帷子川の川辺
3月19日(日)、10時過ぎからツレと散歩へ出かけました。
毎年、このころになると辛夷(コブシ)や白木蓮(ハクモクレン)の花が咲きそろい、帷子川を挟んだ丘陵に白い花の群れが目立つようになります。
辛夷や白木蓮の大木を一つ一つ訪ね歩くのも楽しいですが、中でも一際美しく咲きそろう場所があり、
そこでお弁当を食べながら花見を・・・という計画です。
途中のコンビニで助六寿司と牛乳を購入、これでお昼の心配はなくいつでもどこでもOKです。
我が家から遍路道と呼んでいる切り通しを下って帷子(かたびら)川へ出ると、
柳の新芽が青々と風にゆられ、折しも放水訓練をしていました。
16号を突っ切って八王子街道の旧道を進み、畑のある田園風景を楽しみながら「ふるさと尾根道」へ出ました。
尾根道には横浜水道の水道管が通っていて、鶴ヶ峰浄水場までグリーンロードが続いています。
尾根道にはソメイヨシノの並木があり、枝ぶりの見事な古木も多く、桜の名所になっています。
満開まであと2週間でしょうか。
静かな尾根道は絶好の散歩コースですが、今日の目的地は鶴ヶ峰浄水場近くの鶴ヶ峰神社です。
鶴ヶ峰神社
鶴ヶ峰浄水場近くに鎌倉時代の武将・畠山重忠にまつわる「駕籠塚」という遺跡があります。
畠山重忠ら一行が鶴ヶ峰で鎌倉勢と戦うという報が菅谷館(埼玉県比企郡嵐山町菅谷)に届くと、
重忠の側室菊の前(次男重秀の母と言われている)はすぐさま鶴ヶ峰に向かいました。
やっと鶴ヶ峰近くまでたどり着きましたが、夫やわが子が討死したことを聞き、自害したと言われています。
その自害した場所に駕籠ごと埋葬されたと伝えられていますが、以前は浄水場内にあって1955年に今の場所に移されました。
(参照・・・「水辺からのレポート 横浜帷子川をゆく」)
桜の頃に駕籠塚を訪れたことがありますが、入口から塚まで散った桜の花びらが敷き詰められ、
菊の前という女人の墓にふさわしい静かなたたずまいでした。
駕籠塚を横へ入るとすぐ鶴ヶ峰神社です。
この辺りの家には「葛籠貫(つづらぬき)」という苗字が多く、鶴ヶ峰神社も元は葛籠貫神社と言われていました。
駕籠塚と関係があるのでしょうか??
参道のすぐ下の家の庭に辛夷や白木蓮の大木がたくさんあり、青空を背にそれはそれは見事です。
「今年も見に来てヨカッタ!」・・・と花見をしながら稲荷寿司をほおばりました。
散歩の帰りに寄る珈琲コーナーにて
(1個の今川焼を2つに分けて・・・一応ダイエット中)