読書。
『どんぐり姉妹』 よしもとばなな
を読んだ。
小さい頃に両親を失ったどん子とぐり子が、
WEBに、メールの返事をする、他愛のないやりとりがテーマのサイトを作るお話。
わりとふんわりとしていて、
もちろん、ばななさんらしい切なさも混じっている小説。
日々、生活する中で、そのスピード感に合わせて、
擦り減っていったり、破壊されていったり、異次元に葬られたりする、
でも、実は大事な他愛のない会話やこころごとに支えられている、こころの部分。
それって生きていくうえでの、その人の豊かさに関係している。
気の利いた冗談やウィットに富んだ話ができるわけじゃなくても、
その人の心の中に息づくいろいろなきらきらしていたりどろどろしていたりする記憶が、
その人自身の厚みを作りだしていて、それが豊かさだったりする。
何も書かないでテレビにもでないで、まったく世に出なかった人が、
その内面にいろいろ宿したまま旅立っていくことだって、美しいじゃないかと
著者は本書の中で言っています。
美しさ、豊かさのそういう捉え方って僕は好きですし、
本書を読んだがために本書から言葉を得て「僕もそう思ってた!」と言えるのですが、
とても共感できるところが多かったです。
集合無意識なのでしょうか、そういうものを描写するところもありましたが、
それってきっとユングと考えを一にするイメージがあるからなのかもしれないです。
よしもとさんは河合隼雄さんとも対談されてましたし。
心が、生活に触れている感覚器であるところが、
じゅわーっと充電できるような作品です。
『どんぐり姉妹』 よしもとばなな
を読んだ。
小さい頃に両親を失ったどん子とぐり子が、
WEBに、メールの返事をする、他愛のないやりとりがテーマのサイトを作るお話。
わりとふんわりとしていて、
もちろん、ばななさんらしい切なさも混じっている小説。
日々、生活する中で、そのスピード感に合わせて、
擦り減っていったり、破壊されていったり、異次元に葬られたりする、
でも、実は大事な他愛のない会話やこころごとに支えられている、こころの部分。
それって生きていくうえでの、その人の豊かさに関係している。
気の利いた冗談やウィットに富んだ話ができるわけじゃなくても、
その人の心の中に息づくいろいろなきらきらしていたりどろどろしていたりする記憶が、
その人自身の厚みを作りだしていて、それが豊かさだったりする。
何も書かないでテレビにもでないで、まったく世に出なかった人が、
その内面にいろいろ宿したまま旅立っていくことだって、美しいじゃないかと
著者は本書の中で言っています。
美しさ、豊かさのそういう捉え方って僕は好きですし、
本書を読んだがために本書から言葉を得て「僕もそう思ってた!」と言えるのですが、
とても共感できるところが多かったです。
集合無意識なのでしょうか、そういうものを描写するところもありましたが、
それってきっとユングと考えを一にするイメージがあるからなのかもしれないです。
よしもとさんは河合隼雄さんとも対談されてましたし。
心が、生活に触れている感覚器であるところが、
じゅわーっと充電できるような作品です。
わりとふんわりとしていて、もちろん、ばななさんらしい切なさも混じっている小説。日々、生活する中で、そのスピード感に合わせて、擦り減っていったり、破壊されていったり、異次元に葬られたりする、でも、実は大事な他愛のない会話やこころごとに支えられている、こころの部分。それって生きていくうえでの、その人の豊かさに関係している。気の利いた冗談やウィットに富んだ話ができるわけじゃなくても、その人の心の中に息づくいろいろなきらきらしていたりどろどろしていたりする記憶が、その人自身の厚みを作りだしていて、それが豊かさだったりする。心が、生活に触れている感覚器であるところが、じゅわーっと充電できるような作品です。