完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

中年男から見るオタク現象    ~AKB48のコンセプト~

2010年11月05日 | Weblog
私は中年である。

11月である。

山には雪がチラホラ見える。

もうすぐ我が地域はまた雪に埋もれることになるだろう。

人間世界の細かいことなど、みんな吹っ飛ばして冬はやってくるのだ。

ああ、切ない・・・。

ヤダね。歳を取ると物を悪い方へ悪い法へと考えちゃうからねぇ。



さて、いまAKB48のコンサートをテレビで見ている。

すでに50歳を目の前にしてる中年(すでに高年か?)が、AKBを見ているのは奇異に映るかもしれない。

しかし、われわれ50代の人間はまず間違いなく「テレビっ子」である。

そうした世代にとって「アイドル」は、とても身近な存在だ。

私の意識の中で最初の「アイドル」は「天地真理」である。

同じ年にデビューした「小柳ルミ子」は、アイドルではない。

「どこが違うんだ!」とおっしゃる貴兄がいそうだが、その違いこそがアイドルの存在そのものなのです。
(ますます分からなくなったでしょ?ってそれ以前に「だれそれ?」って話?)

ということで私の世代はアイドルを追いかける気持ちは良く理解できるのだ。


とにかく、AKB48のメンバー達はエネルギッシュに、踊っている。

歌っていると書かないのは、私には彼女達はマイクを持って口をパクパクしているが、会場に直接その声は届いていないと思うからだ。しかし、それが悪いなどとは少しも思っていない。

現在の有名歌手であっても、そんなのはいっぱいいる。(らしい)

だいいち、アレだけのパフォーマンスを見せながら息も切らせず歌える人間はいない。

すべては「エンターテイメント」なのだ。



現在の事象はすべて同じ方向性で進んでいると、彼女らを見ていると確認することが出来る。

つまりそれは「細分化」と「ローカル化」である。

私達の体験したアイドルは「天地真理」から「南沙織」「桜田淳子」「山口百恵」「石川秀美」「堀ちえみ」「早見優」「小泉今日子」「松田聖子」「中森明菜」「松浦亜弥」etc

縷々書き並べてきたが、黄金の80年代であっても主要な有名アイドルは10人はいただろうか・・・。

つまりは選択肢があっても「10」であったということだ。

更に時代として、大勢につかないと決していい目にあえなかったのだ。

ある意味自分の理想のアイドルに若干の違和感を持っていても、気にならなかった。そう、心のどこかに「違うかもしれない」という思いを抱きながら・・・。

そして、そのアイドルはテレビの中だけに存在しレコードという形で私達の手に届けられた。

そう、アイドルはすべて「東京」という所から発信されていた。

AKB48も東京じゃないか!といわれそうだが、彼女らは東京ではなく「秋葉原」なのだ。

秋葉原という「地方」からの発信である。

そして、同じ発想で名古屋・大阪で同じようなアイドルグループが生まれている。いや、生み出されている。

そう、秋元康という天才によって。

彼の頭の中にはかなり前から、今のこの「細分化」「ローカル化」が見えていたのである。

私はヒネクレ者だから、世間の大多数の人が認めるアイドルをどうしても好きになれない。

だから、B級アイドルを思い出して人から気味悪がられたりする。

オタクの原点は、私のような人間ではないかとこの頃思う。

「薄く」そして「広く」テレビのチャンネルが多チャンネルになるが如く、選択肢が広がっていく現在に、見事にマッチしたアイドル。

それがAKB48なのだろう。

・・・秋元恐るべし。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。しかし、前田敦子と大島優子のキャラって結構似てないか?。(ファンの方怒らないでね。おじさんの目ってその程度なんだな)

                         may

昔、秋元康と林家こぶ平(現林家正蔵)が似てるって言われてたけど、その当時から「冗談ではない」と私は思っていた。秋元康の目は、その当時から「猛禽類」の目付きだったのさ。
コメント
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