おら、皿舐めるだ。特にニンニク味が染み込んだオリーブ油を舐めねーでどーすんだ。パスタ食った後も、パエリア食った後も、皿、舐めてくれって言わんばかりにぎとぎとしてる。おら、舐めるど。おら、化け猫になるだ(化け猫は油を舐める)。
春子とアキ、同じ運命（声だけで、映像は他人に差し替えられる。）。で、思い出されるのが、バス歌手のカール・リッダーブッシュ（来日して声楽科の学生の前で超弩級の声を披露。窓ガラスが震えて多くの学生のやる気をなくさせた）。カラヤンのラインゴルトのビデオ、音を録ったのは１９７３年で、このときはリッダーブッシュがファゾルトを歌った。ところが１９７８年に映像を撮ったときは、他の歌手が口パクで参加。映画仕立ての場合、吹き替えはよくある。このビデオでも、ラインの乙女はみんな吹き替え（トップレスだし。最近の歌手は平気で脱ぎますが）。でも、その他の役はみんな歌った歌手本人が演じてる。なのになぜ？思うに、この時期、リッダーブッシュ（とルネ・コロ）はカラヤンと喧嘩してた。だからか。だとすると、太巻と喧嘩してくびになって声だけになったアキとまったく一緒。カラヤンは歌手とよく喧嘩する。この後、バルツァとももめて、バルツァはサルツブルクのカルメンを降りた（代役は、ミュラー・モリナーリ）。時代を前に戻すと、かのビルギット・ニルソンとも喧嘩別れをしてる。今、手元にニルソンの自伝がある。カラヤンの悪口がたんまり書いてあるらしいので、ぼちぼち読んでみるべ。