拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

パセリ

2023-04-15 18:17:25 | グルメ

「クローズアップ現代」で「FIRE」の話をしていた。経済的に自立して早期退職するって話である(Financial Independence,Retire Earlyの略。「解雇する」の「fire」ではない)。私も最近仕事を辞めたが、私が辞めたのは一昔前なら定年の年齢のときだから「早期退職」ではない。さらに「経済的自立」についても、FIREの若者たちは、私の何倍も長い余生を人間の家族と共にスキーとかやりながら送っているが、私は短い余生を猫の家族と共にスーパーの見切り品コーナーに通いながら送っているから意味合いは全く異なる。

そのスーパーの見切り品コーナーだが、ここにも需要と供給の原則が働いてる。すなわち、人々が同コーナーに押し寄せてるから需要過多で供給が逼迫し、見切り品にも価格高騰の波が押し寄せている。

そんな見切り品の中で、こないだパセリを買った。油で炒めたら驚いた。なんと香ばしくなることか。もちろん、イタリアン・パセリなどはハーブとして売られるが、普段、刺身のつまにくらいしか使わずボソボソした印象しかないジャパニーズ・パセリが豹変した。人の才能を見抜くのは難しいが、野菜についてもその隠れた良さをどんだけ見逃してきたことか。

ということで、定番の豚肉とキャベツのほかに今回の餃子の具に採用したのが見切り品のパセリ。クミンも、こないだまったく香りがしなかったと書いたが、あれは思った通り古かったせいで、新しいのを使ったら瓶を振ったその瞬間に香りが立ちこめた。

今回の餃子にはもう一つ新機軸がある。こないだは余った具をハンバーグにしたが、今回はピーマン肉詰めにした。

これはいい。私って天才(自画自賛)。竹芝桟橋で買った青唐辛がらし醤油を付けていただいた。

あと、パスタのソースにも使ってみた。パセリをオリーブオイルで炒めた後、ボトルの底に残ったピザ・ソースを白ワインを流し込んで振って溶かし、それを流し込んで煮た(こういうけち臭いところがFIREではない所以である)。

写真を撮るのを忘れるくらい旨かった。撮るのを思い出したのはほとんど食べ終わった頃である。

因みに、私が「FIRE」で思い出すのはトーマス・モーリーの世俗曲「Fyre,fyre」。元気で楽しい曲である。


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