前回の港区まち創り研究会の定例会ででた来年のテーマの一つである「バス停の環境」について、少し考えてみる。
よいバス停の環境のための条件とはなんだろうか。
基本的な条件として、次の4つのことが考えられる。
1 人の待つスペースがある
8人~10人待つスペースが必要である。
待つスペースがないと通行する歩行者や自転車と接触することになる。
2 停留所に屋根がある
雨の時、傘をささずに、待つことができ、また降りることができる。
傘をさして降りると、通行する歩行者と接触することもある。
また、傘をさして待っている人が多いと通行できないことがある。
3 ベンチがある
バス利用者はお年寄りや足に障害を持つ方が多い。
地下鉄を利用するには、長い階段があったりするからである。
また、バスは交通事情により、遅れることが多い。
したがってベンチがあるとありがたい。
4 視認性がある
遠くからでも、バス停があると認識できる。
初めて利用する客にとって、バス停がどこにあるか遠くから歩いてもわかるとよい。
一定のデザインの屋根があると、遠くからでも認識できる。
それでは、条件が整ったバス停の例を見てみよう。
実例1 北里研究所前バス停留所
これは、素晴らしい。快適なベンチが3つもある。屋根がある。人の待つスペースもある。しかも、このスペースは北里研究所が一部提供していることに意義がある。ベンチも研究所の提供と思われる。
実例2 高輪都営アパート前バス停留所
人の待つスペースが十分ある。屋根がある。ベンチがある。これは、バス停に接している都有地があるために、実現できたと考えられる。
実例3 高輪2丁目バス停留所(高輪教会前)
このバス停を見て、いつも感心して頭が下がる思いである。高輪教会の敷地の一部を提供して、ベンチを設置しているのである。ベンチも高輪教会が提供しているのであろう。屋根はないが、この快適なベンチによくお年寄りが座っているのを見かける。
実例4 高輪区民センター前バス停
このバス停は、立派な屋根があり、人が待つスペースが十分あるが、ベンチがない。
ここにベンチが置かれた素晴らしいバス停になるのだが、残念である。ベンチが置かれる場所は歩道でもよいし、また、区の用地の中でもよい。
それでは、反対に条件の悪いバス停の例を見てみよう。
実例5 白金高輪駅バス停留所
このバス停は、都バスと地下鉄とを結ぶ重要な駅である。
しかし、歩道(約1m)が狭く人の待つスペースが全くない。もちろん、屋根もベンチもない。常に、通行する人や自転車と交錯している。まわりに放置自転車もある。
雨の日などはほんとうに大変である。最も、環境の悪いバス停である。
実は、港区のバス停は、このような事例の方がずっと多いのである。
地価の高い港区では、バス停の最大の課題は、スペースの確保である。スペースを確保するには、実例1や3のように、民間の協力がなければできない。
私たちに課せられた課題は、民間の協力をどのように得ることができるかということである。
次回はバス停環境調査について、考えてみる。
よいバス停の環境のための条件とはなんだろうか。
基本的な条件として、次の4つのことが考えられる。
1 人の待つスペースがある
8人~10人待つスペースが必要である。
待つスペースがないと通行する歩行者や自転車と接触することになる。
2 停留所に屋根がある
雨の時、傘をささずに、待つことができ、また降りることができる。
傘をさして降りると、通行する歩行者と接触することもある。
また、傘をさして待っている人が多いと通行できないことがある。
3 ベンチがある
バス利用者はお年寄りや足に障害を持つ方が多い。
地下鉄を利用するには、長い階段があったりするからである。
また、バスは交通事情により、遅れることが多い。
したがってベンチがあるとありがたい。
4 視認性がある
遠くからでも、バス停があると認識できる。
初めて利用する客にとって、バス停がどこにあるか遠くから歩いてもわかるとよい。
一定のデザインの屋根があると、遠くからでも認識できる。
それでは、条件が整ったバス停の例を見てみよう。
実例1 北里研究所前バス停留所
これは、素晴らしい。快適なベンチが3つもある。屋根がある。人の待つスペースもある。しかも、このスペースは北里研究所が一部提供していることに意義がある。ベンチも研究所の提供と思われる。
実例2 高輪都営アパート前バス停留所
人の待つスペースが十分ある。屋根がある。ベンチがある。これは、バス停に接している都有地があるために、実現できたと考えられる。
実例3 高輪2丁目バス停留所(高輪教会前)
このバス停を見て、いつも感心して頭が下がる思いである。高輪教会の敷地の一部を提供して、ベンチを設置しているのである。ベンチも高輪教会が提供しているのであろう。屋根はないが、この快適なベンチによくお年寄りが座っているのを見かける。
実例4 高輪区民センター前バス停
このバス停は、立派な屋根があり、人が待つスペースが十分あるが、ベンチがない。
ここにベンチが置かれた素晴らしいバス停になるのだが、残念である。ベンチが置かれる場所は歩道でもよいし、また、区の用地の中でもよい。
それでは、反対に条件の悪いバス停の例を見てみよう。
実例5 白金高輪駅バス停留所
このバス停は、都バスと地下鉄とを結ぶ重要な駅である。
しかし、歩道(約1m)が狭く人の待つスペースが全くない。もちろん、屋根もベンチもない。常に、通行する人や自転車と交錯している。まわりに放置自転車もある。
雨の日などはほんとうに大変である。最も、環境の悪いバス停である。
実は、港区のバス停は、このような事例の方がずっと多いのである。
地価の高い港区では、バス停の最大の課題は、スペースの確保である。スペースを確保するには、実例1や3のように、民間の協力がなければできない。
私たちに課せられた課題は、民間の協力をどのように得ることができるかということである。
次回はバス停環境調査について、考えてみる。
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