アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

「魚が獲れない」は世界で日本だけという事実

2022年09月19日 | 川を考える

表題の記事が数日前にありました。

「魚が獲れない」は世界で日本だけという衝撃事実 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

結論として、原因は乱獲のようなことが書かれてありましたが、私はいろんな要素があると思います。

その一つとして、魚が卵を産めるような海藻の減少があげられると思います。アサリやハマグリが居ないというのが、現在の日本の現状だと思います。

「快楽としての動物保護」(信岡朝子著)よりの抜粋となります。「動物の絶滅の要因として人間の乱獲がしばしば取沙汰されるが、厳密には近代以降の絶滅の約七割は生息場所の破滅が原因だと言われる」(354頁)

この言葉は、魚介類にも当てはまると思います。

 

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コンデジ

2022年09月18日 | 道具 その2

1~2年前に買い求めたキャノンのコンデジです。

沢歩きにも持っていきますが、

普段でも持ち歩いて、鳥などを撮影してもいいかなと思っています。

沢へは高価なものは持ち歩きたくないので(持っていませんが)、

このお値段のものが上限です。(2万円)

このクラスのカメラだと、望遠にしたときにピントが合いづらいので、

鳥の撮影向きではありませんが、

楽しんで生活するにはいいのかなと思っています。

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レイチェル・カーソンの感性

2022年09月13日 | 本と雑誌 その2

「センス・オブ・ワンダーへのまなざし(レイチェル・カーソンの感性)」(多田満著)を読む

レイチェル・カーソンの著作を中心に描かれていますが、いろんな方々の言葉も多数記されています。

「科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人のみ真心を打ち明けるものである」(寺田寅彦68頁)

「環境省では、基礎的な生物情報の収集を長期にわたり継続して、日本の自然環境の量的、質的な劣化を早期に把握するために、全国1000か所程度のモニタリングサイトを生態系タイプごとに設置している」(70頁)

『センスオブワンダー』の中で、「もしもわたしが、すべての子供の成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子供に、生涯消えることのない『センスオブワンダー=神秘さや不思議さに目を見張る感性』を授けてほしいとたのむでしょう」とカーソンは述べている。(87頁)

カーソンの「沈黙の春」は、環境問題の古典と呼ばれ、アメリカの歴史家R・B・ダウンズ(1903~1991)の「世界を変えた本」27冊のうちの1冊に数えられ、池上彰著「世界を変えた本10冊の本」にも選ばれています。

「もともと人は、人以外の生き物と交感的な関係(自然との対話)を築いてきた。それは「神話の時間」や「ドリームタイム(夢の時間)」とよばれ、人と生き物(有情)との交感がアニミズムとよばれるものであり、近代科学の前に覆い隠されてきてしまったものである」(290頁)

殺虫剤DDTの廃止で、蚊を媒介にした感染症で亡くなる人たちも居たということで是非が問われたそうですが、環境問題、殺虫剤を撒き続けることによる耐性が生まれるということで、という論争としての結論だったと思います。

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イノシシ

2022年09月03日 | アウトドアエッセイ その2

前回の渓流歩きの時に、子供のイニシシを見かけました。私を見ると一目散に逃げていきました。何かを食べている様子でしたが、その跡をみると、杉の湿った葉の塊の中を物色していたようです。

「後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ 動物たちは何を考えているのか?」(ペーター・ヴォールレーベン著)の中から抜粋してみます。

「狩猟が許可されている動物はあらゆるヒトに恐れを抱く」確かにこの通りです。ニホンジカの警戒音は、遠くて姿が見えないにも関わらず聴こえてきます。

「大人でも散歩の人なら、たとえばカケスはめったに避けない。だが猟師に無害が近づいてくればおおいに騒ぎ立て、そのガラガラ声で動物界に警告を発する。だから残念なことに、このからふるな鳥はいまだに狩りのターゲットにされる。木の種子を運んでくれる彼らは、森にとってかけがえのない存在なのだけど」カケスは日本ではよく見かける鳥ですが、日本のカケスはよく警戒音を発します。補足すると、カケスは食料の種を土の中へ隠します。でも、その場所を忘れてしまい埋まったままの種は、芽を出して森の一員になってくれます。(笑)

「狩猟の対象となる動物の暮らす空間に人間が立ち入ることは、彼らのストレスになる。二本足の者たちがひっきりなしに彼らの領域に姿を現すと、危険の確認に費やす時間の割合が、一日につき5パーセントから30パーセントへ変化するという」申し訳ないと思います。

幸いなことに、野生動物と共生している街もあり、イノシシ、キツネ、アライグマ、など人間とうまく生活しているといいます。

話は戻って、日本でイノシシは列島を北上しているといいます。農家の作った食べ物を食い荒らすということで嫌われていますが、彼らもまた一所懸命に生きていることも我々は自覚しないといけないのかもしれません。

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緑のダム

2022年09月02日 | 本と雑誌 その2

「緑のダムの保続 日本の森林を憂う」(藤原信著)を読む

「調子のよいことばかりいう御用学者を集め、ひたすら林野庁内での出世を求めて学閥人事を行っている林野庁幹部に、国有林を立て直す意欲を感じることはできない。国有林をどうするかについては、笠松教授らの提言があるが、ここで改めて、国有林再生への「提言」を行う」

「八割(590万ヘクタール)に拡大された「公益林」は、林野庁より環境省に移管し、環境行政の一環として保全すべきである『とりわけ地球温暖化の防止や生物多様性の確保の観点から地球規模で森林を持続的に利用管理する』のいうのであれば、環境省所管の国有林が望ましい」(113頁)

緑のダムという言葉は、1975年に「林業同友」という小冊子に使われたそうです。この言葉を建設省(当時)は使うことに難色を示し、使い始めたのは1991年からだそうです。(156頁)

 

こうした本を読んで思うことは、ダムから流れ出される水について言及されていないことです。ダムから流れ出る水が汚れているというのは、建設省も認めているそうです。(カヌーイストの野田さんの本に書かれてあった)

あたり前のことです。年々、秩父市街地を流れる荒川も魚の数の減ってきているし、釣り人も減っています。

2019年の巨大台風19号が来襲したときには、ダムは土砂で汚染され、数年は汚い水が流れ、川底はヘドロで魚の棲める状態ではありませんでした。こうしたことは、なかなか報道されません。

戦後日本は、工業立国として頑張ってきましたが、そのツケは自然破壊につながりました。現在は、その工業も衰退しています。

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