Fish On The Boat

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『確率を攻略する』

2016-04-12 00:04:41 | 読書。
読書。
『確率を攻略する』 小島寛之
を読んだ。

サブタイトルに、
「ギャンブルから未来を決める最新理論まで」
と書かれていますが、
そういう読み物ではなく、
数式をひも解いていって確率を理解しようという、
数学を真正面からやる(それも大学レベルまで)
本でした。文系のぼくにはかなりきつい。

たとえば、最初のところで、
金融関係のことば、「コール・オプション」
を使った例があるんですが、
そこですら小一時間かかって理解しました。
そこは数式すらない論理だけの箇所でしたが、
ことばが足りないようにも見受けられるし、
たぶん、そこだけならぼくのほうがうまく説明できますね。

そんな感じで、読み進めていくと、数式がばしばしでてきて
もう理解しようという気にもならなくなってきます・・・。
ごく初歩的な、基礎の部分だけわかりますが、
いざそれらを使って大きなことをやるともうお手上げです。

しかしながら、確率には、
頻度論的確率、
数学的確率、
主観的確率、
ゲーム理論的確率の四つがあるということを初めて認識しましたし、
そのなかでも、頻度論的確率については、
パチンコで馴染んでいるようなものなので、
大数の法則っていうのも幾分わかりやすかったです。
大数の法則は、たとえばサイコロを振って出る目の確率は
おのおの1/6ですが、実際に10回くらい振ってみると
4の目だけ多く出たり1の目がでなかったりするものですよね。
ですが、1万回振った、10万回振った、とやると、
1/6の確率にぐっと近づくわけです。
それが大数の法則のおおざっぱな説明になります。

しかし、こんな複雑なことをやって
保険だとか株だとかなりたっているわけでしょう。
数学者ってお金に関係のなさそうな職業でいて、
いまや一番、儲けそうなな立場なんじゃないですか。

競馬で、パソコンソフトを使って
何億と払い戻しをする人がいますが、
その賭け方なんかは、ゲーム理論的なやりかただと、
本書を読んで感じました。
いろいろちまちま賭けて、
とにかく少しずつでも増やすやり方ですよね。
でっかい資本でもって、少しずつ儲けを出すっていうのは、
ぼくもパチンコや競馬で得たギャンブル感ですが、
やっぱりそういう方向で金融商品なんかでは
儲けるような形なんでしょう。

いやー、久しぶりに場違いな本を読みましたが、
それなりに得られるものもあったような気がします。
limとかlogとか久しぶりにみました。


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