完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

今までと「同じ」じゃないのを見て取れる人がどれだけいるだろう。      ~0-4敗戦~

2014年10月20日 | スポーツ
私は初老男である。



国際親善試合ブラジル戦で、日本代表が0-4で負けた。


このことを、タイトル通りのことを記したいと思う。



全く関係ない話をする。


蛭子 能収と言う人が、漫画家であることを知らない人も多いのかもしれない。


彼の画のことを「ヘタウマ」と呼ぶ。


麻雀などにも「タコ」と呼ばれる人がいる。しかし、このタコが「必ず負ける」かと言えば、そうではない。


包丁使いにも「上手は切らず、下手切らず」(手を切ってしまう場合の事)


これらは、ある一定のレベルに達するまでの未熟さを表した言葉だと思う。(ちがうかも?)




日本のサッカーのレベルは、実はこれらの言葉が当てはまるのではないかと、最近特に思う。






まず書きたいことは、ブラジルがワールドカップで「惨敗」したことの意味だ。



端的に言えば・・・


        「これこそが『ブラジル・サッカー」だ!」



                             ということ。


ネイマールが居なくなったブラジルは、土台の脆い積み木のように惨敗した。


どんな組織においても、パーツの一つが変わってしまえば「脆く」なるのは当たり前なのだが、こと「ブラジル・サッカー」においては、個々のパーツの個性が強すぎるから修正がきかない。


ほぼ、ベストなメンバーで戦っていると洗練され徐々に強さを増してくる。


だから、ほぼ間違いなくネイマールが怪我をしなければ・・・・ジュール・リメ杯は開催国に輝いただろう。



対して我らが日本代表は、そのブラジルから見れば、一番「組し易い」レベルのサッカー技術なのだと思う。


1対1では、勝負にならない。


今回もそうであった。


こういうのは「大人と子ども」っていうのだろう。


正確に言えば、3対1でもヘタするとブラジル選手は日本選手を翻弄するかもしれない。



そうした意味で言えば、日本が個人技でブラジルのレベルに追いつくことは「ありえない」と思っていい。


言い古されたことではあるが、日本がブラジルに勝つには「個人技を越えた」形でしか可能性がないのである。


今、このブログをUpする前にニュースをチェックしたら・・・・。


ミランの本田が1試合で2ゴールを決めたという。


彼が少し前に言っていた。組織というのは「個あっての組織」なのだと、


今の日本代表のこのレベルは、着実に上がっている。


そうでなければ、これだけヨーロッパリーグに何人もの選手が活躍していない。



しかも、日本選手が数多く在籍しているブンデスリーガの「ドイツ」がワールドカップの優秀国であることを考えれば、日本代表が着実にレベルUpしていることは、疑う余地はないのである。



ゆえに、日本がヨーロッパの強豪たちと試合をしても、このブラジル戦ほどの負け方をしないのは「間」があっているからだ。


ブラジルとの試合で「いい勝負」ができるようになるのは、個人・組織とももうホンのすこしレベルが上がるだけでいい。


テニスの錦織選手のコーチのマイケル・チャン氏の「相手をリスペクトしすぎるな!」と言うセリフも、日本代表に言いたいしね。


仕方がないけれど、まだまだ日本選手はブラジルに「怯えて」いるもの。


成長と言うものは、比例グラフの線のように斜め上にまっすぐ進んでいくものではない。


「階段のように」ガクンと上がるものなのだ。


そう「個人技」も「組織力」も。


日本サッカーのレベルが「ガクン」とあがるのは、そんなに遠いことではないと初老男は思うのだ。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも「結果(得点)」が「強さ」と直結してるのでは無いこと理解しますように。



            May



あるワイドショーの司会者が、ヨーロッパ組の活躍を日本代表で「なぜできない」と憤慨していたりするが・・・。そんなことに気が付かないのは「野球」と「サッカー」の本質的な違いが理解できない世代なんだな。




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長年の疑問が解けた?      ~「軍師官兵衛第41回(利休切腹)」~

2014年10月13日 | テレビ
私は初老男である。



初老になると、何かと「下役」が回ってくる。


・・・・昨年も同じようなことを言っていた。


しかし、今年は昨年より「下」よりちょっと上の「中」くらいの役が回ってきている。


すると・・・。




止めよう。


何のことはない、言い訳だ。


しかし、残念なのはこうして「おいしい」ブログネタがいっぱいあったのに時期を逸してしまった。



まあ、平気でそういうのは無視してUpしたりするけど。



と言うことで、


某国営放送の大河ドラマ


      「軍師官兵衛」第41回 ~男たちの覚悟~


                          の話。



実は、このドラマに関しては言いたいことはスタートの時からあったのだが、前説の通りUpできなかった。



このブログでは、かなり前から記していることであるが、いよいよ時代劇は「サイド・ストーリー」の時代になりつつあるということ。


今この「軍師官兵衛」を見ている若い人は、もしかすると「太閤記」とか「関ヶ原」などの小説を知らないのかもしれない。


私たちの若いときが、そうした意味では一番歴史的な「鉄板ネタ」の時代だったのだろう。


だから我が世代には例の「泣かぬなら・・・」の三将を知らない人は、余程でないといないはずだ。


そうした意味で、このサイドストーリーに光が当たり始めると、時代(劇)をより「深く・深く」考えるようになる。



私には長らく疑問があった。


「千利休」と言う人の存在である。


歴史の脇役は数え切れないほどいるのだが、この人ほど良くわからない人はいなかった。


なぜ「茶人」という、政(まつりごと)にも戦(いくさ)にも関係の無さそうな人が「切腹」させられたのか?


しかも、この人の話は度々ドラマや映画となっている。


つい最近も「例の」海老蔵で映画になったのを覚えている人も多いだろう。


・・・実は見ていない。


しかし、25年前の「利休」は見ている。(古過ぎて知ってる人が少なかろうなぁ)


なんと三国連太郎主演。


モントリオール世界映画祭最優秀芸術貢献賞・ベルリン映画祭フォーラム連盟賞受賞などの賞を受賞した。


私は28歳で、歴史・時代小説を乱読していた時期だ。


そうした中で見たこの映画は・・・・・「良くわからない」のひとこと。


この映画を見たことで、なおさら利休と言う人がわからなくなった覚えがある。


しかし、今回のこのドラマを見てかなりの部分の謎が解けた。



何よりも利休役の


         伊武雅刀


                 が素晴らしい!



今まで何人ものこの利休役を見てきたが、この人ほど「利休らしさ」を醸し出している人はいない。(あくまで私のイメージ)


年齢も利休の実年齢に近いし、風貌もイメージっぽい。


だいたい、このドラマのキャストは見事である。


官兵衛はさておいて、秀吉の竹中直人のハマり具合・家康の寺尾聡の右目の半閉じ・おねの黒木瞳の場ちがいな若々しさ・淀殿(茶々)の二階堂ふみの意地悪そうなのがまたいい!



そして、結局「利休切腹」の理由が天下を取った秀吉の「老人性鬱的妄想と我儘」であったという理由には納得せざるを得ない。


描き方の違いがあるにしても、若いときに見た「三国利休」のときも同じことが描かれていた気はするのだが自分自身が50歳を越えて、この「鬱的妄想と我儘」の意味が分かってきた。


身分の低い人間が「天下人」になると、いや、単純に歳を取っただけでもこの「鬱的妄想と我儘」は差があるにしても出てくるものだ。


そう、私自身が今それを自覚している・・・。


主人公の官兵衛が似たような状況でタイミングよく「隠居」するというのは、まさに軍師だからできた妙義だったことも、このドラマの中では象徴的に描かれている。



これから「軍事官兵衛」は、佳境にかかっていくが利休の死後さらにオモシロくなっていく。


目が離せないなぁ。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、歳相応に物事の深みがわかることができますように。



         May


岡田准一は、演技がうまくなったね~~~~~。でところで、官兵衛はいつ「如水」になるんだ?





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