拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

バッハセミナーの修了演奏会を聴いて「いいなー」と思った話

2017-08-07 08:44:51 | 音楽
バッハセミナーの修了演奏会(バッハのマタイの第1部)を聴きに行く。始まってすぐしまったと思った。音がいいだろうと思って二階席に上がったのだが、この日は合唱の人数が100名越えとかで第一と第二のコーラスがそれぞれ左右の脇の席(二階から見ると屋根の下)に陣取ってて、二階には間接音しか来ない。一階席だったらどんなにすごいステレオだったかと思う。直接、音が来たのは正面に立った少年合唱(役のソプラノ)だった。さて、ここはいつもソロを数人がリレー形式で歌うのだが、この日はさらにそれが顕著。フレーズの途中でバトンが渡ったりする(ソロを歌った人数が50人以上いたそうだ)。タイプの違う歌い手が銘々成果を披露する様子は実に興味深く、ペーター・シュライアーとヨナス・カウフマンの黄金リレーのような曲もあった。視覚的に面白かったのは終盤のソプラノとアルトの二重唱。他のソロの曲は正面舞台上に担当歌手が横にずらーっと並んで端から順番に歌っていくのだが、このデュエットは向かって左側にソプラノ軍団、右側にアルト軍団がいて、双方から自分の番になった人が中央一歩前に出て歌い継ぐ、その様子はNHKニューイヤーオペラの入場行進のようだった。いや、楽しかった。あちこちでご一緒してる方々が立派な歌を歌われてるのをみて励みにもなった。聴かせて下さった歌手の皆さん、ありがとうございました。聴き終わった感想=いいなー、いいなー(歌いたかったなー)。