Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『福島第一原発--真相と展望』

2012-03-24 14:41:39 | 読書。
読書。
『福島第一原発--真相と展望』 アーニー・ガンダーセン 岡崎玲子訳
を読んだ。

昨年の3月11日の大地震と津波によって事故を起こした福島第一原発は、
一体どのような事故を起こし、今はどういった状況で、これからはどうなるのか、
という問いに答えてくれる本です。
著者のアーニー・ガンダーセンという人は、原子力技術者であり、
米エネルギー省の廃炉手引書(初版)の共著者でもあるそうです。
原発の会社の副社長もしていたとかで、内部告発したことを機に、
業界を追われながらも、今日も影響力を持つ発言者として活動されているようです。

原発事故については、煙に巻かれたように、詳細な説明などはありませんでした。
そんな中で、冷温停止状態で安全ですという宣言だけがなされましたが、
本書を読むと、そんなのは嘘っぱちであることがわかります。
政府も東電も、民衆は愚かなままでいてほしいというか、愚かだから気付かないだろうと
しているというか、そういう感じがしますよね。

本書を読むと、この事故の大きさと、今、そして今後の危険性を考えてみることによって、
絶望感を感じるくらいです。
いや、本を読むと絶望感を感じるという言い方はうまくないです、
事故の本当のところを知ると絶望感を感じるということです。
なぜ、セシウムやストロンチウムといった放射性物質について、詳細な説明をメディアはしないのか。
したとして、不安を煽るからなどという理由があるかもしれませんが、
目隠しをされたままの方がよっぽど危険でしょう。

著者は、放射性物質を含む、瓦礫の分散を、やめた方が良いとしています。
放射能を希釈することによって、その後に健康被害がでても、原因は特定できないとする。
なんとしても、政府は、原発は安全だと、この期に及んでまでも言いたいようです。

僕は、脱原発の立場です。
電力供給がちょっと落ちても、失業率がちょっと上がっても原発依存をなしたいという、
ともすればちと過激な感じの立場かもしれない。
いや、新たな電力源を開発できれば、失業率なんてのは上がらないでしょうね。
あらたなビジネスチャンスが生まれるのですから。

話は本に戻って。
ちょっと翻訳の仕方が、原文に忠実にしようとしすぎるんじゃないかというような
ところが見受けられます。読点の打ち方がわかりずらかったりしたので、そう思いました。
それと、本書の後半は著者の経験した原子力業界の体質の紹介などにページを割いています。
なので、福島原発の部分はちょっと少なく感じるでしょう。それでも、インパクトは十分でした。
また、なぜなのか、時としてそういうのがありますが、頭に入ってきにくい文章構造だったりもしました。
読みにくいということではなくて、忘れやすくできている…、あれ、それは僕の頭の問題なのかな。

180pくらいなので、ちょこちょこ読んでも1週間あれば読めます。
ぜひ、ぼくといっしょに、絶望してみてください。

※2017年1/23追記
→震災瓦礫に関しては「瓦礫ニツイテ2」を読んでみてください。
また、この本を読んだ当時はまだ放射能に怖々としていましたが、
福島の人たちの努力などで、もう早い段階から放射能についての対策は
成されていました。そして、その結果、特産の桃にしても、
お米にしても、問題は全くないくらいになっていました。
僕のこの、当時の記事がいまもなおの風評被害に繋がらないように書きますが、
当時の僕は恐怖心によって視野も狭く、情報も少ないうえに、
どの情報を取捨するかもよくわかっていませんでした。
たしかに原発事故は怖いですが、
福島第一原発事故についていえば、絶望することなどないのです。
そのあたり、この記事は消しませんが、
震災後の風潮として、今は3.0とか4.0とかになっていると思いますが、
1.1くらいの未熟なものだったことをわかってください。
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ウーララー

2012-03-17 22:23:45 | 一言。
お仕事。
発注作業やらなにやらでおおわらわです。
これだけの仕事だったら正社員でもいいんじゃないのって思っちゃう。
今日も持ち込みの仕事に家で1時間費やしました。
明日も早いので、もう寝ます。
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アリガトウ、SweetHertz

2012-03-07 03:43:00 | days
長澤まさみちゃんがパーソナリティを務める
ニッポン放送のラジオ番組『長澤まさみのSweetHertz』が今月を持って終了となることが、
先日の放送で発表されました。

番組の名前が変わる前の『タイトル未定(仮)』を含めると
まさみちゃんは5年間もラジオを続けられてきたことになります。

その間、ケタケタいう笑い声にほんわかな気分にさせられ、
まさみ哲学というべきさまざまなアフォリズム(独特な哲学的言葉という意味でしょうかね)に
触れさせてもらいました。
そういう特別な言葉だけじゃなしに、メール職人さんのネタをばっさばっさと切り捨てていく様も
面白かったし、ゲストとのかけあいも面白かった。

僕は二度ほど、メールを読まれたことがあります。
まさみちゃんにラジオネーム(僕の場合ハンドルネームと一緒です)を読まれた時の
胸が熱くなる想いは忘れられないものです。
ネタもほめられたしね、なんとなく。

長澤ファンにとっては、とっても大きな存在だったこの番組。
ファンじゃなくても、ちょっとラジオをつけたときに
聴こえてくるまさみちゃんのまあるい声には耳を引きつけられたことでしょう。

そうです、なにせ、彼女の声が良かった。
僕がまさみちゃんのファンになったのは『タイトル未定(仮)』を聴いてからの
ドラマ『ラストフレンズ』でしたから、この番組を聴いていなかったら、
ファンになっていたかどうかわかりません。なっていたとしても、
もう少し遅くなっていたか、その魅力に気付かなかったかのどちらかでしょう。

僕の住む北海道ではこの番組は放送していませんでした。
それが、中学生の時にオールナイトニッポンをわざわざニッポン放送にチューニングを
合わせて聴くという奇行をやっていたので、そのクセが抜けずに、
日曜日にニッポン放送を聴いてみたらこんな人生が開けたのでした。

好いラジオ番組だったなぁ。

長澤まさみちゃん、5年間お疲れさまでした。
楽しい番組をありがとう。

番組では、番組の思い出やまさみちゃんに関する思い出のメールを募集しています。
一人10通でも送ってねということです。
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仕事ノ現況

2012-03-05 20:22:05 | days
このブログに書いたか書いていないかわかりませんが、
僕はとあるスーパーで働いているのです。
去年までは食品係として、総菜関係、パンとかね、雑貨を並べたりしていた。
主にやっていたのは飲料で、これは特売以外の発注もやっていた。

日曜日ともなると、今度は配達を承り、簡単な伝票を書いて、
ダンボールに物を詰めて置いておく作業に忙殺されていました。
そんな日曜日の仕事によって椎間板ヘルニアになったんですがね。

それが、また事情によって1月から今度は野菜関係の担当にさせられた。
野菜をラップしたり袋につめたりして、値段をつけて店に出すという
一連の作業をやっていました。
先輩は40歳くらいのおねーさんと23,4歳の女の子。
そのどちらの先輩も、3月で退職されます。

え???

僕はどうなるの???

まだ仕事もままならないのに???

知らないことだらけなんですけど???

大体、おねーさん先輩でも、1年かかって覚えたっていう仕事があって、
そういうの、僕はどうやってこなしていくわけ???



ねぇ。

困りました。
ポップ作りはすいすいできるのですが、
雑損処理はまだどうやったか、定かじゃない部分がある。
さらに、パソコンで値段を変えたりする作業も
品種ごとにJANコードを使うのか、レジのワンタッチボタンを使うのか、
はたまた両方使うから両方変えなくちゃならないのかわからない。
そして、棚卸なんてのは、まず計算式を覚えても、それにどれが当てはまるのかが
わからない。さらに、何をやっているのかもわからない。マイナスで出てくる数字の意味が
本当にわからない。僕、文系ですからっ。
最後に、発注ですよ。今度は飲料の時とは違って、特売のものも発注しなければならない。
どれがどれだけ売れるとか、売れないだとか、そういうのって、
長くやっていてわかるものと違いますか。
僕に把握できるわけがないのと違いますか。

そんなわけで、2月の下旬から急に忙しくなりました。
帰ってきてからメモをとってきたのをまとめて、
エクセルで処理して印刷してまた出勤時に携帯して、
またメモって返ってくるという繰り返しです。

なんか、坂道を転がる雪玉みたいに、どんどん仕事が膨らんでいく感じ。

過疎地ゆえ募集をかけても求職してくる人はいないし。
大体、難しい仕事というか、給料とのわりにあわない仕事とみられる向きもあるのかもしれないです。

最近までは1日4時間の仕事だったんです。
それでもけっこう残業をすることになっていて、平均1日5時間半くらいになっていた。
それが、正式に今度は1日5時間になった。
さらに6時間にするというのですが、それだと親父の扶養家族に入っている健康保険の問題があるので、
計算してみたらやっぱりひかかるようなので、断らなければならない。

そりゃ、お店のピンチなのはわかりますが、僕に負担をかけすぎないでもらいたいですね…。
発注しに、休日もきてくれなんて言われたらどうしよう。
現状況だと、棚卸の日は、女の子が休日返上で、お給金なしで出勤してやっています。
こういうのどうなの?って思いますわね。

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