私は中年である。
「残雪と桜」が同居する雪国の春である。
そんな中、ゴールデンウィークに突入するのが
あまりうれしくない中年である。
さて、先日のブログで予告したように
「週末の酒(番外編)」をUpしようと思う。
何故に「番外編」なのかといえば、実は金曜日に
職場の歓迎会があって、自分の思っていた酒を
飲む「週末の酒」にならなかったのだ。
そこで、週の真ん中水曜日に休みをもらった時の、
前日(つまり火曜の夜)の酒をUpしようと思う。
ブログの内容を「カテゴリー」で分けるのは、読む側と
すると、便利で読み易いのだろうが、Upするほうとしては
どちらに入れたらよいか迷うことが多々ある。
今回のこのUpも「週末の酒」のタイトルをつけなければ
(本)のカテゴリーに入っていただろう。
それも、おいおいあきらかにしていくが・・・。
火曜の夜にブログをUpしながら飲んでいたのは、
ジム・ビームの「バーボン・ソーダ」
であった。
バーボンのことは、このシリーズの(1)でUpしたので
覚えている人もいると思うが、私のお気に入りは
「メーカーズ・マーク」だ。水割りで飲むには未だに
この酒が私にとっての「基本」になっている。
今回「ジム・ビーム」になったには理由がある。
先日、古い文庫本を読み返したのだが、その中に
バーボン・ソーダのことが詳しく載っていた。
本の名は「図解ミステリー読本・酒口風太郎著(桜井一・画)」
である。光文社の知恵の森文庫なので、今では簡単に
手に入らない。
内容は、著者の酒口氏(実は画の桜井一氏と同一人物)の
こだわりの品々をイラストと小文で纏め上げたものだ。
著者が「雑貨品店」を開店して、お客を相手にしてるという設定。
武器から金庫、トランプ、ジッポー、果ては死刑台なんて
物まで取り扱っている。こうした「雑学」的なことが
私は大好きだ。
そして、こうした雑学も単純な知識ではなく、歳を重ねることで
自分の中で発酵し「こだわり付きの知恵」みたいなものに
なっていけば楽しいではないか。(最近は「薀蓄」なんて
呼ぶのかもしれない)
ジム・ビームのHPにあった謳い文句は
「世界で最も親しまれているNo.1セラーのバーボン。
時間と手間を惜しまない作業から生まれたその味わいは、
たいへんマイルドで飲みやすくなっています。」
となっている。事実、バーボン入門には最適といって
よいと思う。しかし、個性派を求める私としては余りに
素直すぎる感がある。
この本の出版が2000年の12月15日初版となっている。
ということは最低5年は経っている訳だが、情け無いことに
重要な部分を読み落としていた。
著者の酒口氏が、この本の出版の前年1999年11月18日に
逝去されていたのだ。享年56歳。まだ早すぎるといえるだろう。
なんとはなしに著者の「想い」みたいな物に惹かれて
「ジム・ビームのバーボン・ソーダ」を飲る気になったのだ。
つまみは、ビーフジャーキー。あまり塩味の強くないものが良い。
ウィスキー・ソーダ共に冷蔵庫で冷やし、2:1で割る。
氷は入れないこと。(解けてくると味が薄くなってしまう、
これは水割りの時と同じ)
カップはアルミのコーヒーカップ。あまり大きなものだと
炭酸が抜けやすいので注意。
ジム・ビームの味わいは、そのクセのなさがソーダと良く合う。
メーカーズ・マークでも試してみたが、水割りで生きるその
「コク」がソーダ割では、ひっかかる感じでスムーズでない。
やはり、ビームの方がソーダに合うようだ。
この本を買って初めて読んだ時も、このバーボン・ソーダを
作って飲んだはずなのだが、あまりおいしいと思った記憶がない。
酒と同じで、男もそれを味わうための「時間」が必要なのだろう。
作家は死して「文」を残す。そして、その「文」から
「精神・想い」を読む側が受け取らなければ
失礼というものだろう。
こうして、時を紡いでいくことの重さをヒシヒシと感じる
「中年」のこのごろである。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
最近、文が長くなりすぎている気がする・・・。 may
「残雪と桜」が同居する雪国の春である。
そんな中、ゴールデンウィークに突入するのが
あまりうれしくない中年である。
さて、先日のブログで予告したように
「週末の酒(番外編)」をUpしようと思う。
何故に「番外編」なのかといえば、実は金曜日に
職場の歓迎会があって、自分の思っていた酒を
飲む「週末の酒」にならなかったのだ。
そこで、週の真ん中水曜日に休みをもらった時の、
前日(つまり火曜の夜)の酒をUpしようと思う。
ブログの内容を「カテゴリー」で分けるのは、読む側と
すると、便利で読み易いのだろうが、Upするほうとしては
どちらに入れたらよいか迷うことが多々ある。
今回のこのUpも「週末の酒」のタイトルをつけなければ
(本)のカテゴリーに入っていただろう。
それも、おいおいあきらかにしていくが・・・。
火曜の夜にブログをUpしながら飲んでいたのは、
ジム・ビームの「バーボン・ソーダ」
であった。
バーボンのことは、このシリーズの(1)でUpしたので
覚えている人もいると思うが、私のお気に入りは
「メーカーズ・マーク」だ。水割りで飲むには未だに
この酒が私にとっての「基本」になっている。
今回「ジム・ビーム」になったには理由がある。
先日、古い文庫本を読み返したのだが、その中に
バーボン・ソーダのことが詳しく載っていた。
本の名は「図解ミステリー読本・酒口風太郎著(桜井一・画)」
である。光文社の知恵の森文庫なので、今では簡単に
手に入らない。
内容は、著者の酒口氏(実は画の桜井一氏と同一人物)の
こだわりの品々をイラストと小文で纏め上げたものだ。
著者が「雑貨品店」を開店して、お客を相手にしてるという設定。
武器から金庫、トランプ、ジッポー、果ては死刑台なんて
物まで取り扱っている。こうした「雑学」的なことが
私は大好きだ。
そして、こうした雑学も単純な知識ではなく、歳を重ねることで
自分の中で発酵し「こだわり付きの知恵」みたいなものに
なっていけば楽しいではないか。(最近は「薀蓄」なんて
呼ぶのかもしれない)
ジム・ビームのHPにあった謳い文句は
「世界で最も親しまれているNo.1セラーのバーボン。
時間と手間を惜しまない作業から生まれたその味わいは、
たいへんマイルドで飲みやすくなっています。」
となっている。事実、バーボン入門には最適といって
よいと思う。しかし、個性派を求める私としては余りに
素直すぎる感がある。
この本の出版が2000年の12月15日初版となっている。
ということは最低5年は経っている訳だが、情け無いことに
重要な部分を読み落としていた。
著者の酒口氏が、この本の出版の前年1999年11月18日に
逝去されていたのだ。享年56歳。まだ早すぎるといえるだろう。
なんとはなしに著者の「想い」みたいな物に惹かれて
「ジム・ビームのバーボン・ソーダ」を飲る気になったのだ。
つまみは、ビーフジャーキー。あまり塩味の強くないものが良い。
ウィスキー・ソーダ共に冷蔵庫で冷やし、2:1で割る。
氷は入れないこと。(解けてくると味が薄くなってしまう、
これは水割りの時と同じ)
カップはアルミのコーヒーカップ。あまり大きなものだと
炭酸が抜けやすいので注意。
ジム・ビームの味わいは、そのクセのなさがソーダと良く合う。
メーカーズ・マークでも試してみたが、水割りで生きるその
「コク」がソーダ割では、ひっかかる感じでスムーズでない。
やはり、ビームの方がソーダに合うようだ。
この本を買って初めて読んだ時も、このバーボン・ソーダを
作って飲んだはずなのだが、あまりおいしいと思った記憶がない。
酒と同じで、男もそれを味わうための「時間」が必要なのだろう。
作家は死して「文」を残す。そして、その「文」から
「精神・想い」を読む側が受け取らなければ
失礼というものだろう。
こうして、時を紡いでいくことの重さをヒシヒシと感じる
「中年」のこのごろである。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
最近、文が長くなりすぎている気がする・・・。 may