拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ホセ・カレーラスでございます?

2013-08-09 12:21:45 | インポート
そのバルツァのお相手のホセ・カレーラス、こんとき休養明けだそうで、とってもよかったです(にもかかわらず、ブーイングおじさんの餌食とされた。こんときブーするんなら、第1幕のバルツァだと思った。)。カレーラスは、三大テノールの一人に持ち上げられてましたが、パヴァロッティとドミンゴの間に入ると、小っちゃこいんで悲壮感が漂ってました(両腕をかかえられた小さい宇宙人の写真を思い出したりして)。若い頃はカバリエに可愛がられて、でも、可愛がられすぎるのも困ったもので、カバリエと共演の際、不調でキャンセルしようとしても、カバリエの「あなたは歌えます」の一声で歌うはめに。で、やけくそで歌ってかなりの上出来だったそうな。カバリエとカレーラスのカーテンコールなんか、大木にセミがとまってる風だった。そんな、カレーラス、白血病を克服してからはすっかりヒーローでした。代々木の体育館でカルメンをやったとき、ダブルキャストだったんで、昼間、主宰元に電話してキャストを聞いたら、電話の向こうのお姉さん、大得意で(声に現れていた)、「ホセ・カレーラスでございます?」と言ったのを覚えてます。で、聴きにいきました。こんときはマイクを使ったんだけど、ソプラノの一人だけマイクが故障で声が聞こえなかったなー。

バルツァは春子のよう

2013-08-09 11:58:04 | インポート
1本でも2んじん、1本でも5ーヤ、と甲高い声の社長さん絶好調(だれかみたい)。社長さんとこ、先週から新しいお姉さんが出てて、ド緊張のご様子。笑顔なんだけど、すぐ泣きそうな顔に戻ります(関係ないけど、ドイツ語の発音のベースは口を横にひっぱった形)。さて。カラヤンと喧嘩したアグネス・バルツァ、私が初めて生で聴いたのは、ロイヤルオペラの引越公演の軽麺じゃなくてカルメン(相手方はカレーラス)。登場して発した一声、突き刺さるような声で、すごいなー、と思ったのもつかの間、ハバネラで、なんだか音程があやしくなった。この頃、バルツァは、頭声と胸声がはっきり別れていて(男声歌手の実声とファルセットくらいの違い。因みに、パヴァロッティのファルセットは、清教徒のCD(うちはLP)で聴くことができます。)、ハバネラの歌い出し(レ♯ド?ドドドシ♭シラ)はちょうどその境目にあたるらしい。だから不安定になったか。カラヤンともめたのもこうしたことが原因という人もいた。そういやー、バルツァはギリシャ人(ホントの発音はバルトザ)だけど、カラヤンだって先祖はカラヤヌスっていうギリシャ人。因みに、カラスは、カロゲロプーロスというギリシャ系アメリカ人だった。で、バルツァのインタビュー記事読んでて、同席してた亭主がなんか言おうものなら、「あんたはだまってらっしゃい」と、まるで黒川パパに対する春子のよう。ドイツの語学学校の寮で、ギリシャ人のカップルが同じ部屋で暮らしてて、夜中に寮中に聞こえる大げんか。その後、うっふーん。これが毎夜繰り返されました。