日々適当

hibitekitou

MacBook Pro 2018登場

mac |2018-07-13
MacBook ProがIntelの第8世代CPU(Coffee Lake)を搭載してモデルチェンジしました。タッチバーになって3モデル目ということになります。
第8世代のCPUになったということで、型番は8000番台ということみたいです。わかりやすい特徴としてはコア数とスレッド数が増加したこと。その結果、13インチMacBookは最大4コア/8スレッドに、15インチは6コア/12スレッドになりました。

15インチモデルの6コアの方は

Core i7-8750H :ベースクロック 2.2GHz(TB時最大 4.1GHz)
Core i7-8850H :ベースクロック 2.6GHz(TB時最大 4.3GHz)
Core i9-8950HK:ベースクロック 2.9GHz(TB時最大 4.8GHz)

とかですかね。CPUが全部 Core i7以上でBTOでは i9 が採用されています。
デスクトップ向けの Core i9はノート向けのより一つ前の世代(Skylake-X)のCPUですが、コア数は最大18コアあります。が、そこは流石にノート向けで、CPUの世代は新しいものの最大6コアということになります。
i7 8850H とi9 8950HK にはあんまり大きな違いはなく、HKはオーバークロックが認められたCPUということと、キャッシュ容量が大きく動作クロックも高いということのようです(だからPCメーカーによってはオーバークロックして最大5GHzで動作するなんてモデルも出ている)。Core i9にはIntel Thermal VelocityBoost機能ってものが搭載されており、それにより最大4.8GHzという性能を実現しているそうです。プロセッサ温度が50度以下の時に200MHzブーストさせる機能だそうで、それを生かすには冷却能力が大事ってことすかね。
熱くなりそうですから、冷却能力によってはかえってパフォーマンスが出ないなんてことが懸念されますが、MacBook Proはどうでしょうか。もっとも、僕が使用しているMac Pro Mid 2010 6コア3.33GHzマシンの性能は完全に凌駕してましょうから、そろそろMac Pro Mid 2010を使うのもアホらしい時代になりつつかるのかもしんない…

13インチモデルの方はタッチバー無しの方は第7世代のCPUでデュアルコアのものに据え置かれているようです。
タッチバーありの方は4コアですね。それに搭載されるCPUは

Core i5-8259U :ベースクロック 2.3GHz(TB時最大 3.8GHz)
Core i7-8559U:ベースクロック 2.7GHz(TB時最大 4.5GHz)

ですかね。従来デュアルコアしか選べなかった13インチモデルですが、4コアになったことで魅力がかなりアップしたと思います。 これを搭載したMac miniの登場が待ち焦がれますね(もっとも、Mac miniには6コアを是非とも採用して欲しいところ)。
この世代のCPUに対応したチップセットはUSB 3.1 Gen2に対応したものがあるそうです。MacBook Proが何を積んでいるのかは不明だし、そもそもThunderbolt 3を搭載している時点で外部ポート向けにはUSB部分についてはチップセットの機能を使ってなさそうではありますが、将来CPUを交換してモデルチェンジされるであろうMacBookのUSB性能の向上は期待できるかもですな(MacBookは現状USB 3.1 Gen1にしか対応していない。まあMacBookもThunderbolt 3を搭載して欲しいところではありますが)。

GPUは15インチモデルは Randeon Pro 555X(4GB GDDR5)かRadeon Pro 560X(4GB GDDR5)ということになります。NVIDIAのMax-Qあたりの技術を入れていただいてよろしいのよって思うのですが、AMDでございます。
Radeon RX 560Xのスペックは世に出ていて、それによるとDisplayportは1.4対応だそうです。規格としては8K 60Hzに対応しているってことですね(圧縮してデータ転送を行う必要はあるようですが)。MacBook Proの仕様としては5kのディスプレイが最大と書かれていますが、将来そこの部分が書き換えられる日は来ましょうか。
13インチモデルの方はIris Plus Graphics 655となります。性能的にはあまり大きな期待をするものではないでしょう(でなきゃIntelがRadeonを内蔵させたいCPUなぞ出してくるわけはないし)。dGPU性能には及ばないながらも、前モデルのよりも性能は向上しているはずです。

他にMacBook Pro 2018が2017と比較して何が良くなったかと言えば、CPUのコア数の増大はもちろんなんですが、最大メモリ量が増大したことですね。32GB行けるようになった(もっとも、CPU性能的には64GB行けるみたいなので、相変わらず性能を最大限に行かしてくれないなぁと思ったりはしますが、薄くするためには仕方ないってことなのでしょうか。ちなみに13インチの方は最大16GBです。)
また、SSDも最大4TB選べるのは良いことです(価格が跳ね上がるけど)。
それ以外は前モデルと大きくは変わっていないように見えます。Bluetoothが5.0になった、ぐらいじゃないか?
<追記>キーボードが不調になるやすいと言われ、2016モデルは無償修理に対応している状況ですが、それはより良いものになっているということですね。MacBook Pro 2018は改良された第3世代のバタフライ構造キーボードを採用。 [AAPL Ch.]
また、Hey,Siri に対応したってのも良いことのように思います。MacBook Pro 2018モデルではApple T2チップが採用され、Macでは初めてSiriの音声起動機能「Hey Siri」が利用可能に。[ AAPL Ch.]</追記>

ということで、購入するためには、個人的には購入するならば13インチ(Core i7/16GB Mem/512GB SSD)には30万円を、15インチ(Core i9/32GB Mem/1TB SSD/Radeon Pro 560X)には50万用意しとけって感じです。Core i7で妥協するにしても46万円。うーん…。流石にお値段張りますな。

なを、このMacBook Pro 2018に合わせて、AppleStoreではBlackmagic eGPU [Blackmagic Design]ってのを売り出したみたいです。Radeon Pro 580搭載のThunderbolt 3接続の外付けGPUとなります。
USB 3.1ポートを4つ、HDMI、Thnderbolt 3ポートを2つ搭載し、MacBook Proへ電源供給も行えることから、使い勝手は良さそうです。Radeon RX 580を搭載したThunderbolt 3外付けPCIeボックスなら、安いので揃えるとこれより1万、2万安く抑えられますが、手元に置いておいて美しいのはこっちかな。でも、PCIeボックスなら将来他のGPUに交換するってこともできますし、迷いますか?

ということで、そんなスペックのMacBook Proが登場したわけです。たぶん iMac 2017 の性能は凌駕しているでしょう。
これにより次のiMacは少なくともMacBook Proの最上位よりも高速なCPUを搭載してくるでしょうし、結果iMac Proの最下位との差が縮まるからiMac Proのラインの整理(更新)も行われるかもしれませんな。と同時に搭載ディスプレイが8Kになったりすると面白いのだけどねぇ(32インチとかw)。んで、それを使ったディスプレイが出たりして、MacBook Proの外付け可能なディスプレイの情報も更新される、とか。

あとはMacBookとMac miniとMac Proのモデルチェンジを早くってところっすな。
コメント ( 2 )|Trackback ( )
 
コメント
 
 
 
MacBook Pro 2018登場 (ponkazu)
2018-07-14 12:40:26
m4gさん
お暑うございます。
Mac Book Pro急な発売でびっくりしています。
家の方のMacPro騒動はあらかた片付きました。がm4gさんのブログを読んでいて少し考えさせらる文章がありました。

>>僕が使用しているMac Pro Mid 2010 6コア3.33GHzマシンの性能は完全に凌駕してましょうから、そろそろMac Pro Mid 2010を使うのもアホらしい時代になりつつかるのかもしんない…

確かにそうかもしれませんね、m4gさんもそうでしょうがこのMacProには結構つぎ込んでますよね。そこで今回のMac Book Pro良く検討してみたらかなり時代の最先端かもしれませんね。うちは写真屋さんなのでどうしてもカラーエッジにepsonのクリスタリオを繋げなければいけませんが、Mac Book Proの画面をPSのパレット置き場にしてカラーエッジで仕事出来そうです。
希望使用はCorei9にしてメモリ32GBで税別38万円くらいです。
次回MacProがどのような仕様と価格で出てくるか分かりませんが、あまりかけ離れた設定だったら
Mac Book Proありじゃないですか!!
 
 
 
Unknown (m4g)
2018-07-16 23:14:32
銀色Mac ProのMacBook Proに対するアドバンテージは、GPUパワーとストレージの容量および高負荷時の安定性だと思います。高い負荷をかけた時、MacBook Proはファンが全力で回り、その時間が長いと寿命に影響してくるでしょうから、そのあたりの耐性がとても高い銀色Mac Proはかなり有利だと思います(銀色Mac Proって本当の丈夫だと思うのです)。

問題は次期Mac Proですよね。iMac Pro並みかそれ以上の性能で出てくるでしょうから、そうすると価格はMacBook ProのSSDを1TB程度に抑えた場合の価格より上になるんじゃないかと懸念します。

そんな意味では、コストを抑える時にMacBook Proがありえるんじゃないかって思ったりしますが、かつてデスクトップMacのフラッグシップより高かったノート型Macの時代から見ると、価値が逆転してますなぁ(なので自宅用とでは次入れるのは次期iMacかもなぁって思いだしています(^^;)。
 
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