Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

CDヲPCへ

2010-02-28 21:10:38 | days
CDの寿命が30年だとか言われているじゃないですか。
短く見積もっている人だと20年とも言う。
20年なんて言えば、1990年に買ったCDがもう聴けなくなるということだ。
幸い、それより数年前に買った渡辺美里さんのCDはまだ聴けるようだ。
でも、そのうち全滅していくのを、指をくわえて見過ごすのも芸がない!
そういうわけで、所有する全てのCDをパソコンに取り込んで
オーディオファイル化することに決めた。
そのうちポータブルHDDを買ってきて、
オーディオファイルのバックアップを取ろうかとも考えている。
ちまちまとDVDに焼いてもいいかもしれないけれどね。

長い作業が始まります。
一日1時間とか、CD10枚とか、
そういう区切りでやっていきたいと思います。
こういうのの困った点は、たとえば
バックアップをとってからもCDを買って、
音楽フォルダの中身が更新される目にあうことだ。
それならそれで、バックアップを取ったら、
「旧音楽フォルダ」とでも名前を変えて、
別の領域に移してやればいいのだが。

と、まずは取り込む作業がけっこうな量あるのだから、
それに専念することにしよう。
パソコンに一大ライブラリが完成するのもちょっと楽しみだなぁ。

いまさら!な記事でしたね…。
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雑誌トノ距離

2010-02-27 05:53:58 | days
脳を特集していたニュートン3月号を読み終わる。
あらら、昨日が4月号の発売日なのね。
CO2特集だからまた読んでみようか。

雑誌といえば、「ほぼ日」とコラボした吉本隆明さん特集の
BRUTUSも待機中。こちら、本を2,3冊読んでからとりかかることにしよう。
そしてまた本を何冊か読んで、次号発売直前にニュートン4月号を
読み終えることになるんだろうなぁ。

またアマゾンで本を買って、
読んでいない本が棚にひしめきあっています。
一年は持つかもしれない。
このへんは以前の経験があるから、100冊くらいたまっても動じません。
でもなるべくなら、100冊まで溜まるのは避けたいのです。

本を読むと考えなくなるから本を読むなということを、
ソクラテスが言ったとか言わないとか。
たしかに一理ありますが、この手軽さというか楽しめる感覚がやめられません。
すぐ内容を忘れるのでね、読解なんかの力はあがると思いますが、
知識はなかなかついていきません。
繰返し読むといいんだろうなぁ。あ、ソクラテスは読むなと…。
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浅田真央

2010-02-26 14:12:24 | スポーツ
バンクーバー五輪の女子フィギュアスケートで、
浅田真央選手が、キム・ヨナ選手に届かなかったものの、
銀メダルを獲得しました。おめでとう!!

キム・ヨナは突き抜けています。
しなやかに、完成度の高い演技をするという点では
誰も並ぶことができないんだなぁ。
きれいでしたね。

ただ、我らが浅田真央ちゃんのフリーの演技というのは、
もはや、「演技」という枠組みにハマらない類のものだと思ったんです。
真央ちゃんの演技は、人間の情念の激しく狂おしい部分の表出とも
とれるし、感情のダークな部分との葛藤の表出ともとれるし、
まだ言語化されていないどろどろした感情の激しい部分の表出
だともとれるように感じました。
ま、3つ書けば、どれか本当のところと、かするだろう…。
真央ちゃんは、キム・ヨナよりも表現者という言葉が
しっくりくる演技をしていたように見えた、演技者ではなしに。
そういう別次元の演目に挑戦して、「フィギュアはこうなんだ」
っていう保守的な視点を超えたところで
審査してほしい浅田真央ちゃんでしたねぇ。
そう見てみたら、キム・ヨナ以上に見えるところも少なからずあると思います。
真央ちゃん、深かったです。

キム・ヨナと20点以上の差がつきました。
真央ちゃんは涙ながらに
「じぶんのできることはすべてできたので、くやしいですけど…」
とインタビューに応えていました。
でも、なんにも恥じることもないし、思い詰めすぎることもないですよね。
それだけ心血を注いできたことだからなんだろうけど…。

とにかく、本人は悔しいかもしれないけれど、めでたいことはめでたいのだ!
あのかわいい真央ちゃんが今シーズンはこんな人間の内面の難しいところを
扱ってくれた、挑戦してくれたという点だけにでも拍手をあげたいところです。
とりあえずは、気持ちも体もしっかり休めてほしいです。お疲れ様!
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yap

2010-02-25 15:53:49 | days
風邪を引いてしまいました。
鼻の奥の、喉につながる部分が痛いですし、
眠ると鼻が詰まります。
身体もだるいです。
リポDを飲んでしまいました。
温かくして、今夜は早めに寝たいと思います。

間違いなく親父からうつされたものだと思われるのですが、
そんな親父は、他人が風邪をひくと、いろいろくちやかましく
講釈をたれて、なにをしろ、こうしろ、とうるさいです。
それで風邪がもっと悪くなりそうな気がしてくる。

さて、そんな風邪っぴきの状態で、
マスクもせずに(せきは出ないのです)
確定申告に行ってきました。
10時から始まるっていうから5分前に会場入りしたら、
もう50番目だった。それから2時間かかって終了です。
それで、一ヵ月間アルバイトをしたくらいのお金が戻ってきます。
なんでそんなに税金をとるのだろう、返金することになるのにね!
その会場では、昔同じ職場で、僕の車に乗っけてあげていたNさんとも
久しぶりにお会いした。彼の今の職場は、
驚いたことにもう潰れたはずの会社だった。
というか、どこかが引き継いだのかな?
以前と同じところで、少人数でまだ働いているとのことでした。
賃金は下がったと嘆いていたなぁ。

そして、風邪っぴきのなか、昨日からですが、
噂のTwitterを始めました。
このブログの左のサイドバーのBookmarkの欄にリンクが
貼ってありますので、興味のある方はそこから飛んでみてください。
<Twitterの有名人・公式・お役立ち情報アカウント一覧>
というのもありますので、どういう有名人や企業がTwitterをやっているのかなと
疑問を持たれた方はこのページを読んでみてください。
ミュージシャンでは、坂本龍一さん、高橋幸弘さん、
高野寛さん、坂本美雨さんなどなど
僕のストライクゾーンにずばっときまる人たちが多数参加されています。
まだまだTwitterをやっている人が少ないようですから、特に有名人も
まだまだ少ないので、彼らはとても目立って見えます。
一説によると、去年の12月の段階で、会員数は50万人くらいだそうです。
これから伸びていくのか、右下がりになっていくのか、
全然予想がつかないです。

このブログを読んで、
「おう、ツイッターやってるのか、じゃ、フォローしてやろう!」
と思ってくれた方がいらっしゃったら、よろしくお願いします。
また、新くはじめる方は、ぜひご一報くださいね。
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新年度ノ暦

2010-02-24 15:28:12 | days
いつからこんな、機能性の無いこよみを使うようになったのだろう。

高校生のときにサッカーチームのカレンダーを購入してからのち、
アイドル関係のカレンダーを使うことが数年続いた。
写真ばかりが目立っていて、日付は一列とかでだーっと並んでいるだけで、
予定を組んだりするのに、非常に見ずらいわけです。

それでも、隔月替わりのポスターを手に入れたみたいにウキウキしたし、
使用している一年の間は、日付が読みにくいという不満は解消されなかったものの、
それなりに好きなアイドルなりなんなりの大きな写真が部屋にどかーんと
飾られているのに、ある意味満足していました。

そうはいっても、そのうち、20代も半ばくらいになってくると、
そんなカレンダーはいらなくなってくる。
やっぱり、段構えになっているカレンダーが望ましいよなぁと。
段構えのものは「この日は何曜日で…」だとか、
「10日後は何曜日で」とか、直感的に使えるわけです。
とくに数えてみるわけではありませんが、
「今日はAの日から何日後で、明後日が水曜日で、Bの日まで何日だ」
みたいなのがすっきりとイメージとして頭に素早く写りこむ。
そういうのが部屋にあると、やっぱり落ち着くのです。

そんな性分のくせに、一昨年のこと、長澤まさみちゃんのカレンダーを買った。
ずいぶん久しぶりのアイドル(女優さん)カレンダーでした。
迷ったんですけどね、こういうカレンダーは見にくいぞ、と。
一年耐えられるのか、って。
それでも、結局、去年一年、使い通したんですよね。
昔と違って、段構えのカレンダーは、始終電源の入っているパソコンで確認できるとか、
トイレや居間のカレンダーを見るとか、妥協策があったわけです。
それでなんとかなったし、長澤まさみちゃんの美しさに
すっかりごきげんになる日々を過ごしました。

ここに、カレンダーの二つの方向性が見えてきましたね。

一つは本来の役割としての、機能性です。
日取りを、脳内で過去へ未来へ行き来しながら把握できるという強みがあります。

もう一つは、日付なんておまけであって、
デザインや写真をインテリアとして楽しんでしまおうという、
装飾性であり享楽性であるもの。
まさみちゃ~ん♪でも、結衣ちゃ~ん♪でも、はるかちゃ~ん♪でも、
各人の異性への渇望が緩和され、満たされますよね。
同性でも憧れの人と身近にいる気分になれたりする。
鉄道とかF1とかでも、そういう好きなものとの距離感の縮まりを感じて
気持ち良くなるんじゃないのかな、そういった一面はあると思います。

あとー、スルーしていますが、
「日めくり」なんていうその日その日を確認するためのものもありますね。

それはひとまずおいておいて、
それで今年の僕は、機能性を選んだのか、装飾性を選んだのか。
装飾性を選んでしまいましたよ。
それも、2010年カレンダーではなく、2010年「度」カレンダーです。
珍しいでしょう。
そして、何を隠そう、長澤まさみちゃんのカレンダーです。
「長澤こよみ」という名前で、クリエイティブディレクター・箭内道彦さんが
作ったカレンダーです。箭内さんは、タワレコの「No Music, No Life」という
名コピーを作られた方なので、これを知ると、「あ、そうなの!」と
一気に彼を認識していまいますよね。

そんな頭の柔らかい箭内さんが手がけただけあって、遊び心にあふれています。
まず、一カ月とか一日とかで一枚のカレンダーではありません。
とはいえ、一日のときもありますが、二日で一枚とか二週間で
一枚とか、気まぐれで自由度の高いカレンダーになっています。
気まぐれとはいっても、重要な日では一枚をそのまま使っていたりするので、
そこから逆算してバランスをとった形なのかもしれませんね。

そして使われている写真が、よそ行きな感じがしないんですよ。
被写体の長澤まさみちゃんのプライベートショット的なおもむきもあります。
なんか、お酒を飲んだ後の赤い顔の写真もあるとかっていう話ですが、
それがいつの日付の写真だったか忘れてしまったので、確認がとれていません。
それだけ、写真も日付の取り方同様に自由度が高いのです。

じゃぁ、そんな製作者側の自由度の高さが、使用者へとしわ寄せになって、
面倒なカレンダーになっていないかと考えてみる。
たしかに、カレンダーをめくるのに規則性がないので、いつも注意していなければ
ならない。でも、まさみちゃんを相当に好きならば、毎日というか、一日に
何回も「長澤こよみ」を眺めると思われるので、そんなめくるタイミングを損ねる
ことはないのかもしれない______そうか、これは一種の踏み絵なのだな。

まぁ、でもね、ちょっとめくるのを忘れたからって、ちびるくらいの恐怖を
感じるようなものではないですから、別に気にすることはないんですよね。
でも、中にはスペシャルな日があって、写真をWEBからダウンロードしなければ
ならない日もあるので、そこのところは押さえておかなかればなりません。
うちのプリンターは貧弱だから、ちょっと残念なことにはなりそうなのですけれど、
それはそれとして、面白い企画だなぁとは思いました。

そうそう、卓上タイプで、CD1枚分の横幅と
2枚分の縦幅くらいのサイズでしょうかね。
定価は税込2,500円です。
普通の壁掛けカレンダーや写真集の相場と一緒ですよね。
いつもなら、どんなカレンダーでも一年で使いきってしまって
おさらばなのですが、この「長澤こよみ」に関していえば、
もう、一つの出版物なので、使いきってもとっておくと思います。
パタンと最初の状態に戻して、本棚に差し込んでおくことでしょう。

そんなわけで、期待度が高かったのか、
それとも、部数を計算して生産したのか、
そのへんはわかりませんが、アマゾンなんかでは
発売日前から売り切れです。ありえね…。
僕はまさみちゃんファンの方にお聞きして、発売日に楽天で購入したのですが、
その楽天ブックスでももう売り切れになっていました。
楽天では、出店している他のお店ではまだ手に入るようですね。

そんなちょっと冒険したというか、慣習からはみだしてみたようなカレンダーに
興味をお持ちの方、まさみちゃんが好きですよっていう方は購入してみても
いいかもしれないですね。
あ、そっか、卓上だからセカンドカレンダーにしてもいいのですね。
機能性のあるカレンダーを壁掛けで使って、「長澤こよみ」を
お楽しみってう形で使ってみる。
でもなぁ、こんな時期に「長澤こよみ」が出たから、2010年カレンダーを
買い直そうにももう売ってないだろうね。
もらったカレンダーでもいいですかね、段組みタイプだし。

…と、今日の記事は長すぎましたかね。
もうウチの「長澤こよみ」は4月1日のページになっていてスタンバイOKです。
るるるぅ。
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R-1 2010

2010-02-23 21:11:50 | days
『R-1ぐらんぷり2010』、観ましたです。
優勝したあべこうじさんは順当ですよね。
最初のネタの「愛人」が面白かったし、会場でもウケていたので、
ランキングで1位になるかと思っていたのですが、なだぎ武さんに
抑えられて2位でした。そこから決勝ラウンドにすすんで、
一人を除いた6人の審査員の指名によって、8代目の王者になりました。

正直、なだぎ武さんのネタはあんまり面白いとは思わないんだよねぇ。
ツボを押さえている感じはするんだけど、突き抜けた感じはなかったです。

4位の麒麟・川島さんのネタは、最初のほうは漫画からパクッて、
ただイイ声でしゃべるってだけだったけれど、
『ドラえもん』は「ジャイアン」の、
「俺の部屋を掃除しろ、じゃないとミサイルを発射する」
っていうのが、どんな脅しだよと笑えてしまった。
ドラえもんの秘密道具を横取りでもされたあとの話なんだろうか。
ミサイルて…。

それと、去年はもっと鬼気迫るネタが多かったように思うんです。
新しくて面白いものをみせてもらっている感じがすごくしたんですが、
今回はなんか、どことなく元気がないように見えるネタが多かったかもなぁ。
とかなんとか書いていると、僕が「何様のつもり」状態なんですが、
まぁ、観ている僕の気分だとかも作用するんでしょうね。

というわけで、今年のお笑い三冠レースの一角が終了しました。
次は秋のキングオブコント、そして暮れのM-1ですね。
ほんと、芸人さんは次から次へとネタを作らなきゃならなくて
大変だと思いますわ~。
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22-2-2-2:22

2010-02-22 17:01:08 | days
今日は「2」が並んだ日ですね。
平成22年2月22日。うまいこと並んだ!
消印が記念になる日だったのかしらん。

そんな日の午後2時22分が激レアだと親父が言い、
この時間に宝くじを買ったら当たるんじゃないかとか
子供のようなことを言いだしたのでした。
きっと、パチンコをやる人も同じようなことを
考えたんじゃないかな。

縁起を担いだり、
偶然を重んじたりということが、
ギャンブルにいくらか身を投じた経験によって
大事になってきたりする。

そういう、何か、得体のしれない
運命めいたものを感じ始めて、その存在が大きくなるのが、
ギャンブルをやる人の一つの快感だったりするのかも、
なんて思ったりします。

それだけ、不意に訪れる偶然というものが、
蠱惑的なんじゃないのかなぁ。
数学的にはすごい確率なのに、そんな偶然が自分に訪れているよ!
っていうことも少なからずみんなにありますよね。
そういったことには、「謎」「不思議」という言葉が似合ったりします。

きっとね、偶然と呼ばれるようなものを引きつける引力みたいなものを
生物は持っているんだと思います。科学では解明されていないだけ。
そんな気もしますよね?僕だけじゃないはずです。

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サラリーマンNEO

2010-02-21 12:13:38 | days
NHKのコント番組、『サラリーマンNEO』のシーズン5が
4/8(木)午後10:55から放送開始だそうです。

日曜日の午後11時に移ってからはあんまり見ていなかったからなぁ。
時間帯が変わって嬉しいです。
これで奥田恵梨華さんの出演も決まっているならば
言うことないのですが、そこのところはどうなのだろう。

公式ページを見ると、出演者のブログとして奥田さんのブログも
紹介されているところも見ると、継続して出演なのかな。
嬉しいですね。春からの楽しみができました。

この番組、個性派の役者さんたちが中心となって
お笑いをやってくれているのです。
生瀬勝久さんだとか、入江雅人さん、田口浩正さんなど、ね、個性派でしょう?
個人的に好きな俳優さんは山西惇さんなんですよねー。
昭和のな感じの熱血体育会系学生の役を最初に見たときには、
くっくっくっと抑えが効かないような笑いが生じました。
あのコントはまだあるのかな。何回か見ているうちに新鮮味が消えて、
普通のコントに見えてきたのが残念なところでした。

それと、沢村一樹さん演じる、「セクスィー部長」も見どころの一つでしたが、
今もあるかはわかりません。セクスィー武将なんてのもあったような、ないような。

そんな、振り返るとけっこう長いこと続いたなっていうコント番組です。
一度みてみるのも悪くないかもしれません。こういう空気の番組も
あるんだなぁという感じで。

というわけで、サラリーマンNEO公式ページにリンクしておきますね。
興味のある方は行ってみてください。
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『理由』

2010-02-20 19:55:28 | 読書。
読書。
『理由』 宮部みゆき
を読んだ。

時代小説、現代物(ミステリーだけなのかな?)、ファンタジーと、
多様な形式でたくさんの作品を発表する宮部みゆきさんの直木賞受賞作が、
この『理由』です。

宮部さんの本は、『かまいたち』っていう時代物しか読んだことがなかった。
『かまいたち』はなかなか面白くて、
どこか温かかったっていう印象を覚えています。
それでも、その後、他の宮部作品を読まなかった。
娯楽の道の真ん中を歩くような読書感覚が、なんとなく慣れないっていう
のが理由としてあったと思います。
それと、現代物を読みたくても、ミステリーって
僕はほとんど手を伸ばさないんですよね、今のところ。
ただ、チャンドラーを読みだしたりしているので、
そこのところは変わってきそうな感じもしますが、さてどうだろうか。

この『理由』は、東京は荒川の超高層マンションの一室での
一家4人殺人事件についての物語です。
ドキュメント方式とかと解説かなんかに書かれていましたが、
書き手が事件の関係者を取材して、順を追って事件を明らかなものにしていく
というような手法がとられています。

「ノンフィクションノヴェル(事実を語る小説)」という触れ込みで、
トルーマン・カポーティが『冷血』という実話の、
事件の物語を昔、上梓しましたし、村上春樹さんが翻訳した
『心臓を貫かれて』という本も、実際の事件について、犯人のバックグラウンドから、
事件や犯人の人間性を壮大に解き明かしていった本でした。
それら、ノンフィクションものの物語が実在するのですが、
それらとこの、「フィクション」でありながら、現実の事件を取材するような
手法の『理由』とでは、やはり違うところがあります。
『理由』のほうが文章にどこか、ちょっとだけ熱を帯びた感じがあります。
ほのかな、体温レベルの温度を感じるのですが、『冷血』や『心臓を貫かれて』は
淡々としていたと思います。現実の、ゆるぎない事実がそこにあるのだから、
それに即して言葉をつづっていけば、読者を引き込むことがおのずとできてしまう、
とでも言うような書きっぷりに読めなくもない。
そうはいっても、その筆力、構成や言葉選びには「さすが!」っていうところが
あるとは思うんですけれどねぇ。

『理由』は、そういった、フィクションとしての事実、宮部さんが作り上げた事実
というものに即して書いているのでしょうが、やはり文学なのです。
どこが文学かって、やっぱり言葉の彩りの仕方が物語なんだなぁと感じさせられる。
それって、たぶん、取材にこたえる登場人物たちのセリフの感じによるものが
大きいんじゃないか。それと、取材のシーンだけで成り立っているわけではなく、
もちろん、小説って感じの章もありますからね、
そこは「ノンフィクションノヴェル」と比べてやいのやいの言うのは
筋違いかもしれません。

驚くべきは、事件を頭の中で作り上げてしまったその想像力と、
細かいところをつめていった論理力ですねぇ。
その二つを合わせて創造力っていうのかな。
創造力にあふれています。
文庫本で680pくらいあるんですが、中だるみしませんでした。
きちんと、気力も体力も注ぎ込まれて書かれているんだろうなぁと
想像しました。プロの仕事ですね。

それと、登場人物がけっこうな人数いるのですが、
人の名前を覚えるのが苦手な僕でも、ついていくことができました。
なんていうか、物語の要素としての人物だから記憶に残りやすいのかな。
重要な言葉や、ヒントをこぼしていく人たちばかり登場しますからね。

そして、宮部さんは物知りっていうか、
事前の取材がよくできているなぁと感じましたし、語彙も豊富です。
さすがは、言葉のプロだよなぁ。
そんな宮部さんの、完成された仕事のものではなしに、
実験作品みたいなのってあるかなぁって気になりました。
放逸な思考とか精神とかの記録としてでもいいですが、
そういった一面も見てみたいように思いました。
いや、そうでもないかな、今のままでもいいのかな。

そのうち、また時代物になるかもしれませんが、
宮部みゆきさんの作品を読んでみたいです。
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高橋大輔

2010-02-19 14:21:18 | スポーツ
バンクバー五輪の男子フィギュアスケートで、
高橋大輔選手が、日本男子フィギュアで初のメダルとなる
銅メダルを獲得しました!

やったー!すごいね!
よく頑張ってくれました。
最初の4回転が成功していたら金メダルだったかもしれないけれど、
そこがフィギュアの難しいところですよね。
すごくリスキー。
転倒しても、それからのジャンプや演技が力強くてしなやかで
美しかったですね。
男子のフィギュアってほとんどみませんが、4年前のおぼろげな記憶と
照合してみるとまったく違うってくらい成長していたんじゃないでしょうか。
すばらしいですね、進化を目の当たりにできるなんて!

7位に終わった織田選手は、ジャンプで失敗して靴ひもが切れてしまうという
アクシデントに見舞われました。せっかくの大舞台でかわいそう。
彼の柔らかなスケーティングや演技。
もう一段磨かれればメダルに手が届きそうに見えました。

今、表彰式を見ていますが、メダルをくれる太った
白人のおっさんがなんか怖い雰囲気なんですけど。
ムスッとしてるんだよねぇ。
って、そんなことはどうでもいいか。

高橋選手おめでとう!!
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