読書。
『地球200周!ふしぎ植物探検記』 山口進
を読んだ。
ショクダイオオコンニャクやラフレシア、珍しいランなどなどを
全12章にわたって、それらを求めて行った探検の様子から送受粉のしくみまでを
わかりやすく解説したエッセイ。
淡々と、なんでもないように珍しい植物との邂逅を扱っていますが、
想像するに、とんでもない探検ではあると思うのです。
砂漠で野宿していたり、標高4500メートルの高地で植物を撮影していたりですから。
地球200周と銘打ってありますが、著者は空路、海路、陸路、あわせて
それくらいの距離を旅してきたそうです。
だからこそ、調査慣れしているから、たんたんと簡単な調子で、
苦労を感じさせない強さでもって文章をつづっているのかもしれない。
静かに熱い漢(おとこ)としての、
平熱で書き記した植物探検記とでもいえばいいのかな。
さっぱりした文章に好感が持てるし、
ときどき「ふふふ」と笑えてしまうところもある。
とくに、アマゾンで蚊の群れに襲撃されて刺されているところの描写も、
慌てふためいていなくて、たのもしいのと大丈夫なのかという心配で
笑えるというのがありました。
最初の15ページくらいで、各章の中心的なターゲットであるふしぎな植物の写真が
カラーで掲載されいるのですが、それ以外の本文中に出てくる写真も
カラーだったらよかったなあなんて贅沢に思えてしまいました。
なにせ、花ですからね。美しい色合いまで見てみたいと思うのも人情ってものでしょう。
それにしたって、いろんな植物がその繁栄のために、
昆虫などとの共生関係を結んでいるのがわかります。
うまく相互にWinWinの関係でなりたっているんですよねぇ。
共生、共進化というものは深くて興味深いテーマです。
えてして、人間は独自に狡猾なその知性によって、
自らの手で進化してきたかのように感じる人もいるでしょうけれど、
人間だって共生、共進化なしには今のようなカタチにはなっていないでしょう。
そこを、「そうかな?」だとかってピンとこないのは、人類の驕りなのだと思います。
ぼくもあんまりピンとこないほうなので、まだまだ驕りの人類のひとりであるのでしょうね。
著者はカメラマンでもあり、
あのジャポニカ学習帳の表紙の昆虫や花々の写真を手掛けている方ということでした。
さっと読めて、なかなかおもしろかったです。
『地球200周!ふしぎ植物探検記』 山口進
を読んだ。
ショクダイオオコンニャクやラフレシア、珍しいランなどなどを
全12章にわたって、それらを求めて行った探検の様子から送受粉のしくみまでを
わかりやすく解説したエッセイ。
淡々と、なんでもないように珍しい植物との邂逅を扱っていますが、
想像するに、とんでもない探検ではあると思うのです。
砂漠で野宿していたり、標高4500メートルの高地で植物を撮影していたりですから。
地球200周と銘打ってありますが、著者は空路、海路、陸路、あわせて
それくらいの距離を旅してきたそうです。
だからこそ、調査慣れしているから、たんたんと簡単な調子で、
苦労を感じさせない強さでもって文章をつづっているのかもしれない。
静かに熱い漢(おとこ)としての、
平熱で書き記した植物探検記とでもいえばいいのかな。
さっぱりした文章に好感が持てるし、
ときどき「ふふふ」と笑えてしまうところもある。
とくに、アマゾンで蚊の群れに襲撃されて刺されているところの描写も、
慌てふためいていなくて、たのもしいのと大丈夫なのかという心配で
笑えるというのがありました。
最初の15ページくらいで、各章の中心的なターゲットであるふしぎな植物の写真が
カラーで掲載されいるのですが、それ以外の本文中に出てくる写真も
カラーだったらよかったなあなんて贅沢に思えてしまいました。
なにせ、花ですからね。美しい色合いまで見てみたいと思うのも人情ってものでしょう。
それにしたって、いろんな植物がその繁栄のために、
昆虫などとの共生関係を結んでいるのがわかります。
うまく相互にWinWinの関係でなりたっているんですよねぇ。
共生、共進化というものは深くて興味深いテーマです。
えてして、人間は独自に狡猾なその知性によって、
自らの手で進化してきたかのように感じる人もいるでしょうけれど、
人間だって共生、共進化なしには今のようなカタチにはなっていないでしょう。
そこを、「そうかな?」だとかってピンとこないのは、人類の驕りなのだと思います。
ぼくもあんまりピンとこないほうなので、まだまだ驕りの人類のひとりであるのでしょうね。
著者はカメラマンでもあり、
あのジャポニカ学習帳の表紙の昆虫や花々の写真を手掛けている方ということでした。
さっと読めて、なかなかおもしろかったです。