MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

初夏の実り 「梅」「枇杷」「柊」「蝋梅」など

2015年05月26日 | あらかると

スーパーに「青梅」が並んでいた。
梅酒やカリカリ梅を漬ける時期になったのである。

以前は楽しみのために梅酒も漬けたが、私は酒が飲めないので、
昭和64に漬けた琥珀色の梅酒が密封されたまま今でも残っている。
今年はカリカリ梅作りに挑戦しようかと・・・・


ということで、
今日は早くも実りを迎えた様々な実を紹介。

「枇杷(びわ)」
自然に育った枇杷は可食部分が少なく食べることはないが、
子供の頃に枇杷の樹の有る同級生の家でご馳走になった記憶がある。


「柊(ひいらぎ)」
葡萄のように房状に沢山熟していて美味しそうだったが、
Netを検索しても食べたという事例を確認できなかったし、
果実酒としての利用も皆無だったので、食べられないのかもしれない。


「蝋梅(ろうばい)」
今年は豊作のようだが、
種子には強い毒性の有るカリカンチンというアルカロイドを含んでいる。


「山茱萸(サンシュユ)」
秋には真っ赤に熟し、果肉は生薬として利用され、
強精薬、止血、解熱作用があるという。
春に行われる韓国の「求礼サンシュユ祭り」は国内外で知られている。


「鬼胡桃(おにぐるみ)」
胡桃も実るのは秋である。


下の写真が5月6日に撮った同じ場所の同じ枝で、
僅か20日で見違えるように大きな実になっていることに驚かされた。


巻頭の写真は5月初旬撮影の唐実桜の実で、食べることができるが、
写真を撮った数日後、すべて野鳥に食べられてしまった。
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アカボシゴマダラの産卵と震度5弱の地震

2015年05月25日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

昨日は一日中インドアな生活だったので、
今日は朝から「おにぎらず」持参で市川動植物園の有る大町公園へ。

「シュレーゲルアオガエル」の一件で顔見知りとなった、
松飛台から毎日のようにやって来るという老紳士に出会った。
三脚に望遠レンズと照準器を取り付けたセットで、
基本は野鳥だが、トンボや蝶も撮ると言う。
清々しい風の抜ける東屋で休んでいたが、
いつも声を掛けられるのは私のほうで、
私と言えば、まだ特徴を覚えておらず、
遊歩道で普通にすれ違っていたら判らないレベルなのである。

ちなみに、シュレーゲルアオガエルは今は鳴いていない、
学芸員さんの言われていたように、食用蛙の餌食となってしまったのかも・・・・

帰り際、「市川市少年自然の家」の駐車場を兼ねた前庭と、
里山の境界で「アカボシゴマダラ」を見つけた。


春型のアカボシゴマダラよりも一回り大きく、
派手やかな個体だったが、撮った写真を確認すると尻を葉につけ、
産卵中であることが判明した。


産卵している葉は、榎の葉で幼虫の食樹である。
それにしても、周りに様々な葉があるのに、
迷わず榎に卵を産み付ける能力は何なのだろうか?


虫の世界には、特定の葉しか食べない種も多く、
何故それしか食べないのか興味はあるのだが・・・・


今日は市川動植物園関連の施設は休業日で、
駐車場に車がなかったことが、この蝶との出会いにつながっている。


23日の土曜日は第3回 動植物園バラまつりが行われており、
沢山の人で賑わっていたが、今日のバラ園は閑散としていて、
のんびりと過ごすことができた。



閑話休題

本日、午後2時28分ごろ、土浦市で震度5弱、都心でも震度4を記録するほどの地震があったが、
じつは、この地震を予測していた人がいた。
そればかりか、22日の鹿児島県奄美の震度5弱も的中している。
この情報は、ネットで知ったのだが、
関東地方では16日から27日に掛けて震度5弱の地震が発生する可能性が有ると予測されていた。

ということで、この期間は、なるべく外にいる時間を多くしようと心がけてきた。

が・・・・夕べはやや寝不足で、今日は2時過ぎに帰宅、
横になって休んでいると地震が・・・・・・
揺れている間にラジオのスイッチを入れると「緊急地震速報」が流れていた。

地震の怖さよりも、「やはり当たったか・・・」というのがそのときの感想だった。

どこの情報で知ったのかはすでに忘れてしまったが、
予測内容については書き留めておいたので機会があったら紹介したいとおもう。
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ドラマチックなサンセット

2015年05月24日 | あらかると

昨日の早朝には、見事な朝焼が見られたが、
今日は、日没時にドラマチックな展開があった。

18時過ぎに陽が差してきて、
周辺の建物が明るく浮かび上がったので、
写真的に面白かろうと、ベランダに出て写真を撮っていた。

下の写真は18時17分撮影だが普通の夕刻の光景である。


が・・・・
18時30分過ぎに、東南に浮かぶ雲の塊の端が金色に輝いた。
しかも、2筋が平行線のように並ぶ珍しい輝きである。
(18時31分撮影)


長く伸びる金色の輝きはやがて3筋になったが、
同時に上空を流れる筋状の雲が焼け始め、
広角レンズにも入らないような規模で劇的な夕焼が始まった。
(18時41分撮影)


上の写真の右下部分には、幾筋もの雲が平行に並んでいたので、
望遠端で撮ってみたが、このような雲も珍しいのではないかと思われる。
(18時44分撮影)


今日の日没は18時46分(東京・東京天文台)で、
日没直後には、東の空が赤みを帯びた紫色に染まった。
(18時50分撮影)


上空の昇り竜のような雲も茜色となり、やがてその色を失っていった。
(18時53分撮影)


黄昏の残照の中、東京スカイツリーが輝き始めた。
(19時00分撮影)


巻頭の写真は、茜色に染まる2条の飛行機雲。
やや明るめに加工したところ、パステル絵画のようになった。
時間があったら、この写真を題材にパステル画を描いてみようかと・・・思った。
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今日の朝焼けと日暈

2015年05月23日 | あらかると

今日の当地の日の出は04時31分、日の入りは18時45分で、
いつのまにか昼間の時間が14時間を越えていた。

昨夜は散歩などの疲れもあって22時には就寝し、
今朝は04時過ぎに起きたが、すでに外は明るくなっていた。
で・・・
そのままベランダに立つと、日の出前の朝焼けが始まっていた。
日の出前に東の空に雲が有ると、普通に朝焼けになるのだが、
今朝はその規模が違っていた。

下の写真はベランダとは反対側の廊下から04時19分撮影したもので、
上空ばかりか全天が茜色となった。


雲の流れも東西に流れたり、南北に流れたりで、
雲の高度差によって風の流れが異なっているようである。
下の写真は04時23分撮影。


下の写真は04時25分撮影だが、日の出直前と言うこともあって、
日の出の場所に近い雲は金色に輝き始めた。


巻頭の写真は日の出時刻3分前の04時28分撮影。
この筋状の茜雲は、上空から富士山方面まで伸びていたが、
観天望気の好きな私でもなかなか見られない光景であった。

なかなか見られ無いと言えば、2日連続の日暈と言うのもあまり経験がなく
昨日は太陽の暈が二重となっており、
今日は二重こそには成っていなかったが観測された。
梅雨前線が近付いていると言うことで、
上空に湿った空気が流れていたのかも???知れない。
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危機一髪から脱出した「青筋揚羽の生命力」

2015年05月22日 | あらかると

大町公園内のベンチで休んで居ると、
目の前に青筋揚羽が飛翔してきた。

約10m先の葉の上に止まったが、
すでに何枚も撮っている蝶なので、
ベンチに座ったままその様子を見ていた。
が・・・・
様子がなんとなく変である。

その様子を見に行くと、蜘蛛の糸に捕らえられて翅をばたつかせていたのだった。
「あわれ」だが、手の届かない場所であり、
周辺には助けるための長い木の枝も落ちていなかった。


画像を原寸で見て判ったのだが、
ブレて写っている翅の右側の蜘蛛の糸の上には、
小さな蜘蛛らしきものが写っている。
この蜘蛛が小さかったことが蝶にはラッキーだったようで、
蜘蛛の糸でぐるぐる巻き(巣に掛かった獲物の動きを止める為)とはならなかった。

青筋揚羽は翅をばたつかせることを止めず10分以上も必死にもがいていた。
小さいながら、その秘められたエネルギーには驚かされたが、
いずれ、諦めて静かになるであろうと、観察していた。


写真を撮って居ると、そこに現れたのが10名ほどの「野外学習中の小学生」。
私がレンズを向けている方向に目をやり、その蝶を発見すると、
蝶の名前を聞いてきたので、その名と蝶の現状を説明してやった。
女子児童からは「かわいそう」などの声も聞こえてきたが、
私はそれには説明をせずベンチに戻った。

蝶はいつまで頑張れるのだろうと見ていたが、
飛んで居るときの数倍の羽ばたきを10分以上したのが功を奏したのか、
ついに自由の身となって、近くの葉の上に止まり体を休めていた。
前翅の先端や後翅が一部欠損しているが小鳥にでも襲われたのであろう。


写真を撮って居る私に気づいた蝶は直ぐに飛んで行ってしまったが、
蜘蛛の糸から逃れるためにあれだけのエネルギーを使ったのに、
更に飛翔できるエネルギーがあることに驚いてしまった。


人は限界に到達する前に諦めることも多いが、
昆虫達の世界には「諦める」というDNAは存在しないのかもしれない。
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