今月号のナショジオ誌からの抜粋です。
・アメリカは100年ほどで、ハヤブサ、アメリカバイソン、コククジラなど、動植物を救う取り組みは成功してきたが、2021年には、23種の動植物が絶滅した。
・オレゴン州南部のクラマス川流域は乾燥地帯で湿地帯が全滅し、そのためリンを含む火山性土壌が流れ、栄養分が増えたためアオコが発生し、淡水魚2種の稚魚が全滅した。2022年、連邦政府から約35万ドル(4700万円)の補助金から、162ヘクタールのうち28ヘクタールを恒久的な湿地にした。土地の所有者は、収益を犠牲にする気はないと語る。
・自然保護は一つではない。生態系の再生、気候変動を抑える、狩猟や釣りの規制、汚染をなくす、気を病気から守る、動植物を涼しい土地へ移す、外来の捕食動物を駆除など。
・ジョー・バイデン大統領は、2030年までに国の陸域と水域の少なくとも30パーセントを保全すると大統領令に署名した。
・経済活動に利用されている土地の保全活動は、その所有者がメリットを得られる制度を設けることが大いに役立つ。保全する方が破壊するよりも利益が上がる仕組みを作ることが成功へのカギを握る。
・川の上流で起きている現象が、河口の生態系を脅かすことがある。河口をの生態系を守るには、流域全体を保全する視点が欠かせない。
・広大な保護区を設けたいなら、都市に人口を集中させるということは一理あるが、都市の緑地が減ってしまうと、空気が浄化されない、木陰が減る、人々が体を動かせないということが起こる。生命が周りにいると幸福度も増すということもわかっているから。
※ 詳細はナショナルジオグラフィック日本版9月号をお読みください。