私は初老男である。
格段に寒さが身に染みる日だった。
なんでこんな「寒いところ」に住んでいるんだろう?
ということで
「北海道日本ハムファイターズ 日本シリーズ優勝」
である。
まずは、優勝おめでとうございます。
この優勝は、ほぼ「妥当な優勝」である。
今回の日本シリーズは
「とても面白かった」
それに異論ある人はいないと思う。
優勝が決定した昨日の試合は、大差のゲームになって少々興が覚めたが、それ以外の5試合は点差に関係なく「緊張感」のある試合展開だった。
そして、やっぱりyahooのheadlineになった記事通り、カープ緒方監督の「微妙な采配」が勝敗の決め手になった気がする。
昨日の「中継ぎジャクソンの交代期」は、象徴的だ。
前のUpでも書いた「日本ハム10回サヨナラ勝ち」の場面の「大谷との勝負」と「外野の守備位置」などは、残念ながら「稚拙」と思える。
ジャクソンの交代も、たしかに「凄くむずかしい」部分ではある。
2アウトを簡単に取った後の「あの乱調」・・・・。
ただ、リーダーのポリシーとして、迷ったときに「早く動く」人と「動かない」タイプに分かれる中で、緒方監督がどちらであったかが「よくわからない」状況だった。
そのポリシーは、たいていの場合「経験」がないと確固たるものになりにくい。
実は緒方監督が、何歳で監督何年目なのかを私は知らない。
しかし、多分ファイターズ監督の栗山氏よりは、その部分で及ばなかったように思える。
特にそれらしかったのが「大谷のネクストバッターサークルへの登場」
冷静に考えれば打席には4番の中田が立っていて、彼がヒットを打てば「勝ち越される」のである。
すでに「1点勝負」になっている中で、大谷をそのあとに打席送るのは「奇策」であり、あまり現実性はない。
しかし、「大谷」を目の前に見てしまえば、意識しない人間はいない。
こうした「揺さ振り」は単純だが効果的だ。(案の定、中田はフォアボールで「押し出し」となった)
このような相手には、実は「奇策の連続」で対抗するのが一番いいのだが、いまの緒方監督には無理だろう。
そして、そうした「采配」での対決を凌駕するのが「プレーヤーの勢い」である。
いかに采配がマズくても「一本のヒット」「一つの四球」「パスボール」「盗塁」そして「ホームラン」で、流れが変わってしまうことがあるのが「野球」というものだ。
曰く「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(by野村克也・・・・だったような)
そうした意味でもカープの精神的柱である「黒田の故障」は痛かった。
またラッキーボーイ的な存在がカープに、はっきり出てこなかったのが最後の「小さな差」としてついてしまった気がする。
どちらにしても、フランチャイズ制がとても良い形になってきたチーム同士の「緊張感のある日本シリーズ」であったことは、日本プロ野球界にとって喜ばしいと言える。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、面白いプロ野球が見れることに幸せを感じますように。
May
今のプロ野球ファンには、信じられないかもしれないけれど・・・・。数十年前までは、日本中「ジャイアンツ・ジャイアンツ・ジャイアンツ」って言ってただよね。絶対今の方が「健全な状態」だって。