アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

独裁者という卑怯もの

2010年03月02日 | 読書日記 その8
雑誌「考える人」のバックナンバーを見ていたら独裁者スターリンのことが記されてありました。

自国民2000万余人を殺害し、独裁者として君臨。
なぜ、そのような人間性を持つことに至ったのか。

独裁者に共通する家庭環境は、父親が絶対権力者としての暴力的父親で、母親は非力な、しかし息子を溺愛する組み合わせだという。

それによってどのような人間に育つのか。
「少年・青年期の際立った孤独というのも、独裁者に共通している。おそらくそれは、根深い人間不信と他人への侮蔑、過剰な自信と自己愛のなせるわざであろうが、同時に彼が極端な憶病者であったことも理由の一つだろう」
「幼少の頃より、人生唯一の最大の目的は、復讐であった」(本文より)

ヒトラーの著書「我が闘争」も復讐によって書かれてあると新聞に書かれてありましたが、人をそこまで追い詰めるものはなんなのか?
近年、日本では凶悪な無差別的な犯行が見られますが、その目的が社会への復讐であったなら独裁者と変わらない心理状態なのかもしれません。

最後に、マザー・テレサの言葉で締めくくられています。
「如何なる大海も、一滴の水より成る。『世界平和』のために働こうとするな。それより、自分のすぐ周りにいる人たちを幸せにする様、最大の努力をしなさい。世界中の人々が、皆そのように努力するすれば、平和は自ずと訪れる。あなたの目の前にいる人々を大切にしなさい」(本文より)

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