私は初老男である。
今、中継を見終わった。
もっとも、これは再放送らしい。
サッカーという競技の「恐ろしさ」を、改めて痛感した試合だった。
不思議なもので、サッカーという競技は「全世代での強豪」という国はあまりない。
あのブラジルでさえ、オリンピックでは今夏のリオ・オリンピックで初めて金メダルを獲得できたのだ。
そうした中で「A代表につながる」という意味で「若手の強化」ととらえるか「完成されたチーム」見るかによって、その価値観が変わってくる。
「久保」の加入で、一気に注目されたこの-16の日本代表は、かなりのレベルのチームであることは予選リーグを見てもわかる。
しかし・・・・・。
観ての通り「ポストに弾かれる」「クロスバーに弾かれる」と、いうシュートが立て続けにあった時点で、非常に・・・・。
「いやな予感」
がしていた。
こうしたシュートがある試合は、必ず「荒れる」ものなのだ。
また、こうしたシュートを打った方が、往々にして競り合いの末に「負ける」
「あのシュートが入っていれば・・・・。」ってなるんだよなぁ。
「荒れたピッチ」や「不可解な判定」は、何の言い訳にもならない。
そして、フル代表の試合であればほぼ間違いなくイラク選手の足が後半になれば鈍ったはずだ。
しかし、若いだけに最後まで運動量が落ちないFWがいたということ。
この世代から、オリンピック代表世代では得点差の開く試合が多々あるが、それは実力差を完全に表しているというより、その時の「勢いの差」が出ると思ってよい。
まあ、完全な力の差がある場合は別だけど。
中継の解説だった、山本 昌邦氏が元日本代表監督のトルシエ氏のことを言っていたのを思い出す。
「黄金の世代」とよばれた高原・小野などの若手を率いたトルシエは、とんでもないアフリカ大陸の国に遠征をし、シャワーさえも出ないホテル・病気になるかもしれない料理が出てくるホテルに泊まらせたという。
そうした中で、その世代の選手は精神的に「図太く」なったのだという。
いま、全世代のサッカー日本代表に必要なのは、そうした「図太さ」なのではないだろうか・・・。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、もっともっと図太い日本代表を欲しますように。
May
久保が活躍する日が、早く来ますように願うばかりだ。