Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

ネット空間はなぜピリピリするのか?

2016-04-25 13:01:46 | 考えの切れ端
既得権益にのうのうとする権力者の傲慢に端を発すると思うんですよ、
ピリピリネット空間って。

権力者に対抗するためにはみんなを扇動しなきゃ、と考えるひとがいた。
そういう手段に頼るしかないところに追い詰められた
と考えるひとの姿勢が伝染して、今こうなんじゃないかな?

はじめは、既得権益層なんかにダメージを与えることができた、
スゲー、っていう少ない例がではじめて、
その成功体験に酔っぱらってしまったんだと思うんですよ。
なんでもまくしたてた者勝ちだ、
っていうあまりよからぬ方向に進んでも、
かつての成功体験を見知っているから、
盲目的になってしまう。

たとえば、その少ない例について言えば、
ぼくがネットをはじめて数年たった2000年前後のころに、
某有名企業T社の製品にクレームをつけたんだけど、
まともにとりあってくれないどころか、
電話応対がまともじゃなかった、というのを
録音してネットに公開して告発していたのがありました。
おおやけにすることで、
某社が権益にあぐらをかいているのをただそうとする意図も
あったと思います。
個人的な憤怒だけじゃなくて。

また、
ぼくが20代前半だったころにWEBで知り合ったひとが、
とある掲示板なんかで言いたいことを言っていて、
「建設的にやっていこう」と書きながらも権力に挑んでいった。
裏では、アジテーターだとかなんとかいって、
クレーマーぎりぎりのポジションで、意見していたと思う。

そういう方法はいちおう即効性があったから、
世間にもどんどん広まっていったんじゃないだろうか。
逆に言えば、そうでもしなければ、変わらないように見えた社会だった。
そのなれの果てが今の不謹慎狩りだとかの風潮なのかもしれない。
意見を言ったり、攻撃したりする自己の行為に無批判だったからだ。

やっぱり内省って大事だよなあ。
権力者もそれ以外のひとも、内省するひとがおおければ、
こんなにぎすぎすしてとがったネット空間だとかにならないはずだもの。
サイレントマジョリティに期待するわけじゃないけど、
そんなひとたちばかりでもないよね。
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