Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『GOLD』見終エル

2010-09-28 22:28:29 | days
フジテレビ系で木曜日22:00から放送されていた
連続ドラマ『GOLD』をやっと見終えました。

録画していたのがラスト2週分で、
昨日、一気に見てしまう気でいたのですが、
どうやら風邪を引いたためにだるくなってきて、
まず一話だけみて、一夜明けた今日の、今夜の、さっき、
最終話を見終えたところです。

ラストは、まぁひと悶着ありましたが、皆がまた一つにまとまるという
気持ちの良い終わり方で、そしてそして、このドラマの名物だった、
社長とリカのコントのような味のある面白い関係にも良い形でシメが訪れ、
きれいさっぱり、ひきずるものもなく The End とあいなったわけでありました。

天海祐希さん演じる、社長で財閥の次期総帥・早乙女悠里が、自らの3人の子どもたちに
オリンピック金メダルの目標をたくす。
子どもたちの誰か一人でも必ずGOLDのメダルを手に入れるのだ、と。
オリンピックで金メダルを確実視されていたが道半ばにして亡くなる、ヒーローである兄の存在。
その兄が、実は自殺だったという事実。
勝ち続けることの責任感と重圧、そういったものが兄をむしばんでしまった、というような描かれ方をしている。
そんな心の闇を人知れず抱えていた兄と、同じくオリンピックのGOLDを目指す子どもたち。
子どもたちにも、病魔や禁断の恋や弱気の虫などの「闇」が訪れることになります。
果たして、それを越えていくことができるのか?子どもたちは、悠里は?
…というのがストーリーの軸でした。

社長・悠里が初回のしょっぱなから教育論をぶちかまし、
そこから、脚本の野島さんの本音すらこめられているとは思うのですが、
いろいろな人生哲学が語られます。
僕は、見ていてうなずけるものもあれば、それは違うんじゃないかと思うものもありました。
大体、パーセンテージは半々か4:6くらいだったと思いますが、拒否感を感じても
見進めることができるドラマでもありました。押しつけがましくはなかったように思います、細かい所では。
ただ、やっぱり、主軸のテーマとして、WILDなスピリットを志向しようというのはあったと思いました。
そこは、すご強く主張するように描かれていたなぁというのが僕の感想です。
主題歌が「Wildflower」でしたもんね。
「♪咲き誇れ、Wildflower」ですよねぇ、そのまんまな感がしたのは、
僕が単純だっていうことだけではないはずです。

そんな、「WILD」を縦の主軸としてですね、
最終回では色濃く描かれていたかなぁ、「愛情」というものが横軸として走ってはいなかったでしょうか。
「WILD」というものが孤高ってものであってはちょっと意味合いや方向性が違ってくるんですよ。
「愛情」と絡ませることで、より溢れんばかりの生命力を感じることになるんじゃないでしょうか。
「WILD」な一人一人が助け合い、協力し合うことで、幾何級数的に、つまり莫大な効果が得られるものになる
ということを、教育論としても組織論としても、もっと言えば、人類のあり方としても
説いているように見受けられました。

とかなんとか、ひとくくりで言い表せるものじゃないです。

数々の名言がありましたが、
その中でも、反町さん演じる蓮見丈治がエドはるみさん演じる聖子に言った、
子育てについての言葉が、リアルに響きました。
子どもと向き合って、ブレちゃだめだということ。
恐れてもいけない、真剣に真正面からぶつかっていってあげないといけない、
そうしないと、ひねた子どもになってしまう、というようなセリフでした。

ごく私的なことですけれど、この間、従姉の5,6歳の子どもたちの相手をして、
もうレスリング状態なんですが、それで悪いことを、悪いことだという意識の薄さから
やってしまうんですね、彼らは。また、「迷惑」という観念がない。
そこらへん、あの年頃であってもしっかりビシッと怒ってやって教えてやったほうが
いいんじゃないかって、子どもと離れてから考えたのです。
そこらへんの経験があるからこそ、そうだなんだよなぁと、蓮見さんのセリフが
理解できたわけなんですが。

余談ですが、「子どもは早く寝なさい」って昔、言われませんでした?
その意味って、大人が作戦を練ったり、教育方針を考えたりする時間を作るための
方便だったような気が、今としたらするんですよね。
子どもの相手をしていると、そのときそのときの瞬発力で答えなきゃいけない場面ばかりです。
「うーん」と考えていられない。で、じたばたやられて疲れるわけで、
親としても、自分を立て直し、考える時間を持たなければやってられないと思います。
シチュエーションの予習・復習もしたいところだし、反省もしたいところでしょう。
それを、子どもが親と同じようにたとえば深夜0時まで起きているとかやっていたら、
親は子供に対しての近視眼的な対応しかできなくなるように思うんですよね。
だから、ちょっと、子どもに対して離れて見てみる時間、そして、
これからの成長を見越した長いスパンでの方針を考える上でも、
子どもは早く寝かしつける必要があると思います。
まぁ、寝る子は育つっていいますから、身体の成長にも早寝はいいんでしょうけどね。
その点、従姉の子は深夜までばたばたやっているので、
そのへんはどうなんだろうかって、気になったりもします。
ま、よその家庭に口は挟めませんが…。
とにかく、親も、自らを振り返る、一人の時間あるいは、夫婦で語りあう時間は
必要だと言うことでした。

最後に、長澤まさみちゃんが演じたリカちゃんについて。
あれはもう、一つの社長・秘書プレイです。
かけあいを本人たちも楽しんでいるし、周囲の人も面白く見ていられるという
罪のないどころか、幸せを生む関係だったのではないかな。
ショートカットのまさみちゃんもかわいかったし、
このドラマで慣れることができましたし、
暑い盛りに大変だったでしょうに、よくがんばってくれてありがとうございますと言いたいです。
天海さんのセリフの返しが、それも笑いの部分の返しが巧いですからね、
まさみちゃんは、そういう間とか言い方とか勉強になってるんじゃないのかなぁ。
瞬発力というかスピード感というか、そういうものも天海さんは持っている女優さんだと
思うので、さすがだなと思うと同時に、まさみちゃんがそれを自分のものにしてほしいという
気もしました。いや、あの、誤解があるかと思いますが、演技の瞬発力ってものはまさみちゃんは
十分備えていますよ、きっと。じゃ、なんの瞬発力かといえば、男っ気なのかなとも思えます。
あ、あんまり必要ないかな、これは。

長くなりました。
独断の『GOLD』の感想でした。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
そして、最後まで『GOLD』を見通したあなた、同士のような気分になりますね、
お疲れさまでした。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3カ月健診

2010-09-27 20:30:19 | days
3カ月ごとに病院へ通って血液検査をしてもらっています。
本日がその日でした。

おもいきりダイエットに関連している病的不健康さなので
記事にしています。

お医者さんが言うに、結果はちょっと良くなっていると。
検査結果の用紙をもらってきて自分で見てみたら
誤差の範囲程度だったんですけどね。

それでも、前回から1.5kg減ということで、
「もっと頑張って痩せてきて!」と
言われるかと思いきや、
「おー、いいね」
みたいな感想をいただきました。
お医者の先生も、患者さんのダイエットにストレスにならないような
気づかいをして、言葉をなげかけてくれるのかなぁ。
「この調子で頑張って」
と励まされて、次回はまた三ヶ月後。
血糖値関係はずっと安定して良い結果がでているので、
こっちは心配はいらないようです、良かった。

っとね、そういうわけで、今日は午後からいろいろ好きなものを食べて過ごしました。
一日だけ緩めさせてくださいな。
明日っからはまた「立つんだ、ジョー」状態で頑張ります。
そこまで瀕死で、ギリギリでもないんですが、ヒロイズムな感じで。

そろそろ身の振り方も真剣に考えなきゃいけないですね。
そういうときに「渡りに船」みたいな、セレンディピティみたいなですね、
幸運に直撃されたいな、なんてほんのり思います。
実際は地道にやっていきます。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝10年連続200安打

2010-09-24 18:22:13 | スポーツ
MLBで活躍するイチロー選手が、
10年連続の200本安打を達成!

まったく大げさでも、言葉をバブリーにして言うでもなく、
こう言えます。「脱帽!!」

まったくすげー人です。
これだけ安打を量産しているにもかかわらず、
「ヒット一本がどれだけ嬉しいか」
って言う人ですよ。

日本球界の最高傑作。
なんていうと、イチローさんは顔をしかめちゃうでしょうか。

おめでとうございます。
あなたにまた勇気をもらったような気がします。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーディオファイル化完了

2010-09-23 22:55:21 | days
思い起こせば、どうやら3月頃から取り掛かっていたようです。
所有するすべてのCDをパソコンに取り込んで、
オーディオファイル化する計画のことです。

つい先日、すべて読み込みが終了して、計画が完了しました。
なにせ半年もかかっているわけですから、
膨大な量のCDを持っているんじゃないかと思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが、
ただ単に、めんどいからあんまり作業していなかったわけで、
要するに、だらだらもいい所の音楽電子化作業でした。

もう、パソコンに取り込んだら、CDはバックアップのようなものですし、
要らないなぁっていうものもかなりの数ありますが、
どうもCDって売っぱらうことができない性分なんですよ。

音楽を作るのはけっこう大変だぞっていうアタマがあるからかもしれません。
雑誌で、「曲なんてちょちょいと作れちゃう」っていうミュージシャンの人も
大勢いるのを知っていますし、実際、楽器が弾けて、絶対音感にしろ相対音感にしろ
鍛えられていれば、ぱぱぱーっとある程度の曲は作れちゃいそうです。
手癖で作りましたーっていう手合いのものもありそうですが、
それこそイマジネーションに忠実に採譜していって出来上がる曲もあるでしょう。

僕が好きな音楽家の坂本龍一さんは、
今、ポッキーのCMでYMOというバンドとして出演していますが、
そのYMOが結成された当時は、リズムの取り方を4:6とか、
ちょっとずらしてコンピュータで演奏させたり、
どのくらいずらすとどういう効果が得られるか、みたいなことを
かなり追及して曲作りをしていたようなんですよね。
そんなだから、エンジニアの人も相当大変で、頭が疲れるんじゃないかと思わせられる。

そういう大変な思いをして作った曲が、けして重い曲ではなくて、
簡単に消費されたりする。作り手は「それでいいんだよ」という姿勢だったりもする。
クールだなと思う。

魅力があり、普遍的な曲、何世紀も聴き継がれる、簡単に消費されきらない曲。
そういったものが、狙って作れるのならば音楽業界は好況ばかりのおいしい業界になるのかなぁ。

生みの苦しみを切々と語るミュージシャンの話ってあんまり聴きませんね。
苦労話ってしない種類の人たちなのかなって思ったりもする。
そういうの、話すと愚痴みたくなりますしね。
かっこつけてんですね、要は。
だから、やせ我慢して、かっこつけて、
若くして死んでしまうミュージシャンがたくさんいるんですよ。
「たららーんと楽しんでやってんだよ、俺らは」
っていったって、やっぱりかっこつけてるからね。
美学だし、否定はしません。

だけど、僕は、バカラックのおじさんとかのように長生きする
ミュージシャンが好いなぁと思うのです。
ニューオーリンズでも、じいさんベーシストとかいるそうじゃないですか。

生命の形をそのままで燃やしつくすタイプ。
それは例えば、若い頃は攻撃的な音楽をやって、だんだん丸くなっていき、
最後は枯れた良さみたいなのを表現するタイプ。

もう一方は生命の形を強制的に思うような形にして魅せるタイプ。
こちらはずっと若い頃と同じような音楽を歳を重ねてからもやり続ける。
命の消耗は激しいタイプ。

好みと適性の問題なのかな、どっちを選ぶかっていうのは。
その中間に位置するミュージシャンもいそうですよね。
それはそれ、良いとこ取りみたいでもあり面白いです。

…、音楽ファイルの話から、けっこう逸れてしまいました。
つまりは、クリック一つで4分とか5分とかを費やして、
もう飽きただの、つまんないだの、いいように言われる音楽ってものは、
実は命の輝きそのものだったりするんじゃないのかいってことです。

そんなことを言って、じゃぁ大事にしようとか言うのはクールじゃないし、
大体、そうなったらそうなったで、悪乗りするミュージシャンも多数出てきそうなので、
声を大にして言おうとは思いません。

最後に、こんな記事にだからこそ、こういう音楽はどうかと思って、
貼り付けておこうと思います。

バート・バカラックで「ボンド・ストリート」。

Burt Bacharach - Bond Street

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帯広行脚

2010-09-22 20:40:24 | days
昨日の話になりますが、従兄と二人で日帰りの帯広行脚へ行ってきました。
僕の住む町からは国道と高速道を使って2時間ちょっとで行けるんですよね。
民主党が政権を取ってから、高速道路の無料化社会実験が始まっていますが、
その対象路線なのが、帯広へ向かう道東道なのでした。

僕が車を出したのですけれど、
高速道路を運転するのは実は2回目か3回目という経験の薄さ!
以前、免停になってから、とんとスピードを出さなくなったので、
久しぶりに血が騒ぐかと思いきや、ちょっとぶるっていました…というのは
冗談ですが、100kmも出さなかったです。後続の車にびゅんびゅん抜かれながら
基本左車線で気楽なドライヴでした。
とはいいつつ、ほとんど1車線の高速道路だったんですけどね。

音更で高速道路を下りる。
あほあほ一号こと従兄のナビと勘と、曖昧な標識に従って、
まずは音更の道の駅へ向かうことに。
なんとかたどり着いたその道の駅は、まるで個人商店かと見紛う
こじんまりとした建物でした。
トイレも、一号に言わせると「キャンプ場のトイレの匂いだ」。

そそくさとその場をあとにすることにし、
車の中で今後のルートを確かめるべく作戦会議です。
「この調子だと、目当ての豚丼もこんなサイズかもよ」
と一号がおにぎりでも乗せるかのように小さく広げた両の手のひらが、
あほあほ二号こと僕の笑いのツボにはいってしまい、
ちょうど口に含んだ清涼飲料水をぶーっと吹いてしまうことに。
前面、水だらけです。
一号よ、タイミングを見て言ってくれ…。

そんなこんなで帯広に到着し、
目当ての豚丼を食するがため、有名店の「ぱんちょう」を目指すと、
なんと火曜日定休日でした。

あほあほコンビは、何か、持っています。

それで、その近くに「はなとかち」なる豚丼のお店があることに、
いつかの帯広特集の雑誌をめくりながら気付いたので、そこを目指しました。
雑誌にはそこも火曜日定休となっていましたが、
喜ばしいことに営業していました。

ね、あほあほコンビは何か持ってるでしょう。

肉大盛りの豚丼を僕が頼み、
一号は半バラ豚丼なる、バラ肉とロース肉が半々の豚丼を注文。
これが旨かったですよー。一号は吉野家の豚丼を引き合いにだしていましたが、
そことマッチアップさせるのは少々ハンデがあるんじゃないかな、と思いましたね。

そして、柳月の本店へ行き、十勝限定の大納言なんとかいう、きんつばの中身みたいな
固めた餡のお菓子を購入し、今度は六花亭の本店へ。
これが地図上は到着しているのだけれども、六花亭の看板など見当たらないで迷子に。
迷子になりながら、ローソンで道を尋ねると、「2本交差点を越えて、ちょっとくぼんだところに
あるのが六花亭ですよ」と店員が丁寧に教えてくれる。
礼を言い歩を進めると、豚丼を食べたばかりながらも、あほあほコンビはそのあほあほさで、
迫りくるカレー屋へ入店(自分たちが迫っていったんすけどね)。
まぁ、六花亭の向いに店舗を構えていて、道東周辺でチェーン展開している評判店ということなので
食べてみたのですが、安いし、なかなか美味しかったです。でも、食べていてちょっと飽きがくるかもしれません。
インディアンとかいうお店だったかな。昔のレストランのカレーという感じもしました。

辛口を食べたので、身体もホットになりつつやっと六花亭へ。
バターサンドは飽きたから買ってこないでとうちの人たちに言われていたので、
バターサンドは外して、羊羹と、9月限定のくりきんとんと、ポテトパイと
月見団子と、名月なるスポンジで豌豆餡を包んだ菓子を購入。
たくさん買ったので、おまけに山ブドウのソフトクリームをごちそうしてもらいました。
いやぁ、お菓子は美味しいし、接客は気持ちいいし、品はあるし、六花亭は良いお店だなぁという
好印象を持ちました。

そして、ここからがあほあほコンビの本領発揮になります。
二号の発案と僕の柔弱な意思のために、パチンコへ行きました。
一箱出た僕だったのですが、そして二号がぐずぐずしているのを見て、
すべて飲ませてしまい、二人して負け犬に…。

せっかく遊びに来た街で、不用意にパチンコなど打ってしまって負けて、
嫌なイメージを街に対して持ってしまうのは、みなさん、避けましょうね…。

最後に、柳月の工場へ寄って、そこの喫茶であんみつを食べて終了。

帰りは単調な運転に眠くなりながらも、古今東西ゲームでエロいお題を楽しみ、
それは一号の圧勝で、旅は締めくくられたのでした。

そんなこんなで、今日は仲秋の名月。
帯広で仕入れてきた団子なんかが大活躍しています。
すすきも刈りとってきましたし、果物も供えて、しっかり月見の形は整っています。
しかし、そんな僕らのウェルカムな姿勢に照れているのか、月は雲に隠れています。

でといで、お月さん、悪いようにはしないよ、悪いようにはね、えへへへ(よだれ)。

二号はまだ、あほあほからスイッチが切り替わらないようです。

おしまい。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sweet Hertz

2010-09-20 08:58:56 | days
毎週日曜日の22:00から30分、1242ニッポン放送にて
長澤まさみちゃんがラジオをやっているんです。

この時期ですとナイターの延長で番組が飛んでしまうことも
あるのですが、それでも、数週間に一度は必ずまさみちゃんの
かわいい声と、彼女らしいしゃべりを聴くことができます。

ラジオのしゃべりが素の彼女なんだとは思えませんが、
それでも素に近い彼女の姿なのではないかなぁと、
興味をもつことになるものです。
けたけたとよく笑い、寄せられたメールに対して彼女ならではの
カラーで見事な返しをする。

長澤まさみという人は見た目の美しさばかりではなく、
感じ方や考え方、発想、表情もすごく魅力的なのです。

そんなニッポン放送の番組を、
北海道の僕が、ノイズ混じりなのにも構わず
聴覚を集中して内容を漏らさず(これは努力目標ですが)
彼女のしゃべりを噛みしめる。
いや、噛みしめるほど重くはないのですがね、
でも、大事に聴いていますという形容です。

そんなまさみちゃんのラジオの昨日の回で、
なんと僕のメールが読まれました。
第3回目にしてもはや看板コーナー、名物企画の
「長澤クリエイティブルーム」でのことでした。
このコーナーでは、たとえば前回はエアコンだったかな、
どんなエアコンがあったら便利だろうかというのを募ったわけです。
良い香りがするエアコン、ゴールドコーストとか世界のいろいろな名所の風を
発生させるエアコンですとか、いろいろな案が寄せられました。
そんな具合で、今回のお題がペットボトルだったのです。
僕は前回の募集告知を聴いてすぐ、つまり番組終了後から30分くらいで10通のネタを
送りました。真剣ですよ。まさみちゃんにメールを読まれてみたいと思いましてね。
真剣なわりに、「ペットボトルに毛が生えた」などという訳のわからないアイデアまで
含まれていたりしました。もちろんボツですが…。
それで、読まれたネタは、「ペットボトルのふたで川の水や雨水を濾過することができる」
というようなものでした。良いアイデアでしょう?
どこかで聴いたことがあるような感じもする、
もしかすると実用化しているんじゃないかっていうようなアイデアです。
まさみちゃんは一生懸命に難癖をつけようと(そういうコーナー内のキャラなのでね)、
微笑ましい努力をしてくれました。
自らも昔、海で遭難したときには、海水を濾過して飲めるようになったらいいなっていう
アイデア(夢)をお持ちだったようで、僕のメールからそういう話をきけたのが嬉しかったです。
嬉しいといえば、まさみちゃんの口から、僕のハンドルネームのvitamix(ビタミックス)
という言葉を音で聴けたのが非常に嬉しかったです。ドキドキも最高潮に達しました。
なんやかや、雑用で忙しかった日曜日でしたが、最後に救われました。良い日になりました。
ちなみに、放送直前にふらっと車ででかけてカーラジオで聴きました。
頭に血が上って、事故らなくて良かったです。

まさみちゃんのラジオはですねぇ、ドラマ『ラストフレンズ』の1カ月くらい前に聴いたのが初めてだったんです。
それまでまさみちゃんは単なるきれいな一有名女優さんって感じで、あまり気に留めていなかった。
たまさか、ニッポン放送のサイトを見ていたら、へぇ、長澤まさみってラジオやっているのか、
旬の人のだから聴いてみようというノリで聴いてみたら、声にもしゃべりにも好感を持ってしまったんです。
だから、ラジオを聴いていなかったら『ラストフレンズ』を観ていなかっただろうし、
もっと辿ると、ナインティナインのオールナイトニッポンを聴くようになっていなければ、
ニッポン放送のサイトを訪れることもなかったのです。
ほんと、たまさかですよ。それからの人との出会いもたまさかですね。
たまさかの重なりでこんな、メールを読まれるという僥倖にまで発展しました。
ありがとうございます。
Comments (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『悪人』

2010-09-14 20:51:02 | 映画
映画『悪人』を観てきました。
数年前に『フラガール』がヒットした李相日さんの監督作品で、
主演は妻夫木聡さんです。

何日か前に、モントリオール国際映画祭で主演女優賞を深津絵里さんが
この映画の演技で受賞されたというニュースが流れましたよね。
そのあたりにも興味を惹かれて観にいったのでした。

行きつけの映画館は本日メンズデーな上に、
朝一回目の上映を観にいったのですが、
それなのに、けっこうお客さんが入っていました。
妻夫木くん人気でしょうか、深津さん目当てでしょうか、
はたまた、「本当の悪人は誰なのか」という本作の
扱うテーマの求心力なのか、女性のお客さんばかりです。

原作が芥川賞作家さんのものだということなので、
観る前から、ある程度の重みのある、ガツンときてもおかしくない
作品だろうと覚悟していました。
はたして、『悪人』は、その予想に近い、けっこうな重みでのしかかってくる作品、
観ているうちに心の中に重い何かが発生する作品といった感じがしました。

いかに「悪」というものがありふれていて人間世界にはびこっているか。
その自分の言動や行為が果たして「悪」なのかどうかということを、
僕ら日本人があまり、人によってはほとんど内省していないことが浮き彫りにされていると思います。
「悪」は、悪意とか配慮の無さだとかがこの場合浮かんできます。

映画の中でもそういったセリフがあるのですが、
「自分には余裕がある」ということを見せたいがために、
他人の真面目さや悲しみまでをも笑おうとする人たちがいる。
そういう精神性が、世間の中に一つの柱として存在するのかもしれない。
とかって、ひとごとじゃないですけども。

また、主人公の妻夫木くんや深津さんにはそういう、
他人を嘲笑うようなところがないのですが、それゆえなのか、孤独です。
彼らのような地道で地味でひっそりと生きている人間は、
前述の「自分を余裕があるように見せたい」人間が主流になってしまっている世の中からすれば
傍流になっている。
そしてその傍流という環境にいる人は「悪」にされやすいのだと思う。
言われも無く「悪」だという濡れ衣をきせられやすいのと同時に、
「悪」の色に染められてしまいやすいということ。
境遇や運命によって「悪」になってしまう。
いや、深い所で「悪」になりやすいタイプと言えるかもしれない、
これはちょっと後で述べます。

こう観ていくと、世間の主流である「余裕があると思わせたい、人を嘲笑う人たち」がその本質は「悪」
の方向性に向いているにも関わらず、この作品での、表層の色分けとしては比較的「善」であるものと
されていたような気がします。それはそれ、数の論理というものも働いているのでしょう。
作者は、本質的に「悪」である面を忘れるなかれ、と訴えているようにも思えます。

一方、もしかするとマイノリティなのかもしれない、ひっそりと懸命に生きている人たちが、
本質は「善」であるにもかかわらず、この作品では「悪」の立場になってしまう。

もしかすると、この辺り、卑怯さやそれのベースになっているであろう臆病さというものが
関係しているのかもしれないです。
うわべだけでちょろちょろ悪を演じている人間というのは、「空気を読め」じゃありませんが、
自分の立場がちょっとでも苦境にたつことを恐れて、なんとしてでも大多数の側であったり、
のけ者にされない側であることに神経質なほどこだわっているのだと思う。
一方、ひっそりと生きていて、調子いいことであれば悪であってもふるまうということをしない
ポリシーみたいなものを持っている人間は、ここぞというときには悪であっても、自分の信念の
正しさを信じるところがあるのだと思う。
とかなんとか書いていると、悪と正しさがごっちゃになってきますね。
ごっちゃになるくらい、何が「悪」か、どこからどこまでが「悪」かという取り決めっていうのは
難しいということです。
深い所で「悪」になりやすいというのは、この、自分の信念に従ってしまうのが吉と出るか凶と出るか
わからないところにあるんじゃないかと思うのですが。
また、妻夫木くんでいえば、感情の昂ぶりが一つの焦点です。
うっ屈した気分やそれのベースにあるかもしれない言語化を億劫がる気持ちっていうものが、
「悪」への坂道へとその人を蹴落とす役割をもっている可能性があることを
踏まえておきたいです。

さて。
だからといって、この作品は「こうだ!」と断言することができないくらい、
込み入っていて多面性を持っていて、いろいろな様相が描かれています。
それも、派手ではなしに、「ちょっと明暗を変えました」という程度の表現の仕方で
描いています。そういうのもあって、だから、感想を書くことは難しいのです。

さきほど、「他人を嘲笑うタイプ」を世間の主流と書きましたが、それだけではなしに、
自由に悪意を放出するタイプを主流としたほうがいいのかもしれません。

この映画で描かれている悪意は、自由によって生まれた悲劇でもあります。
でも、悲劇という言葉はこの作品の前には陳腐に響くだけのものになり下がります。

きっと、この作品が訴えかけている何かの、大きな一部分はこうだと思います。
<「悪」というものはどうしても発生するものだ。そして、その「悪」による連鎖が重大な悲劇を
産むことにもなる。そのことについては「知らなかった」で済ませない欲しい。>

この映画や原作本をバイブルにせよ、だなんて鼻息の荒い訴えはまるでありません。
「2010年最重要映画!」だとか「現代に生きる日本人はこれを直視しなければいけない!」などと
強く言ってはいけない種類の作品であることも間違いないでしょう。そういう位置づけにはすべきではない。
だけれど、漱石の『こころ』や太宰の『人間失格』のように古典として読み継がれてきて、
一種、マストな享受アイテムなんだけど、そんなに騒がれないというポジションにあって欲しい
作品ではあると言いたいです。

う~ん、ほんと、感想を書くのが難しい映画ですね。
悪意などの「悪」ってものの醜悪さを、教えられるでもなく自らわかるということの場を
作ってくれる映画でもあります。フィクションであっても、そのままの現代人がでてきますし、
そのままであるがゆえに、愚かな者も素直な者も美化されず…、
いや、主演の妻夫木くんなんか、かなりとっつにくそうなキャラになりきってたにしろ美青年だし、
深津さんは狭い世界でずっと生きてきたようには見えないくらい美しくて、その美しさは
きっと広い世界を見てきたが故に保たれている美しさなんじゃないかって思ったりもしました。
美化とは違いますけれど、その主演の2人を配した点でいえば、やっぱり映画なんだなっていう感じはする。

樹木希林さんがおばあちゃんの役をやってらっしゃいますが、
ほんと、この映画で一番の魅力的なキャラかもしれない。
愚かなんだけど、そういうところも含めて理想のおばあちゃん像のような気がしましたね。
樹木希林さんはこの映画で何かの助演女優賞を獲ったらいいです。

どうなのかなぁ、この『悪人』といい、初夏に公開された『告白』といい、
最近は「悪」ってものを考える時期に入っているのかもしれないですね。
不勉強でよくしりませんが、高橋源一郎さんも「悪」に関する本を
出されたのではありませんでしたっけ、違ったかな。
ほんと、いろいろな世代がいろいろと考えてみるのに悪くないテーマだと思いました。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『時生』

2010-09-11 19:58:39 | 読書。
読書。
『時生』 東野圭吾
を読んだ。

僕は小説よりも論説もの・エッセイを読むことの方が多いです。
小説を読み終わったときには、良い小説であればすごく気持ちよくて
楽しんだなぁっていう気分になります。
それと同時に、自分に足りない何かがあることが脳裏に浮かんできて、
それに対して飢餓感をもつようになります。
だから、そういった飢餓感、多くの場合は知識欲なのですが、
それを満たすために論説ものを多く読むことになる。
若い頃に勉強が足りなかったこともあるけれど、
世の中には知らないことが山ほどありますよね。
せめて、物書きさんが語る世界とちょっとは張りあえるように、
物語に出てくる場面、状況、トリック、知識に新奇な気持ちにばかりならないように
なりたいなぁと思ったりもします。
また、読者に対して、新奇なものばかりを与えることで成り立つような作品よりも、
その内容の練り込み具合、展開、リアリティとフィクションのバランス、キャラクターなどで
読ませてくれる作品のほうが、価値は高いように思います。

今回読んだ『時生』は、すいすい読める種類の小説でしたし、
前述の分類の仕方でいえば、新奇なもので読者を打ち負かすというよりは、
どちらかというと、内容やキャラ、発想で楽しませてくれる作品でした。

どうしようもねぇなと思いながらも親近感を持ってしまう主人公。
そしてその主人公を取り巻く「陽」な感じのキャラクターたち。

伏線の、ちょっと軽い、上澄みをすくうように解釈したところでいうと、
死に瀕した者の最後の願いというのがあると思う。
ネタバレになるので、詳しくは書きませんが。

また、短い人生というものがどうしてもありますが、
それらを憐れむわけではないのでしょうが、
脚光を浴びせて、夢みたいなものを与えていますねぇ。

そういった意味も含めて、この小説は弱者の視点をでーんと中心に据えて
語られた物語だということもいえるでしょう。
死にゆくもの、そして社会的に弱い立場にある人々が中心人物です。

そして、勇気、無鉄砲、元気、馬鹿、感動、和解なんてものがあります。
どうです、この6つの言葉の集合をイメージすると、悪くない小説かな
っていう気がしませんか。
さらに、さっきも言ったように、読みやすいですから。

東野圭吾さんの本を読むのは、3冊目か4冊目。
その中では一番面白かったです。
感動するけれど、明るい小説ですね。
それにくらべて、たまに読む重松清さんの小説ときたら、
僕の選び方が悪そうだけれど、暗いのが多いもんなぁ…。
いやいや、重松さんの作品が嫌いなわけじゃないですよ。
じっくり読みたくなりますからね、彼の本は。
『きみの友だち』とか『流星ワゴン』は最高っすよ。

というわけで、今回東野さんの本が面白かったので、
そのうちまた彼の本を読んでみます。
シリーズものは苦手だから、単発系を狙いましょうか。
『容疑者Xの献身』はテレビで見たなぁ。
ドラマ化・映画化されている作品も多いですよね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第二期ダイエット経過報告08

2010-09-10 09:00:16 | ダイエット
月に一度のダイエット経過報告の日が
やってまいりました。
先月の体重は77.0kgでしたが、
今月はうまく減量することができたのか。

体重:76.5kg

-0.5kgです。

ついに77kgの壁を越えました!
ここ4年くらいでもっとも軽い体重になったのでした。

しかし、けっこうウォーキングをしているのに
500gしか減らないのは、やっぱりよく食べているせい。
加えて、この夏はいつにもましてソフトクリームをぱくぱく消費しましたね。
「ダイエット」の言葉が灰色に彩られるような生活態度だったかもしれない。

今月の下旬には、ダイエット絡みでまた病院へ行くのです。
だから、それまでにもうちょっと、そうですね、1kgは減らしたいなと考えているところです。
現金なもので、また先生に怒られるのがイヤだと思うと、間食がやみました。
雨の日は筋トレもちゃんとやらないといけません、筋トレはさぼっていた。

さっきのよく食べてる発言と前後しますけれど、
米の消費量も減らそうとしているんですよ。
朝ごはんなんかは、お茶碗に軽く一杯っていう程度ですからね。
しかし、夜になるとお腹が減って、ご飯を普通に盛って食べることもあれば、
ご飯をぱんぱん叩いて、圧縮してぎゅうぎゅうに盛ることもあるんです。
ぎゅうぎゅうに盛って、「いや、これ山盛りにはしていないから」という、
言い訳めいた心理で断行するのですよ。
そこ、改善する余地ありですね。

腹が減るから早く寝るっていうのも手だなぁ。

また頑張ります。

Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

vsグアテマラ

2010-09-07 21:42:49 | スポーツ
日本代表の親善試合、W杯後の2戦目の相手は、中米のグアテマラでした。

序盤は日本が思うようにパスを回して、グアテマラはかなりの格下なのかと
感じさせられる内容でしたが、森本選手が2点を取った後1点を返されてからはほぼ互角の戦いに。

やはり監督が決まっていないからなのか、
連動するサッカーの片鱗すら見られませんでした。
監督がイタリア人のザッケローニ氏になって、
たとえばすぐに前線に繋ぐようなサッカーに変わったとしても、
ゲームは90分ありますから、中盤で組み立てる時間帯というのも
必ずあると思うんですね。そういうときに、これまでオシム監督や岡田監督のときに
見てきた連動するサッカーは必要なんじゃないでしょうか。
ゴール前にすぐ繋ぐサッカーだとしても、FWと2列目での連動は必要でしょうからね。
そして、ボールを持っていない選手の動き、ポジショニングがどれだけ大切なのかというのは、
たぶん、サッカーをやっている小学高学年の子供たちでもわかっていると思う。

とりあえずは日本の2連勝はうれしかったです。
ザック監督の初陣を楽しみに待ちますか。

それと、香川選手は代表デビュー当時から良い選手だなーって見ていますが、
彼のプレーの中でもうちょっと成長して欲しいところがパスだったりします。
そりゃ、ドリブルをもっともっと伸ばしても良いのでしょうが、
パスは代表レベルとしては物足りなく感じます。

とにかく、
がんばれ、日本代表!応援しています。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする