な見せ場は慶応のノーサイドまでの猛攻を、早稲田が凌ぎきってインジェリータイムが2分とアナウンスがされてからだった。







最後に早稲田のフルバックが外に蹴り出すと思ったら・・・。







なんと、かなり遠い位置からドロップゴールを蹴ったのだ。(これは彼の「勘違い」だったことが後で判明)







観ている人間は全員「??????」唖然となった。







ボールは慶応のバックスに収まり最後の攻撃となる。それもゴールまで、あと数メートルまで攻め込まれてしまう。







最後は早稲田にボールがこぼれ、蹴り出してノーサイド。






学生スポーツに共通する「拙さ・脆さ」のようなモノが不確実であるが故に勝敗の機微に大きく作用する。





それがまた「たまらない魅力」なのだ。






さらに大学の体制としてどの選手も多くて4年間しかプレーできない。







遠い昔、プロ野球ができたばかりの頃は(昭和11年ってのは驚きだけど)人気では圧倒的に大学野球であったと言われる。





ラグビーというスポーツにおいての特殊性を見ても、プロ化に進むのは当然であるが、それが野球と同じような形になっていくかは多分に懐疑的な私である。






ラグビーというスポーツはアマチュアリズムの究極的意識で成り立っている。





その精神と大学ラグビーは非常にマッチしている。






さらに「出身校」というキーワードがプラスされるから尚更だ。






あらゆるスポーツの中でもトップクラスの激しさを持つスポーツにプロの意識を持ち込むのは、こうした大学ラグビーの状況を鑑みてもかなりむずかしいと私は思うのだ。







さらに言えば野球が発展する中において「心配なかったこと」が、ラグビーにおいては「非常に心配」なのである。







それは・・・・・・そう「少子化」である。







困ったことにラグビーは野球以上に人数が必要な競技だ。(野球9人・ラグビー15人)







野球でさえ高校が何校か合同でなければチームが成り立たない状況にある。







熱狂のワールドカップが「未来への栄光」にだけ繋がっていればいいのだけれど・・・。





今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、目の前の人口減少がトンデモナイところまで来ていることに気が付きますように。






           May





私の後ろで観戦していた女性(選手の親位の年齢?)タッチジャッジの振っている旗が「日本の国旗振ってるよ!」って言ってた。・・・そんなわきゃない。あれは関東大学ラグビー協会旗だろうよ。(って遠くから見ると似てはいるけど・・・調べてみたら「関東ラグビーフットボール協会旗」でした。知ったかぶりでした。すいません)




蛇足。今回観戦してみてやっぱり前回の私のUpが正しいことが証明された感じ。

   曰くゲームの趨勢を握っているのは「レフェリー」だってこと。(結構物議を
   醸し出しているらしいね)

   そのレフェリーのジェスチャーでなんの反則かが分からないと「?」って感じになる
   (まぁ、親切に何の反則だったかアナウンスしてくれてたけどね)

   そしてやっぱり、スタジアムでは「ボールを持っていない選手」の動きをみることが
   出来るのが醍醐味ですな。


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そろそろラグビーの話をしましょうか?    ~ヒネクレ初老男のラグビーワールドカップ~

2019年11月16日 | スポーツ




私は初老男である。





そろそろラグビーのワールドカップ熱も冷めてきたのではないだろうか・・・・?






「まだ熱い!」という方が居るのであれば、逆にうれしいのだが。







初老のヒネクレ男は、こうして世間の皆さんがそろそろ忘れた頃に「それなりにラグビーを知っている者」としてUpしたいと思うのだ。








まず、私の今回のワールドカップについての感想。







ラグビーの強さは結局「本質的なことに戻っていく」ということ。






南アフリカが優勝したのは、結局「ラグビーにおいての本質的な部分」が強かったからだ。






日本が決勝トーナメントの一回戦で勝てなかったのも、結果的に「ラグビーの本質的なところ」が南アフリカに劣っていたということに尽きる。






優勝が決まってからしか説明できないのであるが・・・・。





優勝できなかった南アフリカ以外の国は、結局「足りないところを埋める」形でバランスを取って勝ち上がってきた感が否めない。







そうした中で「足りないところがほとんどない南アフリカ」には・・・そりゃ勝てないさ。








日本と南アフリカ戦などは、まさにその典型的な試合運びになった。







日本の敗因の一番は体格的に劣っているがゆえに仕方がないのだが「ラインアウトからのボール確保率」が著しく低かったことにあると私は思う。







それも決勝トーナメント進出を「最大の目標」にしてきた日本がこのゲームにおいて「あっぷあっぷ」状態だった。






そうした余裕が全く無かった日本にこれ以上の成績を望むのは酷であったろう。







すべてのスポーツにおいてそうなのだろうけれど「ある壁」を超えるには「それなりの経験」が必要である。







比べたくはないのだが・・・・。







サッカーのワールドカップにおいてがその「典型」と言える。









どこかでUpしたことがあるのだが、スポーツ観戦において「生」で見る場合と「テレビ」で見る場合が「全く違う」スポーツがある。







野球などがその典型。球場で観戦すればピッチャーがどんな球種を投げたかなど分かるはずがない。






ゆえに球場で見れば「ピッチャーvsバッター」の対決より、他の野手たちがどう動いているかなどを観ることに重きを置かないとあまり面白くない。





これがテレビ観戦となれば、逆にほとんど「ピッチャーvsバッター」の対決が映し出され、その駆け引きを観ることが見どころとなる。






ラグビーもそれに近いと思った。






ラグビーを生観戦する時は「ボールの流れ」を追うと同時に「ボールを持っていない選手がどんな動きをしているのか」を見るべきで、そうした意味で例の




 
                 「稲垣のトライ」




が、いかに凄いことはスタジアムに居た人の方が数段強く感じたはずだ。






プロップの稲垣があそこまでフォローに走り込むことの意味は、それ以前の彼の動きを観ていないと「えっ」と思ってしまう。








細かいことを書き始めると果てしなく続いていしまう。








ラグビーのゲームにおいて、私がとても重要だと思っていることを最後に示して終わりにしよう。







ラグビーにおいては、実は「レフェリー」がゲームの趨勢の「40~50%」を握っているということ。







だからヨーロッパのレフェリーと南半球のレフェリーでは、そのレフェリングに「ちょっとした違い」があることを頭に置いた方がよい。






今回のワールドカップでも、レフェリーがどちらであったかによってはゲーム展開・勝敗が変わっていた可能性がある。






そのことまで分かってくると「ニワカ」卒業と言えるだろう。





テレビ中継でレフェリーが盛んに声をかけていたが、あの内容が分かるもっと面白かったのにと悔しく思ったなぁ。(かなり、選手の動きに注意を与えていて、その後の試合展開に意味のあることを言ってたはずなんだな)






今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、もっともっとラグビーにのめり込みますように。







              May






今回「ニワカ」なんて言われる人がいっぱいいたらしいけれど、全く気にすることは無いです。最初はみんな「ニワカ」なんだしずっとニワカでもラグビーは十分楽しめます!・・・ただ、レフェリーのアクションでどんな反則か分かるようになると100倍面白くなるけどね!








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