MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

食うか食われるか、蟷螂たちの成長

2015年08月20日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

先日、大町公園内の公衆トイレの天井で、
蟷螂の幼虫と蜘蛛が程よい距離間隔で睨み合っていた。


どちらにとっても相手が大きすぎるように感じられたが、
このような場面は、結構目撃する事が多い。
大町公園の自然散策路は、
コンクリート製の木道以外は人が入り込めないので、
昆虫の密度が高いのである。

飛蝗、蝶、蛾、蜻蛉、蜘蛛、蟷螂、カナヘビ、日本蜥蜴、
蜂、花虻、蝿、カミキリ、ハゴロモなどあちこちで見ることができ、
捕食し合っている姿も当然のように良く見ることができる。

普通カメラを向けると、カメラを警戒しカメラ目線になる蟷螂だが、
獲物を狙っているときは、獲物から目をそらさない。
下の写真は大型のイオウハシリグモを狙っていた蟷螂だが、
恐らく体重的には同じ程度であろう。


巻頭の写真は大蟷螂の幼虫のようであるが、
止まっている葉の裏には、カニ蜘蛛と思われる脚が写っていた。

蟷螂の捕食は更に旺盛になり、秋には写真の倍以上に成長するはずで、
大蟷螂などは手を出すと人にさえ威嚇するようになるが、
出現し始める6月上旬頃は、下の写真のように小さい(6月6日撮影)。


半月ほど前には、緑色のハラビロカマキリの幼虫2頭に出会ったが、
指を出して構うと、尻を上げ指を凝視したまま動かなくなった。


その翌日にも同じ場所で2頭に出会ったが、
そのうちの1頭が色変わりをしていた。
前日が良い天気だったので、日焼けしたのだろうと思ったが、
日焼けにしては急変過ぎるとNet検索すると、
「茶色型腹広蟷螂(チャイロガタハラビロカマキリ)」で、
数少ない、珍しい蟷螂で有ると判明した。


地上を歩いて居ると、保護色となって、
そこに居ると判っていても見つけるには数秒の時間が必要だった。


今は夏休みと言うこともあって、時々親子連れが昆虫を探しているが、
話を聞くと夏休みの宿題の「自由研究」に選んだとのことだった。
昔は虫を捕まえて標本を作る「昆虫採集」だったが、
いまは、デジカメで撮って「写真」として纏める様である。
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