私は初老男である。
大橋巨泉が亡くなってしばらくになる。
彼の生き方に、私は共感していた。
ほぼ私の父親と同じ歳でありながら、そのリベラルな意識は驚異である。
様々な事象に興味を持ち、そのすべてに「真摯に真剣に」対応してjazz・麻雀・釣り・将棋・競馬等々ほぼすべてモノにしていった。
セミリタイアの理由だって、趣味で始めた「ゴルフをやりたいから」だからね。
私もかくありたいと思っていた。
そして、令和になった現在の目標としている人と言えば・・・・。
やはり
「所ジョージ」
であろう。
私の世代は、彼の登場から現在までをリアルタイムで知っている。
「「た~らりら、つ~ららつ~ららつ~らら」という奇妙な「組曲 冬の情景」でデビューして、早口過ぎてよくわからないしゃべりのラジオパーソナリティになり・・・。
気が付くと黒澤明の映画に出ていたりする。
「君はそのままやってくれればいいよ」とほとんど指示を出さず、演技をべた褒めするなど、所のキャラクターに惚れ込んでいたという。
テレビ番組の「所さんの世田谷ベース」で、彼の本領を垣間見ることが出来る。
とっころさんは64歳。
私より6歳ほど上だ。
昭和30年が始まった年に生まれた彼には、それ以前生まれの人たちにはない「突然変異的な感性」がある。
彼の凄さは、その「突然変異的感性」を思い切り「前面」に押し出していることだ。
「自分の『おもしろい』と思ったことは『誰が何と言おうとおもしろい!』」って言い切ることの凄さ!
それを若い時にとにかくヒタ隠していた私には驚異に感じてしまうのだ。
いま、初老男になった私はホンの少しだけ「自分の面白いと思ったこと」をやれるようになった。
ということで、次回は「自分が面白いと思ったこと」(他人にはおもろくないだろうこと)をやりたいと思ってます。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも「自分がおもしろいと思うこと」を信じますように。
May
「いいんだよ何やってもたのしいんだもん。成功しても失敗しても。やってることがおもしろくて失敗しても夕飯の時、盛り上がればいいんだよ。」
「『あ~ん、できなかった~。』ってなったとき「うちのオヤジ馬鹿だなぁ」とか「いつも失敗してんだよアイツ」みたいなのがたのしいんだもん。」
今回の世田谷ベースでのとっころさんの名言です。イイよなぁ・・・・。