拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

彫刻の去勢(カストラートじゃあるまいし)

2016-12-25 10:38:39 | 日記
ミケランジェロのダヴィデ像もそうだが、ヨーロッパの彫刻の男性の局部は妙に小さい。その部分は美的でないから、ということらしい。それに対し、日本の春画のそれは妙にでかい。実際と逆のような。小は誇張し大は隠す?絵にとどまらず、各地の神社には巨大な「それ」が信仰の対象として鎮座ましましてる。この点で、日本ってかなり特殊?心配なのは、外国人女性がこういったものを見て勘違いして日本人男性と結婚して、後で欺されたと思わないかだ。わが民法では、詐欺による婚姻は取消対象であり、錯誤による婚姻は無効主張が可能。だが、女が勝手に勘違いしたのなら欺罔行為がないから詐欺ではないし、勘違いと言っても人違いと違って「動機の錯誤」だから無効主張は無理。まあ、私にはどうでもいい話だが。さて、そんなおおらかな(?)日本の文化も近代に入ってからは大分様子が変わってきたようで、以前、タモリ倶楽部で特集していたが、20世紀になって作られた男性の全裸像の局部はなんだかもわーっとしていてよく分からない。春画や神社にあるやつはデフォルメしたものだから逆に平気だが、リアリズムとなるとやはり日本人でも恥ずかしいということか。そんななかで、「東洋のロダン」と称された朝倉文夫が彫った男性像で局部が切断されているものがある。官憲が命じたそうだ。当時「彫刻の去勢」と言われたそうだ。カストラートじゃあるまいし(そもそもカストラートとは切断する部位が異なる)。まったく当時の官憲のやることといったら。そしたら、なんと、朝倉文夫の作った別の男性裸像(局部を手で隠しているが、横からは丸見えだという)と同じものが現在「警視庁」の正面玄関にあるそうな(タモリ倶楽部情報)。警視庁はどういうおつもりでそれを置いたのか。「今では『官憲』だって芸術に理解がありますよー」というアピールか?(それでも公園に裸でいれば公然わいせつ罪でとっつかまえるだろうし、男性局部もろ出しの美術品を展示したらわいせつ物陳列罪に問われる覚悟が必要)最近の「進撃の巨人」の巨人たちも下半身がぼかされている(局部がない、という設定)。

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