Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『江の生涯』

2012-04-26 22:55:46 | 読書。
読書。
『江の生涯』 福田千鶴
を読んだ。

戦国武将・浅井長政と織田信長の妹お市の間に生まれた、
浅井三姉妹の末娘、江の生涯を、数少ない資料から読み解いた本。

江は、最終的には2代将軍・徳川秀忠の正室となって生涯を終えます。
それほどの地位にあり、死後も55回忌が執り行われるくらい敬われた女性だったにもかかわらず、
資料が乏しい。
なので、本書でも、彼女の周辺の事情を追っていく記述が本当に多いです。
だから、特に、秀忠に輿入れする前までの二度の結婚については、
よくわかっていないことが多く、その夫の人物象やその当時の情勢などの記述ばかりで、
あまり面白くありません。
でも、逆に言えば、面白くしようとして、少ない資料から拡大解釈することなく、
正直に誠実に、江の生涯を追って書いてくれた、と言えないこともない。

信長の妹、市は当時一番の美女と伝えられるくらいの女性でしたから、
その娘の、江も器量が良かったのかなと想像したりします。
残された骨からは、華奢な女性だったということがわかっているそうです。
そんな華奢な女性が、激動の歴史の海原を航海しきった、その見事さというべきなのか、
その芯の強い部分を感じさせられずにはいられませんでした。

どうやら、江の血は、天皇家に伝わっているようです。
天皇家って、そのときどきの権力者の血が入りますから、
歴史ミーハーさんからすれば、鼻血がでるくらいの血脈的背景なのかもしれないですね。
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賞ヲ頂ク

2012-04-06 21:58:13 | days
先日、職場で店長から、
「本部から」
と言われて、賞状と商品券を頂きました。

なんでも、お客さんにお褒めの言葉をいただき、
僕の勤務態度が他の店員の模範になったとのことでした。

今は、野菜や果物の係に配置替えされて4ヶ月目です。
食品や雑貨をいじっていた頃に比べると、お客さんと接する機会が減ったのですが、
それでも、そんな少ない接客時間で好印象を持ってもらえて
嬉しいなと素直に感じています。

というか、年配のお客さんが多いお店なのですけれども、彼らは寛大な気持ちで、
まぁ、若いほうの店員の所作や挨拶を、ハナから好意を持ってみてくれて、
近所のにいちゃんを見るように、「えらいね」と言ってくれたんじゃないかと推測するところです。

店長に、この賞の細かいところを訊いても良かったのですが、
なんとなく気恥ずかしくて、ありがとうございます、だけ言って、
家に帰ってから賞状の内容文を読んだのでした。

そりゃ、やっぱり、いい年した男が、パートで働いているわけですよ、
最低賃金に近い時給でもって。
こりゃ、見ている人の情を誘いますわな。

だから、この賞をもらったことで天狗になることもないですし、
できるだけ細やかで晴々しい気持ちでもって、これからも働いていきたいなと、
改めて思うところなんです。

もうね、引き継ぎがとんでもないことになっていて、
先輩の女の子が11日で仕事を辞することになりますが、
どうも、棚おろしに関してはマスターできていないという…。

それと、発注。
野菜や果物は前々日に発注するんですよ。
それでお店だけじゃなくて、移動販売もやっているので、そっちの分も考えて
発注しなくてはならなかったりで。
セール品の発注は一週間前だし、なかなか手ごたえのある仕事だったりします。
まだこれらも、まったくの一人で1から10まで決めて発注するまではいってないですね。
やってもいいのですが、それだと、欠品が出たり、足りない商品がでたりします。
実際、この間は特売のニラが早い段階で品切れになってしまいました。
そういうところの読みがまだまだです。経験もないので。

あとは、いつまでこの仕事を続けるかということで。
いろいろ事情があって、炊事、洗い物くらいはやらなきゃいけなくて、
それも、17時までにご飯をこしらえなければならない家なのです。
そういう条件だから、今は5時間パートです。
そう言いながら、8時からの勤務で、15時過ぎまで残業続きですがね。

でも、スーパーって、なかなか面白い仕事ですよ。
去っていく女の子は、こういうのじゃない仕事を探すと言っていますが、
彼女は物腰が柔らかでまっすぐなタイプで、ちょっととぼけることもありますが、
一緒に働いていて働きやすいし、参考になるしで、先輩として
星が3つつくくらいの人でした。
できればまだ一緒に働きたかったですねー。
まぁ、しょうがない、とやかくは言えません。

そんなわけで、賞を頂いた話でした。
僕のいるお店は、そういう、賞をいただくようなことをしてしまって、
浮いてしまうような人間関係ではないところがいいです。
もしも、斜に構えた雰囲気の職場だったら
楽しくないだろうなぁ。

Comments (2)
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