これもナショジオ誌からの記事からです。
微生物学者スー・グレイストンは、「地下には驚くほど生物がいますが、長い間詳しいことはわかっていませんでした」「20年ほどで状況は変わってきています」と語る。
多くの森の地下では、糸状菌(カビ)が植物の根を、根と共生する糸状菌のネットワークで結びついている。
樹木は、そのネットワークを通じて、水や栄養情報をやりとする。
わずか1グラムの森林の土には、最大で10億個の菌類、数十万匹の原生動物、1000匹近い線虫類が存在する。
生態学者たちは、林業の在り方を大幅に見直すべきだと主張する。「皆伐」は、従来の想像を超える範囲に長期的に損害をもたらす。
植物は、光合成によって太陽エネルギーを炭素に富む分子に交換し、その一部を根を通じて土壌内に放出する。それを微生物が菌類が吸収し、引き換えに菌根菌などの微生物は植物が水や栄養を吸収するのを助け、窒素を植物が利用できる分子に交換する。
伐採がもたらす影響について
皆伐では、生物多様性や栄養循環レベルが低下する。郡状保残では、木立の近くだけ活力のある微生物群が存在する。単木保残では全体的に微生物の数や多様性、活発さが比較的高い水準に保たれる。
「土壌生物がいなかったら、今頃私たちはゴミに埋もれていることでしょう」とグレイストンは言う。
※ 詳細は、ナショナルジオグラフィック9月号をご覧ください。