私は前期高齢者寸前男である。
ラグビーワールドカップが南アフリカの優勝で幕を閉じた。
ニュージーランド相手に「12-11」に僅差での勝利。
実は映像を観ていない。
だが、得点数・得点差を見れば「激戦」だったことは容易に想像できる。
まして南アフリカとニュージーランドである。
3位決定戦のアルゼンチンvsイングランドも同じく僅差の3点差。
ちょっとはラグビーを見てきた人間として言わせてもらえば・・・。
ラグビーにおいて「3点差」までのゲームは、ほとんど「実力差」ではなく「運」とか「調整の失敗・プレイヤーの体調」など差によるといっていい。
ラグビーにおいての「3点差以内」というのは「1プレーで逆転・同点にできる差」だ。
そしてラグビーにおいてはフロックでの勝利というのがほとんどないため「激戦」だと判断できる。
さらに得点が3位決定戦で20点代・決勝戦が10点代ということが「激戦」である証拠。
20点代の得点というのはトライ2・コンバージョン2・ペナルティキック2以上を取ることになり、10点代となるとその半分である。
どんなゲームであっても、ラグビーにおいてはこの得点(失点)内でない限り「大味な試合」(凡戦)であるといっていい。
それを踏まえて日本の1次リーグを結果を見てもらうとありがたい。
ラグビー日本代表が「順調に強くなっている」のは間違いない。
前回日本開催のワールドカップ(コロナ前だったんだよね~~~)でのBEST8進出には、勝負事に大切な「勢い」があった。
そして攻撃のパターンが今回と違っていたことに気が付いた貴兄も多いだろう。
前回は特に「オフロードパス」が多く、それが好結果にもつながっていた。
今回それがほとんど見られなかった。
もちろんヘッドコーチの戦略的な部分でのことであるのは明らかで、もし今回それを多用していたら・・・という気がしないでもない。
話は変わるが、今サッカーの日本代表の活躍が注目されている。
日本ラグビーもその成長をなぞるように成長しているように見えるのだが・・・。
「一番のネック」がある。
「少子化」である。
単純に「スポーツ人口」(つまり人口そのもの)が、少子化によって減っている。
そうした中で私の若い時代は「野球」。
30年前からは「サッカー(Jリーグ)」が始まり10年前くらいからは「バスケット(Bリーグ)」である。
その中で「ラグビー」が、今以上に競技人口を増やすことは・・・・。
残念ながら現実的ではない。
というか日本のスポーツ界は、そろそろ今現在を「頂点」として少しずつ少しずつ衰退していくとしか思えないのである。
本当はどれかのスポーツに「決め打ち」していけば、いいのだろうけれど・・・。
少子化を止めるのと同じくらいに、それは無理だろう。
子供たちに、やるスポーツを限定することなどできるわけがない。
日本野球が世界的にも「頂点」を極めているような感があるが。
高校野球の地方予選の参加校が「連合チーム」を組むざるを得ない状況が、ある意味すべての日本スポーツ界のすべてを物語っている。
しかし、それでも私はサッカーワールドカップで日本代表が優勝するところを夢見るし、ラグビーのワールドカップでBEST4になることも不可能でないと思っている(残念ながら優勝はあつかましいと感じてますので)。
さらに男子テニスのグランドスラムで優勝する選手が出てくることも、卓球で中国選手をなぎ倒し優勝する世界大会が来ることも現実的だと思っている。
だからこそ、そんな希望を持てる日本という国に生まれてよかったと思っている。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも「日本はいい国」であることを自覚しますように。
May
本当に蛇足ながら某隣国が日本を上回る少子化によって急激にスポーツ界が低迷し始めているように見える。
それが私の杞憂であればいいのだけれど・・・。