前回の渓流歩きの時に、子供のイニシシを見かけました。私を見ると一目散に逃げていきました。何かを食べている様子でしたが、その跡をみると、杉の湿った葉の塊の中を物色していたようです。
「後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ 動物たちは何を考えているのか?」(ペーター・ヴォールレーベン著)の中から抜粋してみます。
「狩猟が許可されている動物はあらゆるヒトに恐れを抱く」確かにこの通りです。ニホンジカの警戒音は、遠くて姿が見えないにも関わらず聴こえてきます。
「大人でも散歩の人なら、たとえばカケスはめったに避けない。だが猟師に無害が近づいてくればおおいに騒ぎ立て、そのガラガラ声で動物界に警告を発する。だから残念なことに、このからふるな鳥はいまだに狩りのターゲットにされる。木の種子を運んでくれる彼らは、森にとってかけがえのない存在なのだけど」カケスは日本ではよく見かける鳥ですが、日本のカケスはよく警戒音を発します。補足すると、カケスは食料の種を土の中へ隠します。でも、その場所を忘れてしまい埋まったままの種は、芽を出して森の一員になってくれます。(笑)
「狩猟の対象となる動物の暮らす空間に人間が立ち入ることは、彼らのストレスになる。二本足の者たちがひっきりなしに彼らの領域に姿を現すと、危険の確認に費やす時間の割合が、一日につき5パーセントから30パーセントへ変化するという」申し訳ないと思います。
幸いなことに、野生動物と共生している街もあり、イノシシ、キツネ、アライグマ、など人間とうまく生活しているといいます。
話は戻って、日本でイノシシは列島を北上しているといいます。農家の作った食べ物を食い荒らすということで嫌われていますが、彼らもまた一所懸命に生きていることも我々は自覚しないといけないのかもしれません。
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