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港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区の情報、まちづくり情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

日本建築家協会港地域会MASセミナーのご案内

2016-05-23 09:36:57 | 建築
6月4日(土)14時から第22回日本建築家協会港地域会MASセミナーが開催されます。
今回のテーマは「景観と屋外広告」です。
いろいろ議論がある大事なテーマですね。どうぞおいでくださいとのこと。
場所はいつもの日本建築家協会会館です。
ちらしは以下のようです。


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国立西洋美術館、世界遺産へ!

2016-05-17 21:49:58 | 建築
うれしいニュースです。ル・コルビュジェ(1887~1965)の設計した国立西洋美術館がついに世界遺産に決定する見通しです!!
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以下、日経電子版より
政府は17日、フランス人建築家、ル・コルビュジェ設計の国立西洋美術館本館について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が世界遺産に「記載」すべきだと勧告したと明らかにした。7月にトルコで開かれる世界遺産委員会で、正式に決定する見通し。国内の世界遺産は、20件となる。

同館含む世界中のコルビュジェ作品17点について、日仏など7か国がフランスの枠を使って共同推薦していた。日本国内の世界遺産候補が他国との共同推薦で登録されるのは初めて。
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私の恩師、故吉阪隆正教授はル・コルビュジェのもとで学び、国立西洋美術館本館の実施設計にも係わった。先生がご存命なら、どんなにか喜ばれたことであろう。妻も長い間、国立西洋美術館で建築ボランティアガイドを続けていたので、感慨深いものがある。
以前から、世界遺産になるのではないかといううわさがありましたが、ほぼ決定したとのニュース。
コルビュジェの建築作品が歴史的に評価されたようで、うれしいです。
ただこれから、見学者が殺到するのではないかとちょっと心配ですが。
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吉阪隆正先生語録その1

2016-03-21 10:19:58 | 建築
吉阪先生の想い出・語録を何回かに分けて掲載します。
吉阪先生はいつも意表をつく発言をする。
当時、大学は大学紛争が激しく荒れていた。吉阪先生は理工学部長に就任していた。学生に人気のある先生が教授たちから多分押しつけられたのだろう。
先生も学生の要求に腹を立てながら、漫画で回答をだして話題をよんだ。
こんな時に、授業で言ったのを、今でも鮮烈に憶えている。
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〇「大学は教授から勉強を教わるところではなく、仲間をつくり仲間から学ぶところだ」
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大学の教授がこんなむちゃなことを言ってよいのかと当時思った。
今、振り返って見るとある面正しかったのかもしれないと思うようになった。
研究室の仲間、大学の同級生が卒業すると、仲間で事務所、会社をつくったものが多くいる。
首都圏総合研究所、都市環境計画研究所、象設計集団、ダムダン、漁村計画研究所、アトリエ74など枚挙にいとまがない。
それぞれ全く違う生き方をしている集団であるが、根本には吉阪隆正教授など大学の先生の理念、考え方を受け継いでいる。不思議なものである。

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みんなで創る方法 吉阪隆正+U研究室の建築展を見に行きました

2016-03-10 09:05:49 | 建築
国立近現代資料館で開催されている「みんなで創る方法 吉阪隆正+U研究室」の展覧会に行きました。
研究室にいた頃を思いだしなつかしく、時間を忘れてつい長居をしてしまった。
油土で創られた大学セミナーハウスと吉阪自邸の模型が素晴らしく、みとれてしまった。
また、DVDで放映された、吉阪先生の関係者による吉阪先生を語る話が面白く、ずっと聞いていた。
息子さんたちから「吉阪邸の手すりのない階段から落ちた話、徹夜したU研究室のメンバーが、いつのまにか自分の部屋で横で寝ていた話」など、鈴木恂(まこと)さんから「吉阪先生がル・コルビュジエのもとでユニテ・ダビタシオンの設計に従事していた時、その隣で他のメンバーがロンシャンの設計を行っていて、なるべく隣を見ないようにしていた話、不連続統一体の概念はベニス・ビアンナーレにコンペに参加した時、大勢のメンバーで協同して設計した時に思いついたこと、セミナーハウスはピラミッドをひっくりかえし、日本列島を上下逆転して展示したりした(先生の反転の考え方)」、戸沼さんのセミナーハウスの設計に携わった話、樋口さん、富田さんの「プレハブ時代のU研究室の常識を超えた設計のありかた」の説明がとにかく面白かったです。
私が覚えている吉阪先生の授業は人生論みたいなもので「ここにコップの水が半分入っている。それをもう半分しかないのかと考える人とまだ半分も残っているのかと考える人がいる」、「トイレに入るときはいくつかならんでいる小便器のなかで真ん中でしなさい」(どこでも、堂々としていなさいということ)こんなたとえ話を山ほどされた記憶がある。
先生の思い出話は後日、このブログで紹介します。
カメラを忘れてスマホで撮った写真です。写りがイマイチですが。
(なおこの展覧会は、3月13日で終了です)

吉阪自邸。人工地盤、ピロティなど、コルビュジエの影響が強いです

大学セミナーハウス 大勢の人が長い年月かけて設計に携わった珍しい建築
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日本建築家協会港地域会MASセミナーが開催されます

2016-02-16 21:19:45 | 建築
3月5日第21回日本建築家協会港地域会MASセミナーが開催されます。
テーマは「日本人的メンタリティとは」です。
どんな議論がでるか楽しみですね。
田口さんのコメントは以下のようです。
-------
今回は、少し壮大なテーマですが、街・建築のあり方には、そこに住む人のメンタリティが表出していると思います。
身の回りの環境や、日常の活動の中で、日本人的なもの、良いところ、悪いことも含め、昨今気になること、について探究したいと思います。無意識に沁みこんだ価値観を探求しつつ、町の未来について皆さんと一緒に考える機会にしたいと思っています。
会場の方からも積極的にご意見をいただき、対話型で進めていくセミナーです。
講演の後、同会場でワインとおつまみで簡単な懇親会も用意しています。
そちらもあわせて、お気軽にご参加ください。

皆様にお会いできますことを楽しみにしています。

田口知子
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ちらしは以下の通りです。





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中野の保育所の避難路、申請図面の半分

2015-12-26 08:45:42 | 建築
このブログにコメントをいただいた方からの情報です。
以下の記事が12月19日の東京新聞に掲載されたとのことです。(青字の部分)

来春開園予定の中野の保育所の避難路の幅が申請図面と異なり、わずか53cmしかないとのこと。確かに、この幅では子ども達が避難するのは危険です。
また、事前に周知がなく、突然工事が始まるなど住民への対応もひどい。
いくら保育所が必要といえども、こんなやり方で保育所がつくられたら、入居する園児も危険だし、また周辺住民も甚だ迷惑です。
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 中野区で来年四月開園予定の認可保育所建設を巡り、運営する民間事業者が七月に都に提出した設計図面とは違う図面で工事を進めていることが、地元住民の区に対する情報公開請求で分かった。工事で使われている図面では、緊急時の避難路の幅が都に提出した図面で示した半分の五十三センチしかないという。都の担当者は「五十三センチでは狭い」と変更の必要性を指摘した。 (石原真樹)

 避難路は保育所の園舎と隣家の塀との間の路地。避難路の幅に基準はないが、五十三センチでは乳幼児を抱えた大人が通るには十分とはいえず、近隣の住民からは「子どもたちが危険な目に遭ったらどうするのか」といった批判が出ている。

保育所は西武新宿線の鷺ノ宮駅と都立家政駅の間の住宅街に建設中。国分寺市の民間企業「こどもの森」による民設民営だが、区の補助金が最大六千百二十五万円出る。定員六十人、地上二階建て。住民によると、九月中旬の着工前に業者や区による周知はなく、突然工事が始まったという。

 ところが今月、住民が区に実施した情報公開請求で、事業者が都の認可を申請するため七月に提出した事前協議用の図面は、十一月に住民に配られた図面と異なることが判明。都に提出した図面には隣家の塀が描かれていなかった。

 都の担当者は、避難路は一メートル以上確保されていると認識しているという。本紙は業者に取材を申し込んだが、十八日現在、回答はない。区は「民設民営なので事業者の問題」としている。


 住民は区と事業者に説明会の開催を求めているが、先月二十二日の第二回以降は開かれていない。住民の一人は「四月開園を急ぐことよりも、安全で地域に受け入れられる保育所を造るべきだ」と訴えている。
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新国立競技場設計A案に決定!

2015-12-23 09:19:12 | 建築
新国立競技場設計は、A案の隈研吾、梓設計、大成建設チームに決定と大きく報じられている。
B案の伊東豊雄、竹中工務店、日本設計チームも判定基準となる9項目中、5項目で上回っていたが、総合点で僅差で下回っていた。計画案の詳細がわからないので、ここで評価の是非を論じることはできないが、環境面の配慮でA案が上回っているのに、私は評価したい。
外壁の緑化、木材の利用、和のデザインなどのコンセプトは好感がもてる。
新聞では工期短縮という点で大きくA案が上回ったとのこと。審査員の冒険を避けた手堅い選択なのであろう。
隈研吾の事務所は港区青山にある。今年亡くなった「みなトーク会」の仲間の馬場長夫さんも青山に住んでおり、お会いしたことがあるようでいつも隈さんの話をしていたことを思いだす。「みなトーク会」のまちあるきでも表参道の根津美術館や東京大学のダイワユビキタス学術研究館を見学している。


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新国立競技場の設計2案発表!

2015-12-16 13:14:49 | 建築
12月15日の朝刊に、大きく新国立競技場設計2案が発表された。
A案は大成建設、梓設計などと隈研吾チーム、B案は竹中工務店、日本設計などと伊東豊雄チームである。
どちらも周囲の神宮の森との調和、日本建築の伝統的な意匠、木材を利用しているなどかなり似通っている。施工期間、コストを配慮して無難におさめている。
正直いって、やや施工会社主導のデザインのようでやや面白みに欠ける。
特に、B案は詳細はわからないが伊東豊雄氏らしくないと思うのは私だけであろうか。
また、両案の総工事費もきちんと1500億円ぎりぎりに持ってきている。
このコンペはこれまでのいきさつやいろいろな制約条件から建築家の自由な発想のコンペではなくなっているように思う。

A案外観

A案鳥瞰

A案内観


B案外観

B案鳥瞰

B案内観
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景観まちづくり賞受賞の「プラウド南麻布」を見る

2015-12-09 17:13:16 | 建築
平成27年度港区景観まちづくり賞とみどりの街づくり賞の両賞を受賞した集合住宅「プラウド南麻布」を見る。
場所は南麻布4丁目フランス大使館に隣接し、青木坂にも接している。
外観は白い壁、木目調のルーバー、縦長の窓の配置がよく調和しており、あまり主張せず品よくまとめられている。地域の景観の質を高めている。
また、敷地に沿って、かえでの並木と常緑の低木を巧みに配置したのがすばらしい。特に、青木坂側は良好な坂道の景観を演出している。みどりの街づくり賞に値する。
フランス大使館に隣接していることをかなり意識してデザインされている。

フランス大使館側 落ちついた外観

コーナー部は丸くなっている

青木坂側の景観と緑化

低木の緑化詳細

青木坂の景観
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フランク・ゲーリー展に行ってきました

2015-11-30 08:40:17 | 建築
六本木の2121デザインサイトで開催されているフランク・ゲーリー展に行ってきました。美術館の建物をうまく生かした展示で見応えがありました。
私が興味を持ったのは、設計の制作過程です。徹底的に模型によるスタディから設計を進める方法です。模型をつくり、また壊し、またつくるという方法を徹底しています。
最近、3Dプリンターにより模型制作が廉価に、早くできるようになってきています。
また、コンピュータでヴァーチャルの精度の高い模型をつくり、それから部品を決め工場に発注する方式をとっています。この方式ではどんな複雑な形態の建物でも対応はできます。
大きな建物では、世界から多くの分野の専門家を動員させています。「だれでも、いつでも、どこでも参加するシステム」です。これは情報通信技術の発達により、初めてできる方式です。
設計事務所の概念がすっかり変わってしまっています。

2121デザインサイト 入り口 安藤忠雄設計

フランク・ゲーリー展の垂れ幕

入り口にある模型

作品模型

シドニー工科大学模型

作品模型

事務所の写真、模型で一杯です

ゲーリーのデザインした椅子
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