昆虫の「ハゴロモ」の存在を知ったのは6月の、
アミガサハゴロモの幼虫からで、
幼虫の尻尾の綿の繊細さ、小さいにも拘らず跳躍力の凄さ、
更に成虫は1cmにも満たない小さな体長なのに、
翅の模様の緻密さなど、知れば知るほど面白い昆虫だった。
昨日の大町公園では新たに3種類の成虫に出会うことが出来、
以前にはその成虫の周囲で幼虫も撮っていたのである。
ということで、
透羽羽衣(スケバハゴロモ)、鼈甲羽衣(ベッコウハゴロモ)、
青羽羽衣(アオバハゴロモ)、編笠羽衣(アミガサハゴロモ)の
幼虫と成虫をまとめてみました。
昨日探していたのは青羽羽衣で、
これは公園を散策し始めてまもなく見つけることが出来た。
ヨコバイの仲間のようだったので見逃していたのだが・・・
「青羽羽衣・成虫」
「青羽羽衣・幼虫」
体色がやや青みを帯びていた。
赤い蕾は「水引草」で開花しているのもあった。
青羽羽衣を探しているときに見つけたのが、
「鼈甲羽衣」で、園内3箇所で発見できた。
僅か1cm足らずの表翅の微細さが凄い。
「鼈甲羽衣・幼虫」
次の編笠羽衣の幼虫に良く似ているため、
同定に時間が掛ったが、発生時季や発生場所、
さらには背を走る1本の筋で区別したが、間違っているかもしれません。
「編笠羽衣」
羽衣の仲間では出現時季が一番早く、
すでにこのブログでも紹介済みである。
「編笠羽衣・幼虫」
出現が一番早く、この幼虫を知ってから、
その成虫を追い求めていた(6月22日撮影)。
「透羽羽衣」(巻頭の写真)
熨斗蘭(ノシラン)の花序に着いていた体の白い幼虫が、
透羽羽衣の幼虫のようであったことからこれも探していたが、
昨日、熨斗蘭の数メートル先の草叢で遭遇できた。
「透羽羽衣・幼虫」
白い花序の中に埋もれるように住んでいたため、
熨斗蘭の花を撮らなければ発見できなかったほど同化していたのである。
幼虫の尻尾はロウ物質で作られているようだが、
光線の当たり方によってはガラス繊維のように虹色に輝き、
その輝き方は、写真の基本である「光を撮る(光学)」面白さがある。