私は中年である。
包丁を握って24年になる中年である。
包丁を握っている人間の一番の不安は、
「食中毒」である。
昔から真冬の時期は「食中毒」が一番起き
にくい、ということになっている。
しかし、例外があるのだ。
「ノロウィルス」だけは、例外的に、この
真冬の12月から1月が一番の発症時期になる。
保健所もそれを受けて研修会などを開いて
防止に努めている。
今日は、年度末の忙しい時期であるのに、
そうした研修会が行われた。しかし、結構
面白かったので皆さんに少々レクチャー
しておこう。
「ノロウィルス」は、基本的にあまり強力な
食中毒ウィルスではない。
昔、「牡蠣に当たった」といわれたのは
ほとんど、この「ノロウィルス」である。
もともと二枚貝の中の「中腸腺」といわれる
部分に多量のノロウィルスが蓄積されている。
(ホタテ貝の身に黒い臓器が付いているのを
見たことは、無いだろうか。あれが中腸腺だ)
牡蠣にもこの「中腸腺」があるのだが、身の
中心部分にあるので、取り除けないし、
身が固くなるので中心まで火を通しにくいため
牡蠣での発症が多い。
しかし、食べることでこのウィルスに感染し
発症するのは、全体の約30%程度だ。
残りの70%が、ノロウィルスの含まれた
糞便・嘔吐物の処理をする時に、触った「手」
からの「二次感染」での発症だ。
だから、「特養ホーム」や「保育園」での
発症が目立ち、それによって抵抗力の弱い
老人・子供が感染しやすく、大事に至りやすい。
しかも、このウィルスは数が少ない状況でも
発症してしまう。10~100個でも発症する
という。しかし、最大の弱点がある。
このウィルスは人間の場合、腸内でしか増殖しない。
つまり、洗い流すこと&消毒することで予防できる
のである。
一般家庭では、
「トイレの後の『手洗い』を良くすること」
「老人・幼児の糞便・嘔吐物の処理には
人一倍の注意を払うこと。」
この2点を気をつけること。
このウィルスは、困ったことに感染すると
対症療法しか無い。
熱が出たら解熱剤・脱水症状になったら、
水分を摂らせる位しか治療できないのだ。
根本的なウィルス自体は、下痢や嘔吐でしか
体から排出されない。
そこでその吐瀉物を処理しそこなると、
どんどん二次感染・三次感染が広がってしまう。
消毒には、アルコールでの消毒が効かない。
次亜塩素酸(ハイター・ミルトン等)
での消毒で無いと効果的でない。
感染症でも同じ症状がでて、そちらでの
発症はたいした記事になったりしないが
食中毒で「ノロウィルス」が発生すると
大騒ぎになる。しかも、感染症か食中毒かが
非常に見分けにくいのだ。
最後に少々安心なのは、大抵2~3日で
快方に向かう。余程よわっていないと
大事には至らない。
調理に携わるものは、こうしたことに
大きな手間と時間を取られながら、仕事を
しているのである。
「腱鞘炎」にもなるわさ~~~。
(あまりそれとは、関係ないか)
包丁を握って24年になる中年である。
包丁を握っている人間の一番の不安は、
「食中毒」である。
昔から真冬の時期は「食中毒」が一番起き
にくい、ということになっている。
しかし、例外があるのだ。
「ノロウィルス」だけは、例外的に、この
真冬の12月から1月が一番の発症時期になる。
保健所もそれを受けて研修会などを開いて
防止に努めている。
今日は、年度末の忙しい時期であるのに、
そうした研修会が行われた。しかし、結構
面白かったので皆さんに少々レクチャー
しておこう。
「ノロウィルス」は、基本的にあまり強力な
食中毒ウィルスではない。
昔、「牡蠣に当たった」といわれたのは
ほとんど、この「ノロウィルス」である。
もともと二枚貝の中の「中腸腺」といわれる
部分に多量のノロウィルスが蓄積されている。
(ホタテ貝の身に黒い臓器が付いているのを
見たことは、無いだろうか。あれが中腸腺だ)
牡蠣にもこの「中腸腺」があるのだが、身の
中心部分にあるので、取り除けないし、
身が固くなるので中心まで火を通しにくいため
牡蠣での発症が多い。
しかし、食べることでこのウィルスに感染し
発症するのは、全体の約30%程度だ。
残りの70%が、ノロウィルスの含まれた
糞便・嘔吐物の処理をする時に、触った「手」
からの「二次感染」での発症だ。
だから、「特養ホーム」や「保育園」での
発症が目立ち、それによって抵抗力の弱い
老人・子供が感染しやすく、大事に至りやすい。
しかも、このウィルスは数が少ない状況でも
発症してしまう。10~100個でも発症する
という。しかし、最大の弱点がある。
このウィルスは人間の場合、腸内でしか増殖しない。
つまり、洗い流すこと&消毒することで予防できる
のである。
一般家庭では、
「トイレの後の『手洗い』を良くすること」
「老人・幼児の糞便・嘔吐物の処理には
人一倍の注意を払うこと。」
この2点を気をつけること。
このウィルスは、困ったことに感染すると
対症療法しか無い。
熱が出たら解熱剤・脱水症状になったら、
水分を摂らせる位しか治療できないのだ。
根本的なウィルス自体は、下痢や嘔吐でしか
体から排出されない。
そこでその吐瀉物を処理しそこなると、
どんどん二次感染・三次感染が広がってしまう。
消毒には、アルコールでの消毒が効かない。
次亜塩素酸(ハイター・ミルトン等)
での消毒で無いと効果的でない。
感染症でも同じ症状がでて、そちらでの
発症はたいした記事になったりしないが
食中毒で「ノロウィルス」が発生すると
大騒ぎになる。しかも、感染症か食中毒かが
非常に見分けにくいのだ。
最後に少々安心なのは、大抵2~3日で
快方に向かう。余程よわっていないと
大事には至らない。
調理に携わるものは、こうしたことに
大きな手間と時間を取られながら、仕事を
しているのである。
「腱鞘炎」にもなるわさ~~~。
(あまりそれとは、関係ないか)